健気なダイエッターを神様がアシスト。iOS向けアクション「神とデブ」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第428回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　炭水化物抜き，レコーディング，ロングブレス……などなど，ここ数年だけでもさまざまなダイエット法が話題になったが，裏を返せばそれだけダイエットは難しいということかもしれない。
　本日「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」では，そんなダイエットに挑む主人公のために，神様が悪戦苦闘するという，何とも変わった設定の作品「神とデブ」を紹介しよう。八百万の神がいると言われるこの日本，ダイエットの神様がいたっておかしくはない……のか？

本作は無料でプレイできる。「遊び方」をタップすれば，チュートリアルが受けられる

「神とデブ」ダウンロードページ

　主人公はダイエットのためにひたすらにジョギングをする，ちょっぴり小太りな男性。だが，彼はダイエットに集中しすぎているため，前方からやってくる車や，フタがされていないマンホールといった障害物が一切目に入らない。
　このままではダイエットどころか彼の命が危ないということで，プレイヤーは神様となって，主人公が障害を避けるためのさまざまなアイテムを配置していくこととなる。「なんで主人公はブリーフ一丁なの？」とか「車やマンホールはともかく，なんで道路に竹林があるのか」といった無粋な突っ込みはナシで。

走っているキャラを直接操作しないところが面白い

　主人公は右に向かって自動で走行しているので，プレイヤーは画面上に表示されている5つのアイテムを駆使して主人公を危機から救い，どれだけ長く走れるかに挑戦する。
　アイテムは「トンネル」「ジャンプ台」「水」「橋」「爆弾」の5種類だが，それぞれ対処できる障害物が違う（詳細は後述）。使い方は共通で，アイテムのアイコンを，設置したい場所に向かってスワイプすればOK。すると道路にそのアイテムが出現し，主人公がそれに触れると自動で効果が発動する。

基本的には障害物の直前にアイテムを配置していけばいい

　道路に出現する障害は「マンホール」「岩」「車」「竹林」「川」の5種類。
　チュートリアルによれば，マンホール，岩，車はジャンプ台で，竹はトンネルで，川は橋を設置することで回避できるとされているのだが，実は岩をトンネルで，マンホールを橋でクリアしたりもできる。このあたりをいろいろと探ってみるのも面白そうだ。

　なお，奥の手ではあるが岩，自動車，竹林の3つは爆弾を当てて壊すこともできる。ただし，破壊後は火が残った状態となり，それに接触してもゲームオーバーとなるので，爆弾で破壊したあとはかならず水を使って消化しなければならない。一手間増えて事故が起きやすくなるので，慣れないうちは使わずにいたほうがいいだろう。

　ちなみに道路にはコインも点在しており，これを獲得すると枚数によってスコアボーナスが加算される。

障害物を爆弾で破壊するメリットは，障害物と隣接するコインが取りやすくなること。ハイスコアを狙うなら，危険を承知で使うのもアリ

　こうしてひたすら走っていくわけだが，ある程度距離が進むと「ボス」が出現（なぜダイエット中にボスが出るのかは謎だが……）。ボスは火を噴いて主人公のダイエットを阻止しようとするので，この火をかわしつつ爆弾で攻撃して倒す必要がある。火のかわし方は，障害物と同じだ。ジャンプ台で空中に逃げるもよし，トンネルで地中に身を隠すもよし。なお，水を直接火にぶつければ消すことができるので，これを活用すれば安定して進めるはずだ。
　火が少し収まるまで必死でしのぎ，隙が出来たら爆弾を思い切りボスに向かって発射していこう。数発ぶつければ倒すことができるので，攻守の切り替えが非常に重要だ。

見た目からしてトンデモなボスだが，火を噴くというそのアクションもまたトンデモ。ダイエットとはここまで過酷なものなのか

　ボスを倒すとまた通常のジョギングに戻るが，この段階でゲームオーバーになると，新たなモード「フツウ」が追加される。その次のボスを倒せば「マッチョ」が，さらに次のボスを倒せば「アスリート」がプレイ可能になる。これらは最初から数km走行した状態で始まるため，よりハイスコアを狙いやすくなる。もっともいいスコアを狙うならば，「アスリート」から始めるのが手っ取り早い

初期走行距離は，最初からプレイできる「デブ」が0km，「フツウ」は4.2km，「マッチョ」は12.3km，「アスリート」は24.4kmとなっている

　何ともシュールで突っ込みどころ満載だが，意外と中毒性は高い本作。
　一向に痩せる気配のない主人公がやや気になるが，ダイエット中の人やこれからやせようと思う人，バカゲー好きな人はぜひチャレンジしてもらいたい。もちろんどれだけこのゲームで走り込んだとしても，プレイヤーが痩せることはないのだが……。

著者紹介：トリスター/目代将規
　ゲームやアニメの書籍企画，編集，シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや，一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。

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