［TGS 2015］まじめすぎる主人公に，謎のヒロインや裏の顔を持つ幼なじみがどう絡む？　ノベルゲーム「祝姫」のステージイベントをレポート

　東京ゲームショウ2015の3日目にあたる2015年9月19日，DMM.comが2015年11月27日に発売を予定しているPC用ノベルゲーム「祝姫」のステージイベントが行われた。
　
　本作は，シナリオを竜騎士07氏，イラストを和遥キナ氏が担当することでも話題となっているタイトルだ。登場人物のプロフィールや開発時のエピソードなどが語られたイベントの模様をレポートしよう。


　最初に登場したのは，竜騎士07氏，和遥キナ氏と，背景美術を担当したmocha氏の3人。MCから本作の物語を紹介するようにお願いされた竜騎士07氏は，「とても可愛い少女達を不幸のどん底にたたき落とすお話です」と，いきなりえぐい回答。一瞬絶句してしまったMCが，スクリーンに映っているストーリーを指して「こちらは……」と話しかけたところで，具体的な紹介が始まった。

左から竜騎士07氏，和遥キナ氏，mocha氏

　それによると，本作の主人公は，とてもまじめな高校2年生の煤払 涼（すすはら すすむ）。涼は転校先の学校で，謎めいた転校生，黒神十重（くろかみ とえ）に出会う。彼女は日本人形を肌身離さず持っていて，学校に来ても授業などはまともに受けず，ぼーっとしているという「気合いの入ったボイコット野郎」（竜騎士07氏）なのだという。「あいつに関わるな」と周囲から注意されたにもかかわらず，涼が十重に話しかけてしまったところから，物語が動き始める。

まじめもまじめ，肉食系どころか，草も食わない“光合成系男子”だという涼

和遥氏は「画面で見たとき『この子がここにいるのはおかしい』といった違和感を出そう」と思って十重をデザインしたいう

　和遥氏とmocha氏は，自身が描いたイラストなどを紹介しながら，本作の世界観を解説した。

これが本作最初のイベントCG。少女は涼の幼なじみである春宮椿子とのことだが，今にもホームに飛び込みそうな雰囲気が気になる

この十重のイラストは，「呪いの重さ」を表現しているという。十重には何らかの呪いがかけられているのだろうか

　2人は本作のためにロケハンにも出かけたそうだ。具体的な場所は明らかにされなかったが，「こんな閉鎖的なところなら，呪いからも逃れられないね」などと話し合ったというから，なんとなく雰囲気が想像できるのではないだろうか。

　話題がキャストに移ろうとしたところで，ゲストとして春宮椿子の声を担当する声優の本多真梨子さんが登場。
　本多さんによると，椿子のポイントは，涼と幼なじみであることだという。「現実には，異性の幼なじみがいる人なんて，なかなかいない」という持論を展開する本多さんは，今回幼なじみ役を演じることができて，とても嬉しいと語った。

「異性の幼なじみ，現実にはいない説」を熱く語った本多真梨子さん

　竜騎士07氏からも，椿子について「自分を可愛くみせようとする」「同じ言葉を2回繰り返すのが癖」などというほほえましい性格が明かされたが，登壇者の間で話が盛り上がるうちに，「椿子の部屋には秘密があるから，絶対に入ってはいけない」「可愛く見せようとしているはずなのに，髑髏つきのリボンをしているのは，彼女の過去と関係が……」といった設定が飛び出すことに。


　本多さんも「今までも幅が広いキャラクターを演じてきたけれど，今回が一番」「収録時には音響監督さんから『喉は大丈夫ですか？　休みましょう』と気遣われました」と話していたので，イラストからは想像できないような面を持ったキャラクターのようだ。

　そのほかのキャラクターについても，和遥氏から紹介が行われた。

幼い雰囲気だが，涼の先輩にあたる美濃部鼎。和遥氏は垂れ目とツインテールにこだわったとのこと

後輩のアイドル高校生，布川莉里杏。今回は公開されなかったが，アイドル活動時の衣装や髪型については壮絶な議論が交わされたという

みんなを助けてくれる保健の先生，雛形真由。竜騎士07氏によれば「攻略対象ではない準ヒロイン」「高嶺の花」などといった，女性キャラクターとして「おいしい要素」を詰め込んだという

名前の通り熱い男である主人公の友人，熱田夏也。本作の公式Twitterアカウントの画像になっているので，広報担当という扱いらしい

　キャラクターの紹介が終わったところで，本作のオープニング/エンディングテーマを歌う吉田凜音さんと，作詞・作曲を手がけたShioriさんが登場。2曲を続けて披露し，イベントは幕となった。

吉田凜音さん（左）と，Shioriさん（右）

　ゲームの主人公としてはまじめすぎるように思える主人公と，一癖も二癖もありそうなヒロインや幼なじみという設定だけでも，何か良からぬことが起こりそうな雰囲気がひしひしと伝わってくる。「ひぐらしのなく頃に」を手がけた竜騎士07氏が，今回どのようなストーリーを見せてくれるのか，今から楽しみだ。

「祝姫」公式サイト

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