ASUS，「STRIX」ブランドのゲーマー向けキーボードとマウス，マウスパッドを日本で発売

STRIX TACTIC PRO

　2014年12月4日，ASUSTeK Computer（以下，ASUS）は，ゲーマー向け製品ブランド「STRIX」の新製品として，ゲーマー向けマウスとキーボード，マウスパッドの計4製品を12月5日に国内発売すると発表した。日本では今まで，低負荷時にファンの回転が停止する，いわゆる準ファンレスのグラフィックスカードで知られてきたSTRIXだが，今後は，海外市場と同じく，ゲーマー向け周辺機器も国内展開されることになったわけだ。

　第1弾のラインナップは，「Cherry MX Blue」もしくは「Cherry MX Black」キースイッチを採用するメカニカルキーボード「STRIX TACTIC PRO」と，光学センサー搭載の右手用ワイヤードマウス「STRIX CLAW」，布製マウスパッド「STRIX GLIDE CONTROL」と，マウスの滑りやすさを重視した「STRIX GLIDE SPEED」の3種4製品。税込のメーカー想定売価は順に1万8000円前後，8000円前後，2500円前後となっている。

STRIX CLAW

STRIX GLIDE CONTROL

　日本語109キーをベースに，追加のキーやボタンを追加したレイアウトを採用するキーボードだ。マクロキーとして利用できるのは，メインキーボードの左端に2列並んだ計10個のキーと，［Space］キーの手前にある3個のボタン，そして［F1］〜［F8］キーの計18個。キーにはオレンジ色のLEDイルミネーションが埋め込まれており，輝度を4段階で調節できるという。
　同時押し関連のスペックとしては，Nキーロールオーバーであることが強調されている。

バックライトを点灯した状態のSTRIX TACTIC PRO

　次にマウスのSTRIX CLAWだが，光学センサーにはPixArt Imaging（旧Avago Technologies）製の「PMW3310」を採用し，トラッキング速度は130IPS，最大加速度30gというになっている。
　トラッキング解像度は50〜5000DPIで，50DPI単位で変更可能だ。マウス本体にトラッキング解像度を4種類保存しておくことができ，どれを選択しているかを左メインスイッチ脇にある爪痕のようなデザインのLEDインジケータで表示する機能も備える。

　ボタン構成は，左右メインとセンタークリック機能付きスクロールホイールのほか，ホイール手前×2，左サイド×3。メインスイッチにはオムロン製スイッチ「D2F-01F」を採用するとのことだ。
　ASUSのWebサイトで公開されている設定ソフト「Strix Software」を使えば，8ボタンとスクロールホイールの前後に操作やマクロを割り当てることができるという。

STRIX CLAWの左側面。左サイドに3つのボタンを配置している

STRIX GLIDE SPEED

　STRIX GLIDEシリーズは，光学とレーザーの両センサーに対応するマウスパッドとされている。製品名からピンときた人も多いだろうが，STRIX GLIDE CONTROLは緻密な操作向き，STRIX GLIDE SPEEDは滑りを重視する操作向きという位置づけだ。サイズは両製品とも400（W）×300（D）×3（H）mmとなっている。

　これまで，ASUS製のゲーマー向け周辺機器はあまり店頭で見かけなかったが，STRIXブランドの人気を背景に，状況は変わってくるのだろうか。今後の動向に注目したい。

●STRIX TACTIC PROの主なスペック

• 接続インタフェース：USB
• 基本キー数：日本語108個，マクロキー計10個，マクロボタン計3個，メディアコントロールキー計4個
• キーピッチ：未公開
• キーストローク：未公開
• 押下特性：未公開
• ロールオーバー：Nキー
• キー耐久性：5000万回
• ポーリングレート（レポートレート）：1000Hz
• マクロ機能：あり
• バックライト：搭載
• サイズ：未公開
• 重量：未公開
• ケーブル長：1.8m
• 対応OS：未公開

●STRIX CLAWの主なスペック

• 基本仕様：光学センサー搭載ワイヤードタイプ
• ボタン：左右メイン，センタークリック機能付きスクロールホイール，スクロールホイール隣接×2，左サイド×3
• トラッキング速度：130IPS
• 最大加速度：30G
• フレームレート：6500fps
• 画像処理能力：未公開
• トラッキング解像度：最大5000 DPI
• レポートレート（ポーリングレート）：1000Hz
• データ転送フォーマット：未公開
• リフトオフディスタンス：3mm
• 本体サイズ：122.55（W）×71.75（D）×45.25（H）mm
• 重量：110g（ケーブル含まず）
• マウスソール：未公開
• ケーブル長：約2m
• 対応OS：Windows 8・7・Vista・XP

●STRIX GLIDE CONTROLおよびSTRIX GLIDE SPEEDの主なスペック

• 基本仕様：布製マウスパッド
• 本体サイズ：400（W）×300（D）×3（H）mm
• 重量：208g（STRIX GLIDE CONTROL），219g（STRIX GLIDE SPEED）

ASUSTeK Computer 公式Webサイト

　ASUSTeK Computer Inc.（略称ASUS）は2014年12月4日、ゲーマー向け製品シリーズである「STRIX」（ストリクス）シリーズに属する、キーボード、マウス、マウスパッドを日本市場向けに発売することを発表いたしました。すべての製品を2014年12月5日より販売開始する予定です。

　STRIXシリーズは、これからPCゲームを始めたいというライトゲーマーから、日々ライバルと戦っているようなヘビーゲーマーまで、すべてのPCゲーマーのために設計を行った製品シリーズです。日本では今まで、準ファンレス仕様のビデオカードを販売しておりましたが、今後はゲーム用周辺機器の販売も開始いたします。

　キーボードの「STRIX TACTIC PRO」は、使用するCHERRY MXキースイッチの違いで、青軸モデルと黒軸モデルの2モデルを用意しています。13個のマクロ専用キーを搭載するほか、キーボードのすべてのキーを同時に押しても各キーの入力を認識できる、Nキーロールオーバーに対応しています。

　マウスの「STRIX CLAW」は、解像度5,000dpiの高性能光学式センサーを搭載するゲーマー向けマウスです。解像度は50〜5,000dpiまで50dpi刻みで変更できます。また、搭載する8個のボタンはすべてカスタマイズ可能です。

　マウスパッドの「STRIX GLIDE」シリーズは、マウス操作のコントロール性を追求した「STRIX GLIDE CONTROL」と、マウスの滑りやすさを追求した「STRIX GLIDE SPEED」の2製品をラインナップする、ゲーマー向けマウスパッドです。

○発表製品
キーボード
※製品写真は英語配列ですが製品版では日本語配列となります

• 製品名：STRIX TACTIC PRO
• キースイッチ：CHERRY MX 青軸（青軸モデル）
  CHERRY MX 黒軸（黒軸モデル）
• キー配列：日本語109キー＋マクロ専用10キー
• 複数キー同時押し対応：全キー同時押しに対応（Nキーロールオーバー）
• インターフェース：USB（ケーブル長1.8m）
• 価格：オープン価格（予想実売価格：税込18,000円前後）
• 予定発売日：2014年12月5日

マウス

• 製品名：STRIX CLAW
• センサー方式：光学式センサー（PixArt Imaging PMW3310DH-AWQT）
• 解像度：50〜5,000dpi（50dpi刻み）
• ボタン数：8（すべてカスタマイズ可能）
• インターフェース：USB（ケーブル長2m）
• サイズ：幅71.75mm×奥行き122.55mm×高さ45.25mm
• 質量：110g（ケーブルを除く）
• 価格：オープン価格（予想実売価格：税込8,000円前後）
• 予定発売日：2014年12月5日

マウスパッド

• 製品名：STRIX GLIDE CONTROL
• サイズ：幅400mm×奥行き300mm×厚み3mm
• 特徴：コントロール性重視
• 価格：オープン価格（予想実売価格：税込2,500円前後）
• 予定発売日：2014年12月5日

• 製品名：STRIX GLIDE SPEED
• サイズ：幅400mm×奥行き300mm×厚み3mm
• 特徴：スピード性重視
• 価格：オープン価格（予想実売価格：税込2,500円前後）
• 予定発売日：2014年12月5日

○キーボード製品「STRIX TACTIC PRO」の特徴
・5,000万回の耐久性を持つCHERRY MXキースイッチを使用
　キーボードにとってもっとも重要な部品とも言えるキースイッチに、ZF Friedrichshafen AGのCHERRY MXキースイッチを使用しています。CHERRY MXキースイッチは、多くのゲーマーから高い評価を得ている定番のキースイッチであり、そのキータッチの良さと共に、5,000万回のキー入力に耐える高い耐久性も特徴となっています。

・選べるキータッチ、青軸スイッチモデルと黒軸スイッチモデルを用意
　CHERRY MXキースイッチは軸の色によってキータッチが異なっており、STRIX TACTIC PROでは青軸スイッチモデルと黒軸スイッチモデルの2モデルをラインナップしています。青軸スイッチは軽い反発力に軽いクリック感が特徴であり、黒軸スイッチは強い反発力にクリック感がないという特徴を持っています。2モデル用意することで、自分に最適なキーボードを選ぶことができます。

・13個のマクロ専用キーと8個のマクロ割当対応キーを搭載
　STRIX TACTIC PROが独自に搭載するM1〜M10までの10個のキーと、スペースキーの下に配置しているM11〜M13までの3個のボタンは、マクロ機能の割り当て専用に使用するマクロ専用キーです。また、F1〜F8までの8個のキーは本来の用途のほかにマクロキーとしても使用できます。いずれのキーにも好きなキーコンビネーションなどを登録して、ワンタッチで実行できます。

・暗闇でもキーが見えるバックライトLEDを搭載
　キーの印字部分のみがオレンジ色に光る、バックライトLEDを搭載しています。バックライトLEDを点灯させれば暗闇でもキーを判別することができ、明るい部屋で光らせても大変スタイリッシュです。LEDの明るさは設定で4段階に変更できます。

・キーをカスタマイズできる交換用オレンジキーキャップを4個付属
　オレンジ色の何も印字されていないキーキャップを4個付属しています。「W」「A」「S」「D」キーなど、ゲームで使用するキーなどと交換すれば、自分だけのゲーム用キーボードを作成できます。

○マウス製品「STRIX CLAW」の特徴
・解像度50〜5,000dpiに対応する高性能光学式センサーを搭載
　解像度5,000dpiに対応する高性能な光学式センサーを搭載しています。解像度はゲーム中でもボタンで変更することができ、50dpi〜5,000dpiまで50dpi刻みで変更可能です。また、予め4つの解像度を記憶させておくことができ、マウスの左ボタンに搭載するLEDで、どの解像度設定を選択しているのかが分かるようになっています。

・搭載する8個のボタンはすべてカスタマイズ可能
　STRIX CLAWは8個のボタンを搭載していますが、そのすべてのボタンがカスタマイズに対応しており、各ボタンに好きな機能を割り当てることができます。設定はマウスに記録することもできるため、ゲーム大会などで使用する場合でもいつものボタン設定を使用できます。

○マウスパッド製品「STRIX GLIDE CONTROL」「STRIX GLIDE SPEED」の特徴
・レーザーセンサーと光学式センサーの両方に対応
　STRIX GLIDEシリーズは、レーザーセンサーと光学式センサーのどちらで使用しても抜群の操作性を実現できるように設計してあり、使用するマウスを選びません。

・選べる方向性、コントロールタイプとスピードタイプの2モデルを用意
　STRIX GLIDEシリーズには、表面の抵抗を上げてマウスを滑りにくくすることでコントロール性を高めた「STRIX GLIDE CONTROL」と、表面の抵抗を下げてマウスを滑りやすくすることで素早い操作を可能にした「STRIX GLIDE SPEED」の2モデルを用意しています。どちらも気持ち良くマウスを動かせるスムーズな操作性は変わりませんが、ゲームや好みに合わせて選べるようになっています。

○発表情報URL
・ニュースリリースURL
http://www.asus.com/jp/News/O7CNGUfU3gKY0Kh9
※キーボードの配列が英語配列となっていますが正しくは日本語配列です。
・STRIX TACTIC PRO製品ページURL
http://www.asus.com/jp/product.aspx?P_ID=orAtqb5bPNiapuWg
・STRIX CLAW製品ページURL
http://www.asus.com/jp/product.aspx?P_ID=SL2io3vkvGy2BHx3
・STRIX GLIDE CONTROL製品ページURL
http://www.asus.com/jp/product.aspx?P_ID=YRXrZ5HnCfTZEi6N
・STRIX GLIDE SPEED製品ページURL
http://www.asus.com/jp/product.aspx?P_ID=t1fhHHDGMeNYIJ6W
※サーバーの状態によって正常に表示されない場合があります。