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「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」で追求したのは“シリーズ本来のスピード感”。中島玄雅ディレクターに本作の魅力を語ってもらった
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印刷2016/10/21 10:00

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「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」で追求したのは“シリーズ本来のスピード感”。中島玄雅ディレクターに本作の魅力を語ってもらった

「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」のディレクター 中島玄雅氏。「ソニックと秘密のリング」からプロジェクトに参加し,現在までソニックシリーズの開発に携わる
画像集 No.027のサムネイル画像 / 「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」で追求したのは“シリーズ本来のスピード感”。中島玄雅ディレクターに本作の魅力を語ってもらった
 セガゲームスが2016年10月27日の発売を予定しているニンテンドー3DS用ソフト「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」。北米をはじめとする世界各国で放映されているアニメ「SONIC BOOM」の世界観をベースとしたシリーズ最新作であり,新たな力を得たソニック達が繰り広げるアクションゲームである。

 当初,「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」の発売は2015年冬に予定されていたが,ゲームの完成度を高めるべく約10か月の延期を経て,いよいよ発売日が目前に迫った。そこでゲームシステムや注目ポイントについて,ディレクターを務める中島玄雅氏に解説してもらった。ソニックシリーズならではのスピード感を生かしつつ,炎と氷の力を使ったギミックを融合した本作の魅力をお伝えしよう。

「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」公式サイト



ソニックシリーズ本来のスピード感に加え,炎と氷のギミックを導入


 アニメ「SONIC BOOM」の世界設定やキャラクターデザインをベースにした「ソニックトゥーン」シリーズは,2014年12月に「ソニックトゥーン 太古の秘宝」(Wii U),「ソニックトゥーン アイランドアドベンチャー」(ニンテンドー3DS)が発売されている。今回の「ファイアー&アイス」は同シリーズ3作目である。

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 「アイランドアドベンチャー」と同じく,「ファイアー&アイス」はサイドビューの横スクロールアクションを採用。ソニックをはじめとするプレイアブルキャラクターはそれぞれに異なる能力「スキルアクション」を持っており,さまざまなギミックに挑みながらゴールを目指すことになる。ワイヤーアクションを可能にする「エナービーム」も健在だ。
 また,「アイランドアドベンチャー」ではイベントキャラクターだったエミーもプレイアブルとなっており,おなじみのキャラクター5人が勢揃いとなる。

ソニック,テイルス,ナックルズ,スティックスに加えて,エミーもプレイアブルキャラクターの仲間入り
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 中島氏によると,「ファイアー&アイス」ではとくに「スピード感」を重視したという。前作では物足りなかったソニックシリーズならではの疾走感や爽快感を楽しめるようになっている。
 さらに注目すべきは,タイトルにもある炎の力「ファイアースタイル」氷の力「アイススタイル」だ。これはソニック達が得た新たな能力で,巨大な氷を炎で溶かしたり,逆に水を凍らせたりするというギミックである。この新要素が,スピード感溢れる横スクロールアクションにうまく導入されている。

 炎と氷の力は,つねにどちらかが発揮されている状態で,[L/R]ボタンや下画面のタッチで切り替えられる。巨大な氷は行く手を阻む障害物であり,水に落ちるとダメージを受けるため,それぞれの力を使って難所を突破していくのだ。

ファイアースタイルは巨大な氷も瞬時に溶かせる。溶けた氷によってダメージを受けることはない
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水に落ちるとダメージになる。アイススタイルで凍らせてから,その上を移動しよう
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 アクションゲームのギミックと言うと,どうしても足を止めて攻略するような印象を受けるが,「ファイアー&アイス」ではどちらかのスタイルを選んで,ステージの氷や水に触れるだけでいい。そのため,ステージの構造に慣れればダッシュのスピード感を一切損なうことなく,ギミックを攻略しながら進めるのである。
 それは,中島氏による実機プレイを見せてもらったことで,しっかりと確認できた。「最初はゆっくり進んで,楽しみながらステージの構成を理解していただく。慣れてきたら,炎と氷の力を感覚的に使いながら,ときにはスキルアクションも使って,ステージをショートカットする意識を持つと,さらにクリアタイムを縮められると思います」(中島氏)とのことだ。

炎と氷の力はスキルアクションにも影響を与える。これを使って,新たなルートを開拓することもできそうだ
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初心者からコアゲーマーまで

幅広いプレイヤーを見据えたゲームデザイン


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 炎と氷の力という新たな要素により,従来のソニックシリーズに新たなプレイフィールが加わった「ファイアー&アイス」。操作自体はやや複雑になったわけだが,難度の面では幅広いプレイヤーを見据えた設計となっている。
 本作のソニック達は,[Y]ボタンの「ブースト」を使わないと走れない。これは,アクションゲームに不慣れなプレイヤーがソニックシリーズのスピード感に戸惑うことを見越した仕様で,ブーストを使わずともステージを進められるようになっている。もちろん,慣れてきたらブーストを使えばいいわけで,従来どおりのスピード感が味わえる。

 また,チュートリアルステージを除けば,キャラクターチェンジをしなくてもステージをクリアできるとのことだ。これにより,プレイヤーは炎と氷の力を使ったアクションに集中できるという。
 それならば,どこでキャラクターチェンジを行うかというと,ステージにはゴールへとつながるメインルートのほか,探索できるサブルートが用意されている。ステージを隅々まで探索するためには,5人のキャラクターが持っているスキルアクションが必要になるというわけである。
 ステージをクリアするだけならば,キャラクターチェンジを意識することなく,好きなキャラクターでプレイすればいい。ステージにはゴールの方向を示してくれるアイテム「ドラゴンリング」といった要素もあり,ソニックシリーズを初めて遊ぶ人でも十分に楽しめるはずだ。

ボス戦は上下2画面を使った迫力のバトルが展開。シーンによって必ず2人のキャラクターが選ばれ,それぞれのスキルアクションを使って戦う
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 その一方で,ハイスピードアクションの追求をはじめ,キャラクターチェンジによるサブルートの開拓,コレクションアイテムが隠された「チャレンジゾーン」といったやり込み要素も豊富。コアゲーマーがじっくりと楽しめるアクションゲームでもあるのだ。

ステージにある「チャレンジゾーン」は,難度が高めの短いステージ。クリアするとコレクションアイテムが入手できる
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己の腕が試される1対1の対戦モード「ボットレース」


 「ファイアー&アイス」には,本編のほかにもいくつかのミニゲームが収録されている。その中から「ボットレース」を紹介しよう。
 これは,エッグマンがソニックを倒すために作った最速兵器(自称)を相手に,テイルスが開発したロボット「ボットレーサー」を操作して,どちらが先にコースを3周できるかを競うというものだ。

ボットレースが繰り広げられる「サンダー・アイランド」。ワールドマップから行けるようになる
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 ボットレーサーはソニック達とほぼ同じ動きをするロボットで,ステージには炎と氷の力を使うギミックが設置されている。つまり,本編と同じ感覚でレースゲームが楽しめるのだ。
 筆者はメガドライブの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」に搭載された画面分割の対戦モードを思い出したのだが,ボットレースでもほかのプレイヤーと対戦可能だ。中島氏は「本編でストーリーを楽しみながらゲームの腕を磨く。その腕をボットレースで生かすというサイクルで,ガチなスピードを極めてほしいです」と語る。テクニック次第では,中島氏をはじめとする開発陣も意図していないショートカットができるかもしれないとのこと。発売後にどんなタイムが叩き出されるのか,非常に楽しみにしているそうだ。

下画面には自分と相手の位置や周回数を表示。すれちがい通信などで入手できる「ラグニウム鉱石」で,新たなボットレーサーがアンロックされる
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スピード感を追求するために発売延期を決断

その結果,ソニックらしいプレイフィールを実現


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 「ファイアー&アイス」は海外のコンテンツをベースにしたタイトルということで,開発自体は北米で行われている。そして,従来のソニックが持つ爽快感やスピード感を追求するためのレベルデザインとチューニング指示を出したのが,中島氏をはじめとする国内チームだそうだ。
 キャラクターチェンジの際に生じるラグを排除したり,個々のアクションがテンポよくつながるようにチューニングしたりと,徹底的に改修を施した結果,従来のソニックシリーズと変わらぬプレイフィールを実現しているという。

 国内発売にあたり,中島氏は「実際にゲームをプレイしていただき,このスピード感を味わってもらいたい。ぜひやり込んで,友達と対戦したり,タイムアタックを極めたりしてください」とメッセージを寄せてくれた。ソニックシリーズ25周年を飾るにふさわしい完成度に仕上がった「ファイアー&アイス」は,ソニックファンに限らず,アクションゲームが好きならぜひ遊んでほしいタイトルだ。

ワールドマップにも本編とは異なるミニゲームがプレイできるステージがある。中には3Dアクションのステージも
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「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」公式サイト

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