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6インチ液晶搭載スマートフォン「ZenFone 2 Laser」テストレポート。大画面が売りの新製品はゲーム用途にも適するか?
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印刷2015/11/13 00:02

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6インチ液晶搭載スマートフォン「ZenFone 2 Laser」テストレポート。大画面が売りの新製品はゲーム用途にも適するか?

タッチ&トライ会場にいた,ZenブランドのイメージキャラクターであるZen太郎くん。彼をお気に入りの筆者は,この時点でだいぶ満足だ
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 既報のとおり,2015年11月11日,ASUSTeK Computer(以下,ASUS)は,東京都内で,Zenブランドの新製品を発表するイベント「ASUS Zensation」を開催し,6インチ液晶パネル搭載のSIMロックフリー対応スマートフォンZenFone 2 Laser」(型番:ZE601KL,以下型番で表記)を発表した。大型液晶パネルを採用したZE601KLの実力はいかほどのものか,じっくりとチェックしてみた。

ZE601KL(左)。写真右側は,同時に発表された新型スマートウォッチ「ZenWatch 2」だ。ASUS的には力の入った製品だろうが,ゲーム用途で積極的に使えるものではないので,4Gamerではスルーしている
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ZenFone 2シリーズの違いについて簡単におさらい


 ZE601KLの評価に進む前に,少し複雑なZenFone 2の製品ラインナップを簡単に説明しておきたい。
 ZenFone 2シリーズは,基本的に共通なデザインを採用しつつ,液晶パネルサイズやカメラ機能,スペックなど,異なる仕様を持った複数の製品が販売されている。液晶パネルのサイズで分類すると,6インチサイズのZE601KL以外に,5インチサイズのZenFone 2 Laser(ZE500KL)や,5.5インチサイズのZenFone 2(ZE551ML)があるといった具合で,似たような名前でまったく異なる製品がラインナップされているというややこしい状態だ。
 ZenFone 2シリーズの購入を検討している人は,欲しい製品を間違えないように,くれぐれも注意してほしい。

ZenFone 2シリーズのラインナップ。ハイエンドに位置付けられているのは,「性能怪獣」と呼ばれている「ZenFone 2」のメインメモリ容量4GBモデル。5インチサイズのZenFone 2 Laserは,ラインナップではエントリーに位置付けられている
Zen


大柄ではあるが,持ちやすさへの配慮が感じられるデザイン


 ともあれ,ZE601KLを見ていこう。基本的にはこれまでのZenFone 2シリーズを踏襲したもので,大きな弧を描いた背面のラウンドフォルムが印象的なデザインとなっている。一見すると,5〜5.5インチのZenFone 2シリーズを,6インチサイズで解像度1080×1920ドットの液晶パネルに合わせて巨大化した製品という印象だ。
 本体サイズは,84(W)×164.5(D)×3.9〜10.55(H)mmで,84mmという横幅が,すでに人を選ぶのは否めない。ただ,手に持ってみると,背面がラウンドフォルムであることもあって,持ちやすさに配慮していることは感じられる。そもそも6インチ級のスマートフォン――ファブレットと呼ぶべきか――は,両手持ち前提なデバイスでもあるので,大きな画面であることを優先するのであれば,このサイズも許容できるのではないだろうか。

本体前面。左右のベゼルだけでなく,上下部分もなるべく削って画面占有率を稼いでいるそうで,数字にすると画面占有率は72%になるという
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本体背面。アウトカメラと,製品の特徴でもあるレーザーによるオートフォーカスユニット,LEDフラッシュと音量調節ボタンが並ぶ。下部のメッシュ部分には,ステレオスピーカーが内蔵されている
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本体上側面(左)と下側面(右)。背面のカーブがよく分かるだろう。上側面には,写真左側からヘッドセット端子と[電源/スリープ]ボタン,サブマイクが配置されている。[電源/スリープ]ボタンの位置は指が届きにくいところだが,画面ノックでもスリープ解除は行えるので,デザインと割り切っての配置だろう。下側面には,USB Micro-B端子とサブマイクがある。なお,下側面の左側に隙間があるのは,バックパネルがきちんと嵌まっていなかったためだ
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左側面(左)と右側面(右)には,とくになにもない。右側面に端に窪みが見えるが,これはバックパネルを外すときに爪を差し込む溝だ
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 ところで,ZE601KLの厚みは,3.9〜10.55mmとかなり幅がある。これは,曲率の大きなラウンドフォルムを背面に採用しているためだが,手に持っても確かに薄いなという印象を受ける。これは,カバーガラス層と液晶パネル,タッチセンサーを隙間なく圧着させる加工法「フルラミネーション」(※ダイレクトボンディングとも呼ぶ)によって実現されたものだ。
 このフルラミネーションによる液晶パネルは,パネル表面と液晶の表示面までが近くて,指先と表示物の間に距離感がないだけでなく,タッチ操作にもいい影響を与えているようだ。タッチによるキーボード入力は快適だし,詳しくは後述するが,連打測定アプリケーション「ぺしぺしIkina」の結果も良好なものだった。

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6インチ液晶パネルの解像度は1080×1920ドット。ピクセルの密度は403ppiとのことで,ドットはほぼ見えない
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カバーガラスには,突起物をこすりつけても傷が付きにくいというGorilla Glass 4を採用。発表会場では,スクラッチテストも行えた

 ゲーム用途での特徴となりそうなのが,サウンド機能だ。ZE601KLは,背面下側にステレオスピーカーを搭載しており,縦画面時においては,良好なステレオサウンドを楽しめる。もっとも,横画面だとモノラルに聞こえてしまうのは残念なところ。横画面でもステレオ再生ができるよう,前面の上側にもスピーカーをつけて,本体の向きに応じて出力を切り替えてほしかった,というのは贅沢だろうか。

バックパネル(左)には,Zenブランドの定番であるヘアライン加工の処理が施されている。背面下部にあるスリット(右)の中には,ステレオスピーカーがある
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バックパネルを外すと,バッテリーの下に2つのスピーカーがあるのが分かる(左)。発表会で披露されたスライドによると,1つのスピーカードライバーに5つの小型磁石を使用して,音量を大きく向上しているとのこと
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カラーバリエーションは,左からゴールド,グレー,レッドの3色(左)
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左から6インチのZE601KL,5.5インチのZenFone Selfie,5インチのZenFone 2と並べてみた


グラフィックス性能は期待外れ

タッチの快適さを生かせずゲームには不向き


 スペックを見てみよう。まず,搭載するSoC(System-on-a-Chip)は,Qualcomm製の「Snapdragon S616」。あまり耳慣れない名前のSoCだが,CPUコアにARM製の「Cortex-A53」を8基,GPUコアには同じくARM製の「Adreno 405」を統合したSoCである。なお,最大動作クロックは公表されていない。
 メインメモリ容量は3GBで,内蔵ストレージ容量は32GB。microSDXCカードスロット(最大128GB)も搭載している。バッテリー容量は3000mAhで,ユーザーによる交換にも対応する点は,いまどきのスマートフォンでは珍しい。

バックパネルを外した状態の全景。音量調節ボタンの左右に1つずつSIMスロットを装備したデュアルSIM対応だ。なお,写真では分かりにくいのだが,左側のSIMスロットには,microSDカードスロットが重ねた形で装備されている
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 背面には,デュアルSIMスロットを搭載しているのだが,両スロットともに4G LTEに対応しているのは,国内販売されているスマートフォンとしては,かなり珍しい特徴といえよう。排他利用であるものの,2つのSIMを切り替えて運用することも可能だという。
 対応するLTEバンドは,FDD-LTEが1/2/3/5/6/8/9/19/28,TD-LTEは38/39/40/41と,国内だけでなく海外でも多くの周波数帯で通信可能だ。

画面を縮小した状態。目新しい機能ではないが,6インチだとありがたみを感じた
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 搭載OSはAndroid 5.0.2(Lollipop)であるが,Android 6.0(Marshmallow)へのアップデート予定もあるとのこと。
 ホームアプリは,ASUS独自の「ZenUI」をそのまま搭載しており,従来のZenFone 2シリーズと見た目で変わったところはなさそうだ。ZenUIは基本的にシンプルなUIなので,他機種から機種変更をしたとしても,それほど違和感を感じずに使えると思う。

 ZE601KLを触っていて,ちょっと便利に感じたのは,ホームボタン2回押しで表示画面を縮小する機能だ。以前からZenFone 2シリーズが実装していた機能なのだが,縮小画面は左右端のどちらかに寄った状態になるので,ZE601KLでも片手でなんとか操作できるというわけだ。使いやすいかどうかはなんともいえないのだが,人によってはありがたい機能かもしれない。

ZE601KLの電源管理設定。「パフォーマンスモード」「通常」「省電力」「スーパー節約」「カスタマイズモード」の5種類から動作を選ぶ仕組み
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 さて,定番のベンチマークテストを行う前に,ZE601KLの電源管理機能がどのように動作するのかについて,説明員に確認してみた。すると,選択したモードに応じて,CPUコアの動作クロックのみを制御しているとのことだった。とくにGPU性能が重要なゲームタイトルの場合は,CPUの動作クロックを落としても,問題なく遊べるという可能性がありそうだ。

 では,ベンチマークテストでZE601KLの性能を検証してみよう。実行したテストは,「3DMark」によるグラフィックス性能検証と,「CPU-Z」による動作クロック変動の確認,「A1 SD Bench」によるメインメモリおよびストレージアクセス性能検証,連射測定アプリ「ぺしぺしIkina」による連打応答性の検証と,「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(iOS / Android,以下 デレステ)によるプレイテストの5種類である。

 また,ZE601KLは,「ZenFone Selfie」(型番:ZD551KL,以下,型番表記)と似たスペックを備えているので,今回は比較として,一部のテストをZD551KLでも実行してみた。

 まずは,3DMarkの「Ice Strom Unlimited」プリセットを実行してみたが,総合スコアは「7665」と,予想したよりもだいぶ低いものだった。何回か実行しても似たようなスコアしか出なかったので,偶然ではないし,発売直前のイベントでのテストである以上,機材も製品版と同等と思われる。
 Monitoring dateでCPU動作クロックや発熱を確認してみたが,極端な温度変化は見受けられない。Physics testにおけるCPU動作クロックの変動が,やや不安定に見えるのが気になる。そういったチューニングなのだろうか。

ZE601KLによるIce Storm Unlimitedの総合スコア(左)と細目(中央),および「Monitoring data」グラフ(右)である(クリックすると画面全体を表示します)
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 CPU-Zで確認してみたところ,ZE601KLは,8基のCortex-A53を最大動作クロック1.65GHzの4基と,1.11GHzの4基に分けて制御していることが分かった。同一CPUコアによる,ある種のbig.LITTLE構成とでもいったところか。
 なお,GPUコアのAdreno 405は,定格動作クロックが400MHzで,3DMark実行直後やデレステを起動した状態では,465MHzで動作していた。GPUコアの動作クロックは,465MHzで頭打ちのようだ。

CPU-Zで見たCPU動作クロックの変化。アイドルの状態ではbig側は800MHz,LITTLE側は499MHzまで動作クロックが下がっていた。右写真は,バックグラウンドでデレステを起動した状態で,big側の動作クロックは1612MHzまで上がり,GPUの動作クロックも465MHzとなった(クリックすると画面全体を表示します)
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 ぺしぺしIkinaによる連打計測は,連打回数が93〜96になるように連打して「86」と,先述したとおり良好な結果だった。大画面のスマートフォンでは,タッチパネルのセンサー側に問題でもあるのか,スコアが「75」前後に留まる傾向があるのだが,ZE601KLではそのような様子は見られない。
 キー入力時などにも感じていたが,全体的にタッチ操作に対するレスポンスがいいので,もしかするとソフト側のチューニングだけでなく,フルラミネーション加工による液晶パネルを採用しているという点も,プラスに働いているのかもしれない。

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ぺしぺしIkinaのスコアは「86」。32タップめと63タップめに目立つ飽和があったものの,それ以外は細かい飽和があった程度で,ゲームにも問題なさそうな反応だった
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A1 SD benchの結果。ストレージ性能の「Internal memory」が,ReadとWriteともに100MB/sを超えているほか,メインメモリ性能の「RAM」も4424.08MB/sと,ハイスペック製品に迫るほどだ

 さて,お待ちかねのデレステによるテストを見てみよう。3DMarkの結果からすると,動作モード「3D標準」でのプレイは厳しいものになりそうに思える。

チュートリアル時の判定は「3D標準」。ただし,あくまで「動きますよ」というレベルだ
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 チュートリアル時の判定で,「3D標準」と判定されたのは意外だったが,実際にプレイすると,残念ながらもっさりとした描画となり,入力の取得ズレも見られた。まともなプレイにはならない。デレステプレイヤーなら理解してもらえると思うが,「タイミング調整」の設定を「+21」にしてちょうどいいくらいといったところか。
 動作モードを「2D軽量」にして連続でプレイしてみたところ,2曲目後半でしばらく応答不能になる現象が発生した。画面描画もピタリと止まっていたので,放熱の上昇によって一気に動作クロックを落とす処理が実行されたために,フリーズに近い状態になったのではないかと推測している。

 以上のように,タッチ操作に対する反応は良好であるものの,3Dグラフィックスを使うゲームは,ZE601KLには荷が重いというのが正直なところだ。デレステの「2D軽量」で発生したフリーズ的な現象を見ても,長時間持続的な負荷が発生するゲームはツラそうに思える。
 ゲーム用途には残念な結果となったが,普段使い用のスマートフォンとしては,税込で4万5000円前後という価格のわりにスペックの高い製品といえよう。ゲームは重視しないが,大画面を生かしたビデオ再生やWebブラウジングを楽しむのに適した端末を求めるユーザー向けの製品といったところだろうか。

●ZenFone 2 Laser(ZE601KL)の主なスペック
  • メーカー:ASUSTeK Computer
  • OS:Android 5.0.2(Lollipop)
  • ディスプレイパネル:6インチIPS液晶,解像度1080×1920ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon S616」(4+4 CPUコア,最大CPU動作クロック未公開,Adreno 405 GPUコア)
  • メインメモリ容量:3GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約1300万画素
  • インカメラ:有効画素数約500万画素
  • バッテリー容量:3000mAh
  • 対応LTEバンド:FDD-LTE 1/2/3/5/6/8/9/19/28,TD-LTE 38/39/40/41
  • 待受時間:353時間(LTE)
  • 連続通話時間:約1477分(3G)
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11ac
  • Bluetooth対応:4.1
  • 本体サイズ:84(W)×164.5(D)×3.9〜10.55(H)mm
  • 本体重量:約190g
  • 本体カラー:グレー,レッド,ゴールド

ASUSTeK Computer 公式Webサイト


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