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スマートフォン用に狩りゲーを作るとこうなった。韓国NHN STUDIO629が贈る「Monster Chaser」について話を聞いてきた
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印刷2014/12/10 00:00

インタビュー

スマートフォン用に狩りゲーを作るとこうなった。韓国NHN STUDIO629が贈る「Monster Chaser」について話を聞いてきた

画像集#006のサムネイル/スマートフォン用に狩りゲーを作るとこうなった。韓国NHN STUDIO629が贈る「Monster Chaser」について話を聞いてきた
 G-Star期間中に韓国NHN Entertainmentのブースでモバイルゲーム関係のインタビューを行ってきた。同社は,現在TOASTというプラットフォーム上でさまざまなゲームをグローバル展開しているのだが,今回話を聞いたのは「Monster Chaser」というタイトルについてだ。ちなみに,“TOAST”はスマートフォンゲーム用のグローバル版“HANGAME”という認識で大丈夫だ。

 Monster Chaserは,NHNから独立した子会社NHN STUDIO629が開発したスマートフォン用ゲームだ。内容はいわゆる“狩りゲー”なのだが,戦闘方式がQTE(Quick Timer Event)になっているのが特徴だ。つまり,画面に表示される矢印に従って,音ゲー式にコマンドを入力するとスキルが発動するという感じである。
 今回はこのゲームを開発したNHN STUDIO629のCEOであるChoi Hyundong氏とプロデューサーのJung Yeon Seop氏に話を聞いてみた。


4Gamer:
 本日はよろしくお願いいたします。
 御社はこれまでカジュアル系の作品を作っていたと聞いたのですが,今回は3D表示のRPGなんですね。

Choi氏:
NHN STUDIO629 CEO Choi Hyundong氏
画像集#003のサムネイル/スマートフォン用に狩りゲーを作るとこうなった。韓国NHN STUDIO629が贈る「Monster Chaser」について話を聞いてきた
 弊社ではこれまでウパルシリーズで,育成ゲーム「ウパルマウンテン(邦題:ウパルフレンズ)」とタワーディフェンスゲーム「ウパルサーガ」というゲームを作ってきました。今回は,若干カジュアルなRPGに挑戦しています。

4Gamer:
 会社の規模はどれくらいなのでしょうか。

Choi氏:
 社員は90人で,現在は4つのゲームを制作/運営しています。

4Gamer:
 つまり,すでに発表されている以外にも,1本が開発中なのですね。では,どうしてこのゲームを開発することになったのかを教えてもらえますか。

Choi氏:
 スマートフォンでこれまでにないRPGを作りたいと思い,ハンティングの要素を取り入れることにしました。カジュアルゲームに仕立ててはいますが,日本でモンスターハンターなどがはやっていることもあり,それらのゲーム性を意識して作ったのが今回の作品です。「スマートフォン用にモンスターハンターを作るとどうなるのか?」というのを追求してみました。

ウパルマウンテンとウパルサーガ
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4Gamer:
 韓国ではモンスターハンターは人気があるんですか?

Jeong氏:
NHN STUDIO629 「モンスターチェイサー」PD Jung Yeon Seop氏
画像集#002のサムネイル/スマートフォン用に狩りゲーを作るとこうなった。韓国NHN STUDIO629が贈る「Monster Chaser」について話を聞いてきた
 ゲーム性が深いのでマニア層はいますけど,そんなに多くはないですね。そのような内容のゲームを持ってきてもライトなユーザー層に受け入れてもらうのは難しいと思い,ゲーム内容はライトユーザーにも受け入れられるようなものを意識して企画しました。

4Gamer:
 そうですね。日本でもモンスターハンターはライト向けとは言えないタイトルですし。

Jeong氏:
 「ハンティングRPG」というコンセプトから始まったのですが,難しくはできないので苦労しました。最初は,やはりこういったゲームでの操作の面白さをどう再現するかということで,20通りほどの操作方法を試してみたんです。

4Gamer:
 20通りですか。

Jeong氏:
 はい。できるだけ簡単でユーザーにも親しまれている方式はなにかと突き詰めていって,最後に残ったのがリズムアクション風のタップ式UIでした。

横持ち時に親指で押しやすい位置に4つのボタンが配置され,画面に表示された順番で押すことでスキルが発動する。ボタンの→の向きがボタンの位置を指していることが分かる
画像集#012のサムネイル/スマートフォン用に狩りゲーを作るとこうなった。韓国NHN STUDIO629が贈る「Monster Chaser」について話を聞いてきた

4Gamer:
 では,ゲームについての基本的なところを教えてもらえますか。

Jeong氏:
 基本的に,森を回りながらハンティングを続けるゲームです。PvPモードが実装されており,ダンジョンに行って強力なボスモンスターと戦うこともできます。ハンティングをしながらレベルを上げたり,装備を集めたり,モンスターを捕まえたりするのですが,それ以外にも強化などの基本的な要素は揃っています。

4Gamer:
 装備の製造や強化はどうなっているのでしょうか。

Jeong氏:
 狩りをして装備を強化していくという基本的なコンセプトは似ています。モンスターハンターの場合,装備に特化した成長要素になっているのですが,Monster Chaserの場合はモンスターを素材にするだけでなくペットにして対戦に参加できるようにしたりとゲーム内容を広げています。

画像集#005のサムネイル/スマートフォン用に狩りゲーを作るとこうなった。韓国NHN STUDIO629が贈る「Monster Chaser」について話を聞いてきた

4Gamer:
 どんなモンスターでもペットにできるのですか。

Jeong氏:
 基本的にすべてのモンスターをペットにできます。獲得できる確率があって,うまくいけばペットにできるというシステムですね。

4Gamer:
 こういったペットは狩りのときに使えるのですか? リズムゲーム風の操作系だとペットはどういった感じで使うのでしょうか。

Jeong氏:
 狩りにも使えますよ。ペットは戦闘中にスキルの一部として使用します。通常の戦闘では,画面に表示されるコマンド通りの操作をするとキャラクターのスキルが発動されるようになっているのですが,ペットの場合はペットのスキルゲージがいっぱいになるとスキル発動のボタンが出るので,それをタップして使用します。

すべてのモンスターをペットにでき,攻撃時にはボタンでそのスキルが使えるようになる
画像集#011のサムネイル/スマートフォン用に狩りゲーを作るとこうなった。韓国NHN STUDIO629が贈る「Monster Chaser」について話を聞いてきた

4Gamer:
 なるほど。PvPというのは1対1で直接対戦するものだと思っていいでしょうか。

Jeong氏:
 はい。ユーザー同士で直接対戦してランキングが出てくるというものです。

4Gamer:
 韓国でこのゲームを発表してみての反響はどうですか。

Choi氏:
 リリースは今週の火曜日にしたばかりです(※インタビューは金曜日に実施)。タップ方式のゲームでしたので,どうかなという不安はあったのですが,現在のところちゃんと楽しんでもらえているようです。これからコンテンツをどんどん追加していきますので,またユーザーさんの反応を見て調整していきます。

画像集#014のサムネイル/スマートフォン用に狩りゲーを作るとこうなった。韓国NHN STUDIO629が贈る「Monster Chaser」について話を聞いてきた

4Gamer:
 モンスターハンターだと,クラスという概念がなくて,使用する武器によって攻撃方法が変わっていたのですが,このゲームはどうなのでしょうか。

Choi氏:
 クラスは存在します。現在のところ,剣士とシューターの2つのクラスがあり,もうじき魔法師を追加します。今後も持続的に追加していく予定です。

G-Star会場では屋外のブースで日替わりのデモを行っていたTOASTのアプリ。Monster Chaserは2日めに行われていた
画像集#001のサムネイル/スマートフォン用に狩りゲーを作るとこうなった。韓国NHN STUDIO629が贈る「Monster Chaser」について話を聞いてきた
4Gamer:
 コミュニティ要素にはどんなものがありますか。

Jeong氏:
 ゲーム内ではコミュニティ要素としてはPvPでのランキングくらいですね。今後は協力してボスを倒すようなものやギルド戦なども予定しています。そのほか,一般的なスマホゲームのように,友達同士でスタミナやアイテムをやり取りできるようなものを考えています。オンラインゲームですので,どんどんコンテンツを追加していきます。

Choi氏:
 ゲーム外に公式カフェというものがあります。これはゲームの情報などを提供するサイトなのですが,ユーザー同士の交流の場も用意してありますよ。

4Gamer:
 なるほど。では,現在の課金要素としてはどんなものがありますか。

Choi氏:
 このゲームは基本無料のゲームですが,現在は装備が主な課金要素となっています。これはガチャ方式ですね。さらに武器の強化とスタミナの補充チケットが課金要素となっています。

4Gamer:
 どちらかというと普通のオンラインRPG型のシステムのようですね。日本展開の予定はありますか?

Choi氏:
 日本には来年の第1四半期にサービスしたいと思っています。

4Gamer:
 その場合,TOASTでということになると思うのですが,日本でのTOASTはどうなっているんですか。

Choi氏:
 TOASTは,NHN Entertainmentのグローバルプラットフォームとして展開されています。現在のところ,TOAST Japanというものはないようですが,すでにいくつかのゲームは日本でもリリースされているそうです。福岡に支社があり,運営などは基本的に韓国のNHNで行いますが,窓口としては福岡にあるNHN STという子会社が担当することになります。

画像集#004のサムネイル/スマートフォン用に狩りゲーを作るとこうなった。韓国NHN STUDIO629が贈る「Monster Chaser」について話を聞いてきた

4Gamer:
 分かりました。日本のゲーマーに向けて,このゲームで一番アピールしておきたい部分というのはどこですか。

Jeong氏:
 一番力を入れたのは操作方式ですね。コンシューマゲームが盛んな日本の皆さんに,ぜひ,タップによる操作を試してみてもらいたいです。

Choi氏:
 プレイヤーキャラクター主体の一般のRPGとはちょっと違い,このゲームではプレイヤーが手に入れたペットを交代させながら協力して戦っていきます。自分が役割をこなすだけでなく,ペットの使い方が重要です。そうして,またほかのモンスターを捕まえていくサイクルになっています。
 また,スキルでもタイミングが重要です。このゲームにはユーザーが介入する要素が多く,リズムゲームをうまくこなしつつ,ペットを使う最適なタイミングを図ることが必要になってきます。単純にパワーなどの数値だけでなく,プレイヤースキルも重要なゲームですので,そのあたりも見てほしいですね。

4Gamer:
 現在サービスされているのはAndroid版のみですよね。iOS版はどうなんですか?

Choi氏:
 現在準備はしているのですが,12月はAppleが休みを取りますので,おそらくリリースは来年初めくらいになるのではないでしょうか。

4Gamer:
 分かりました。最後に日本のプレイヤーに向けてのメッセージをお願いいたします。

Jeong氏:
 「日本にはモンスターハンターが,韓国にはMonster Chaserがある」と言われるような楽しめるゲームにしていきたいです。

Choi氏:
 コンシューマゲームの狩りゲーとはまた違った面白さを持っていますので,ぜひ日本の方々にも楽しんでもらいたいです。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

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