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アイ・オー・データ機器,湾曲VAパネル搭載で垂直144Hz対応のゲーマー向けディスプレイ「LCD-GC271XCVB」を発表
パネル表面はノングレア(非光沢)加工済み。ゲーマー向け液晶パネルとして定番のTNパネルと比べて黒の再現性に優れるVAパネルを採用することで,コントラスト比は3000:1を実現するのも特徴だ。角度によるコントラストの変化量もTN型と比べて小さく,視野角は上下方向,左右方向とも178度を確保している。
気になるパネルの曲率は1.8m分の1(1800R)とのこと。湾曲パネルと狭額縁により,平面パネルよりも没入感を得やすく,またマルチディスプレイ時の違和感も少ないとアイ・オーは主張している。
GIGA CRYSTAのゲーマー向け画質調整機能は強化
- 見かけの解像感を向上させる「超解像」
- コンテンツに適した画質に調整する「ダイナミックビジュアルモード」(DVモード)
- 青色を抑えて目の疲れを抑える「ブルーリダクション」
といった機能は引き続き搭載できているという。
さらに,ゲーム中の暗部の視認性を向上させる「Night Clear Vision」は,強度を2段階で選択できるようになった。2015年発売の23.8インチワイド液晶パネル搭載モデル「LCD-RDT242XPB」などでも搭載はしていたが,従来は有効/無効の二択。それが,ゲームタイトルの明るさに応じて強度を選択して有効化できるようになったのは進化ポイントと言えるだろう。
気になるディスプレイの内部遅延は垂直リフレッシュレート144Hz時に0.05フレーム(≒0.35ms)とのこと。この内部遅延を実現できるのは,オーバードライブを含めて映像回路の一部をバイパスする「スルーモード」有効時のみだそうで,両者を同時に利用することはできない。
ただし,「スルーモードを無効にしても極めて低遅延」(アイ・オー)とのことで,ここは実機登場の暁には試し甲斐がありそうだ。
背面から撮影したカット。パネルのマウント部は100mmのVESA標準に対応している |
高さ調整とチルトに対応するヒンジ部。支柱はかなり大きめで安心感がある |
本体前面にOSD操作系ボタンなどはなく,正面向かって右下で飛び出た電源インジケータが見えるだけだ |
OSDの操作は正面向かって右背面のボタン機能付きスティックで行う。「慣れると操作しやすい」とはアイ・オー担当者の弁 |
VAパネル搭載で高速リフレッシュレート,かつ低遅延で税込6万円,しかも5年保証付きという選択肢はあまりないだけに,画質と性能の両方を重視したいゲーマーの注目を集めることになるのではなかろうか。
●LCD-GC271XCVBの主なスペック
- パネル:27インチワイド,VA型,ノングレア(非光沢),湾曲
- バックライト:LED
- パネル解像度/最大垂直リフレッシュレート:1920×1080ドット/144Hz(DisplayPort入力時),1920×1080ドット/120Hz(HDMI入力時)
- 輝度(通常):300cd/m2
- 表示色:約1677万色
- コントラスト比:3000:1
- 視野角:左右178度,上下178度
- 中間調応答速度:最小6ms(※オーバードライブ有効時)
- 接続インタフェース:DisplayPort 1.2入力×1,HDMI 1.4入力×2,3.5mmミニピン出力
× 2(ヘッドフォン出力,ライン出力) - チルト(上下回転):対応(−4.5〜+20度)
- スイーベル(左右回転):対応(左右65度)
- ピボット(縦回転):非対応
- 高さ調整:上下110mm
- 消費電力:23W(通常時)
- 公称サイズ:619(W)
× 249(D) × 415〜525(H)mm - 公称重量:7.5kg
- 保証期間:5年間(※液晶パネルとバックライト含む。ただし3万時間以内)
- 関連タイトル:
GigaCrysta
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