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「カードファイト!! ヴァンガード」,カードファイトイベント「BCF2019」仙台会場の詳細レポートが公開
BCF2019仙台会場レポート | |||
配信元 | ブシロード | 配信日 | 2019/07/10 |
<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
BCF2019仙台会場レポート!(ライター:神田一)
6月30日。梅雨の雨が降る仙台で「BCF2019」ヴァンガードステージが開催された。
BCF2019は、全国各地で開催されている『カードファイト!! ヴァンガード』の大型大会イベントだ。
仙台会場では、これまでなかなか優勝にたどり着けなかったクランがついにシングルファイト優勝を飾った。
また同日開催のトリオファイトでは、最新セット『My Glorious Justice』のデッキが活躍!今回は、新たな大会環境の到来を予感させた仙台会場のイベントレポートをお送りしよう。
■現在の「スタンダード」環境
新しいシリーズのカードだけが使用できる「スタンダード」フォーマットで開催されたトリオファイト。
大会環境は、6月14日に発売したばかりの『My Glorious Justice』の影響で変化しているようだ。
今回の出場者が使用したクラン分布を見てみよう。
3月に発売して以降、大型大会でトップ戦線を走り続けている《バミューダ△》。
さらに5月の【イマジナリーギフトII】による強化もあり、使用率トップを維持した。
博多会場から続く《リンクジョーカー》《かげろう》の人気も相変わらず見受けられるが、今回は《グランブルー》《アクアフォース》《ディメンジョンポリス》という『My Glorious Justice』で収録された3クランの躍進が印象的だった。
決勝トーナメントでは、一番人気だった《バミューダ》を抑えて《グランブルー》が使用率トップ、《アクアフォース》も《バミューダ》と同数という状況。
新たな環境のスタートを思わせる結果となった。
■トリオファイト決勝戦レポート
決勝戦に残ったチームの組み合わせは、大将・月神選手《バミューダ△》vs大将・タンブラー選手《ノヴァグラップラー》
中堅・きょん。選手《アクアフォース》vs中堅・てるもす選手《バミューダ△》
先鋒・オレ選手《リンクジョーカー》vs先鋒・斎藤選手《グランブルー》
という対戦となった。
大将戦、中堅戦は【フォース】と【アクセル】がぶつかり合う形となった。
仙台会場で最も使用率が高かった《バミューダ△》は、クランタイプ【フォース】の中でも爆発力が高く、しっかり回れば攻防ともに高レベルのデッキ。
クランタイプの相性では【フォース】が有利な点も含めると、先鋒戦がカギになる組み合わせとなった。
最初に勝負を決めたのは、大将戦の月神選手。《バミューダ》で《ノヴァ》のタンブラー選手を下し、チームメイトに「あと1勝お願いします!」とエールを送る。
中堅戦は、序盤から「ストームライダー ニコロス」で「潮騒の水将 アルゴス」を手札に加える良い動きを見せた《アクアフォース》のきょん。選手だったが、てるもす選手のダメージトリガーが光る!序盤の連続アタックを止められてしまう。
「ストームライダー ニコロス」 |
「潮騒の水将 アルゴス」 |
てるもす選手は「カラフル・パストラーレ ソナタ」にライドすると、能力でキーカードの「カラフル・パストラーレ キャロ」をコール!【旋律(メロディ)】とイマジナリーギフト【フォースII】の攻撃力で、きょん。選手を圧倒していく。
「カラフル・パストラーレ ソナタ」 |
「カラフル・パストラーレ キャロ」 |
きょん。選手も負けじと「蒼嵐竜 メイルストローム」にライドして攻め込むが、またしてもダメージトリガーに阻まれてしまう。ダメージは3対3ながら、不完全燃焼のままターンを終了することとなった。
しかしここで、先鋒戦が決着!《リンクジョーカー》のオレ選手が《グランブルー》の斎藤選手に勝利!
これで月神選手のチームが2勝となり、優勝を決めた!
チームの敗北は決まったが、てるもす選手は4枚目の「ソナタ」にライドし、さらに「キャロ」をコール。【フォースII】も追加された最高の盤面で、一矢報いることに成功したのだった。
■トリオファイト優勝チームインタビュー
―――優勝おめでとうございます!今のお気持ちをお聞かせください。
オレ
今日はメンバーの一人が来れなくなって、急遽組んだチームだったんですが。チームが組めて、出場できてよかったです!
きょん。
去年も仙台会場で、バミューダカップの優勝をしているので、2連覇できて嬉しいです!
月神
今年は高校最後の年なんですが、そこで優勝できて、思い出に残りました。令和一嬉しいです!(笑)
―――今日のデッキを選んだ理由は?
オレ
ヴァンガードは手札を増やすのが大事なゲームだと考えているので、手札を増やせる「メサイア」軸の《リンクジョーカー》を選びました。攻撃力も高いのがいいですね。
きょん。
先日行われたVMC(ヴァンガードマスターカップ)で権利を獲得した時にも《アクアフォース》を使っていて、今一番使い慣れているデッキだったので選びました。
月神
《バミューダ△》は圧倒的なパワーが魅力だからですね!今回はグレード2の「ライブinユートピア ルカ」を2枚入れて「トップスター チェル」で探せるようにして、安定性を高めました。
―――今日は急遽組んだチームだったとのことでしたが?
オレ
最初はもう一人別の友達がいたんですけど、急に来れなくなってしまって。朝、そのことをTwitterに書いてたんですよ。
きょん。
もともとCSなんかで顔を合わせてたんですが、今朝そのツイートをたまたま見て。
オレ
それで声をかけてくれて、今朝チームが組めたんです。
月神
偶然というか、奇跡というか。
オレ
正直、もう一人が来れなくなった時に来るかどうか迷ったんですけど、来てよかったですね!
―――そのツイートがなかったら、この優勝もなかったということですね!本当に奇跡と言っていいかもしれません。今日は本当におめでとうございました!
3人
ありがとうございます!
■「プレミアムスタンダード」の環境
すべてのカードが使用できる「プレミアムスタンダード」は、相変わらずの群雄割拠が続いている。
4月に『プレミアムコレクション2019』が発売して以降、どのクランも新しい(そして強い)動きが研究されている状況だ。
仙台のシングルファイトで使用されたクラン分布は、以下の通りとなった。
多くのクランが参加しているが、割合を見ると《バミューダ》《オラクルシンクタンク》《ディメンジョンポリス》《ゴールドパラディン》がやや多い結果となった。
特に《オラクルシンクタンク》は、6月に秋葉原で開催されたPスタンダードの大会「GrandPrix AKIBA」で優勝したことで注目度が上がっているデッキだろう。
決勝トーナメントに進出した8人が使用するクランも、合計で7種類とバリエーションに富んだ結果となった。
■シングルファイト決勝戦レポート
シングルファイトの決勝戦は、相手の動きを妨害しながら戦う《メガコロニー》と、中盤からの展開力とパワーで押し切る《シャドウパラディン》の対戦となった。
《メガコロニー》のキーとなる強力Gユニット。ヴァンガードのスタンドを禁止し、相手の戦略を封じ込める。 |
【超越】コストをなくしてしまうグレード3。このユニットを起点に、強力なGユニットを使うのが基本戦略。 |
《シャドウパラディン》を使う六×九(ロック)選手は、対戦前から弱気な表情を見せていた。
ふぁ〜ぶる選手の使う《メガコロニー》は、手札以外からのコールを封じる「罪魁女帝 ダークフェイス・グレドーラ」を擁するため、山札からのコールを得意とする《シャドウパラディン》が勝つには、乗り越えるべき障害が多いのだ。
勝つための条件は……
条件1.相手より先に【超越】を仕掛けること。先に【超越】されてしまうと「罪魁女帝 ダークフェイス・グレドーラ」でコールを封じられた上にスタンドもできなくなるため、戦略が潰されてしまう。
条件2.初回の【超越】から攻撃力を出せる選手の切り札「征服する竜 モルフェッサ」の【儀式10】のために、ドロップゾーンのグレード1を10枚準備すること。
六×九選手はこれらの条件を満たした上で、相手のガードを乗り越えてダメージを詰める必要がある。
決勝戦は、ふぁ〜ぶる選手の先攻でスタートした。
先攻2ターン目、ふぁ〜ぶる選手の手札にはグレード2がなく、アシストを選択。しかし、山札の上5枚にもグレード2はなし!やむを得ずグレード1のままアタック。
しかしこのライドスキップによって【超越】の順番が入れ替わってしまった。
このままお互いにライドすると、先に【超越】ができるのはふぁ〜ぶる選手となる。
先攻3ターン目にグレード2にライドしたふぁ〜ぶる選手。
その返しのターンに、六×九選手はグレード2のままライドスキップを選択し、先に【超越】の権利を得る。
先攻4ターン目、ダメージは3対2で六×九選手が1点リードしている。
ふぁ〜ぶる選手はグレード3「百害女王 ダークフェイス・グレドーラ」にライドし、さらに「エアーエレメント シブリーズ」の能力を使って【超越】!
六×九選手のリアガードを1列の上書きコールを封じ、ダメージを3対4とした。
後攻4ターン目、六×九選手のターン。
ドロップゾーンと手札を入念に確認し、切り札の「征服する竜 モルフェッサ」に【超越】!
「征服する竜 モルフェッサ」の能力を使い、上書きコールを封じられていないリアガードサークルで退却と上書きコールを繰り返す。
コール。
退却させ、コール。
退却させ、コール……。
ついにドロップゾーンのグレード1が10枚に達した!
ふぁ〜ぶる選手のダメージは3。
しかしパワーとクリティカルが上昇した「征服する竜 モルフェッサ」のアタックをガードできず、ノーガードを宣言。
そしてドライブチェックで公開されたカードは……、クリティカルトリガー!
「征服する竜 モルフェッサ」のクリティカルが3に上昇する!
ふぁ〜ぶる選手のダメージは3点。
勝負は、決したように見えた。
1点目のダメージチェック、「シャープネス・スコルピオ」パワーはヴァンガードへ。
2点目のダメージチェック、「光角怪人 デンジャラスホーン」。ノートリガー。
運命の6ダメージ目、めくれたのは……「治療戦闘員 ランプリ」!6点目のヒールトリガー!
九死に一生を得たふぁ〜ぶる選手はギリギリでこのターンを守り切り、そして先攻5ターン目。
ダメージは5対4、ここでクリティカルをめくれば押し切れる状況だ。
ここでふぁ〜ぶる選手はついに「罪魁女帝 ダークフェイス・グレドーラ」へ【超越】!次のターンの相手のスタンドと、手札以外からのコールを封じた。
残った手札は温存しつつ、山札から高パワーアタッカー「威圧怪王 ダークフェイス・アルキデス」をコールしてアタック!
ヴァンガードのアタックは守り切った六×九選手だったが、クリティカルトリガーが乗った「ダークフェイス・アルキデス」のアタックは、トリガーの残り枚数を確認すると、ノーガードを宣言。
1枚目、ノートリガー。。
そして2枚目……「アビス・ヒーラー」!ヒールトリガー!
悔しがるふぁ〜ぶる選手。だが、六×九選手もここからの逆転は簡単ではない。
「罪魁女帝 ダークフェイス・グレドーラ」によって、スタンドとコールが封じられているのだ。
六×九選手のターン。
ヴァンガードとリアガードをスタンドできない状況から「ダークメタル・ドラゴン」にライドし、リアガードに【フォースI】を置くことで何とか戦線を構築した。
意を決してアタックを仕掛けた六×九選手。
しかし、ふぁ〜ぶる選手が温存していた手札に阻まれ、ダメージは与えられない。
そして、ふぁ〜ぶる選手に最後のターンが回る。
ギリギリのところで《メガコロニー》のペースに巻き込むことができたふぁ〜ぶる選手。
再び切り札の「罪魁女帝 ダークフェイス・グレドーラ」に【超越】すると、最後の1ダメージを詰めきり、勝利を手にしたのだった。
■シングルファイト優勝者インタビュー
―――優勝おめでとうございます!
ふぁ〜ぶる
ありがとうございます。
―――今回、《メガコロニー》を選んだ理由は?
ふぁ〜ぶる
《メガコロニー》が好きなデッキだからです。もともと虫が好きで実際に飼っていたりもするんですが、ヴァンガードでも最初期から《メガコロニー》をずっと使ってきていまして。今日も愛用のデッキで大会に臨みました。
―――なるほど、ではずいぶん研究されたデッキということですね。
ふぁ〜ぶる
そうですね。《メガコロニー》は特に妨害が強いデッキなのですが、相手の動きを理解していないと真価が発揮できない部分もあります。なので、いろんなデッキと対戦したり、自分で他のクランのデッキを組んで動かして研究したりもしました。
―――今日のファイトの中で、印象的だったのは?
ふぁ〜ぶる
今日、準決勝で当たった《オラクルシンクタンク》の方とは予選で一度負けていたんです。負けた時に、相手の方が序盤はあまり展開されない、ゆっくり動くタイプだと分かったので、準決勝ではこちらが速攻を意識して動いてリベンジできたのは印象に残っていますね。
―――負けた相手の戦い方に合わせて対応するなど、長年《メガコロニー》を使われてきた経験があってこその優勝だったわけですね。今日は本当におめでとうございました!
ふぁ〜ぶる
ありがとうございます!
■次回開催は大阪会場!
次回のBCF2019は、7月21日の大阪会場!
7月12日(金)には新セット『天馬解放』の発売が控えているので、大会環境はさらに大きく変化していくかもしれない。
次はどのような奇跡が待っているのか……次回も熱い戦いに期待したい!
「カードファイト!! ヴァンガード」公式サイト
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