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[E3 2014]「Splatoon」は撃ち合いの巧拙に関わらず,みんなで楽しく遊べるシューティング。試遊台でさっそくイカになってきた
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印刷2014/06/13 12:57

プレイレポート

[E3 2014]「Splatoon」は撃ち合いの巧拙に関わらず,みんなで楽しく遊べるシューティング。試遊台でさっそくイカになってきた

画像集#001のサムネイル/[E3 2014]「Splatoon」は撃ち合いの巧拙に関わらず,みんなで楽しく遊べるシューティング。試遊台でさっそくイカになってきた
 E3 2014期間に合わせて配信された任天堂のインターネットプレゼンテーション「Nintendo Digital Event」で発表となるや(関連記事),人とイカの切り替え機能と発想の斬新さで大きな話題を呼んだWii U用新作ソフト「Splatoon」。マップ内をインクで塗りつぶして陣地を取り合うという,従来のTPSにないルールが採用される本作を,E3 2014の会場で実際にプレイしてきたので,さっそくレポートしていこう。

画像集#004のサムネイル/[E3 2014]「Splatoon」は撃ち合いの巧拙に関わらず,みんなで楽しく遊べるシューティング。試遊台でさっそくイカになってきた

画像集#003のサムネイル/[E3 2014]「Splatoon」は撃ち合いの巧拙に関わらず,みんなで楽しく遊べるシューティング。試遊台でさっそくイカになってきた
 本作は,4vs.4のチーム戦で戦う,3人称視点のオンラインアクションだ。
 そのコンセプトは「人で撃って,イカでアクション」であり,プレイヤーはイカに変身できる子供を操作して戦うことになる。なぜイカなのかはまったく分からないが,とりあえず「イカ娘」という,まったく違うものを連想させるワードが頭に浮かんでくるのは筆者だけではないのではあるまイカ。

 このゲームの本質は,基本的に「陣取りゲーム」だ。プレイヤーキャラクターは,インクを発射できる銃を持っており,インクをマップ上にぶちまけることで,自分のチームの色のインクがついた場所を陣地にできる。もちろん,敵の陣地にインクをぶちまければ自分の陣地に上書き可能だ。制限時間内にマップの床や壁をインクでベトベトにしあい,最終的に多くの陣地を獲得したチームの勝利となる。
 敵にインクをぶつけて倒すこともできるが,敵を倒すこと自体は勝利条件と関係がないので,敵に取られた陣地を自分のインクで塗り替えていくほうがより重要だ。一撃必殺の射撃テクニックが絶対に必要というわけではないのである。

画像集#006のサムネイル/[E3 2014]「Splatoon」は撃ち合いの巧拙に関わらず,みんなで楽しく遊べるシューティング。試遊台でさっそくイカになってきた

 ゲームのポイントとなるのは,前述した「イカに変身」という部分だ。イカには[L]ボタン1つで変身でき,この状態になるとなぜか地面に潜ることができる。このとき,潜っている場所が自分のチームの陣地ならスピードアップし,敵の陣地ならダメージを受けてしまう。自分の陣地をイカ状態で移動して前線に向かい,人状態で戦うというのが基本的な戦闘スタイルとなる。

画像集#009のサムネイル/[E3 2014]「Splatoon」は撃ち合いの巧拙に関わらず,みんなで楽しく遊べるシューティング。試遊台でさっそくイカになってきた
 注意が必要なのは,人状態で連続してインクを射出しているとタンクの残量が減っていき,空になるとインクを撃てなくなってしまうということだ。陣取りに夢中になってインクを撃ちっぱなしにしていると,いざ敵と遭遇したときに弾切れなんてこともあり得る。
 イカに変身して自分の陣地に潜ると,インク量が回復していくので,こまめに潜ってインクを管理するというのが,スムーズな戦い方になるだろう。

 ちなみに,E3 2014の会場でプレイしたバージョンでは,インクを連射できるマシンガンタイプ――といっても,弾がインクなので放物線を描いてベシャベシャっと飛んでいくのだが――の武器が使用できた。通常射撃以外に,大量のインクを消費してボムも放つことも可能だ。


画像集#011のサムネイル/[E3 2014]「Splatoon」は撃ち合いの巧拙に関わらず,みんなで楽しく遊べるシューティング。試遊台でさっそくイカになってきた
 戦闘マップの様子は,Wii U GamePadで一望でき,敵味方の位置や取得している陣地の広さなどを確認できる。撃ち合いの最中に手元を見る余裕はあまりないのだが,攻めるべきポイントをチェックしておくのは非常に重要だ。
 また,Wii U GamePadの主な機能として,味方のアイコンにタッチすると,飛んでいけるというものがある。これは,敵にやられてしまったあとの移動時間短縮に使うことが多かった。

画像集#002のサムネイル/[E3 2014]「Splatoon」は撃ち合いの巧拙に関わらず,みんなで楽しく遊べるシューティング。試遊台でさっそくイカになってきた
 実際に会場で遊んでみると,見た目はもちろん,プレイフィールも非常に独特だということが分かった。とくに感じたのは,「TPS風のゲームでありながら,射撃のうまさに関わらず貢献している気になれて楽しい」ということ。
 勝利条件に直結するのはあくまでも陣地の広さなので,撃ち合いは苦手であっても,床や壁にインクをバラまいているだけでチームに貢献できる。そして,なにより白い壁をインクで塗りつぶしまくるという行為自体が気持ちいい。

 かといって,敵を野放しにしておくとこちらの陣地がモリモリ削られていくので,敵を倒したい好戦的なプレイヤーなら撃ち合いを重視してもOKだ。

 また,陣地の広さで勝敗が決まるという点で,一般的なTPSとは違った立ち回りが求められるのも面白いところ。たとえば,先ほどWii U GamePadの機能として紹介した「味方の場所まですぐに飛んでいく機能」は,非常に強力そうにも思えるが,味方がいる場所ということは,そこがこちらの陣地であることも多く,ガンガン攻めたい人にはあまり効果的でない場合もある。逆に,戦っている味方とは分かれて単独で敵の陣地に乗り込むと,敵のインクを塗り替え放題になり,大きく陣地を奪えたりもするのだ。

画像集#007のサムネイル/[E3 2014]「Splatoon」は撃ち合いの巧拙に関わらず,みんなで楽しく遊べるシューティング。試遊台でさっそくイカになってきた

 総じて「プレイヤースキルに関わらずみんなで楽しく遊べる」ことに注力されているという印象で,シューティングでありながら非常に任天堂らしいアプローチのタイトルだと感じた。公開されているスクリーンショットを見るに,いろいろな武器も用意されているようで,続報が楽しみである。
 実際に遊んでも,どうしてイカに変身するのかだけは最後まで分からなかったが。

画像集#008のサムネイル/[E3 2014]「Splatoon」は撃ち合いの巧拙に関わらず,みんなで楽しく遊べるシューティング。試遊台でさっそくイカになってきた

任天堂E3 2014公式サイト

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