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拡張パックの新要素「フライングマウント」が公開された「新生FFXIV」ロンドンファンフェスティバル基調講演をレポート。新ジョブは「暗黒騎士」に
先週開催されたラスベガスでのファンフェスティバルに続き,プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏による基調講演で,拡張パック「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」PC / PS3 / PS4)の新情報が公開された。本稿では,その発表内容をまとめよう。
黒魔道士の格好に扮して登壇した吉田氏は,拡張パックの新情報の前に「ヨーロッパの皆さんにお知らせしたいニュースがある」と述べ,ヨーロッパにデータセンターを開設する計画があることを発表し,その進捗状況を説明した。
現在,新生FFXIVにおけるデータセンターは日本と北米しかなく(※サービス中の中国および,2015年開始予定の韓国はともに各国で独立したサーバー運営),ヨーロッパのプレイヤーにとっては,ゲーム中のレイテンシ(ネットワークラグ/遅延)が問題視されていた。現在は,もっとも安定したレイテンシ,つまり遅延の少なさを確保するため,データセンターを開設する候補地の選考が終わろうとしている段階だという。これは,ヨーロッパのプレイヤーにとってはかなりうれしいニュースになったのではないだろうか。
続いて吉田氏は,ラスベガスで発表されたオプショナルアイテムのショップについて,コンセプトが「No Pay To Win」であることを改めて強調した。なかには,これからを不安に思う声もあったが,今後ミニオンがアイテムショップだけで販売されるようになる可能性や,ダンジョンが販売(権利を購入すると入場できるようなタイプだと思われる)されるのかという不安に,ハッキリと「NO」と回答した。
また,アイテムショップの売り上げについても,インゲームでミニオンやおしゃれアイテムなどを実装するためだったり,たとえばハウジング用のサーバーを購入する費用にしたりと,プレイヤーに還元していくことを約束した。
その後,ラスベガスでの拡張パックの発表をダイジェストでおさらいし,いよいよ新情報の発表が行われた。
拡張パック「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」発表。ラスベガスでの基調講演レポート
フライングマウントの実装
拡張パックの舞台となるイシュガルドの特徴として,上空に浮かぶ大陸のイメージが公開されているが,その舞台で活躍する「フライングマウント」が拡張パックで実装されることが明らかになった。最初に出会うフライングマウントは黒チョコボになるとのことだ。
このフライングマウントは,たとえば発着場からしか飛べないとか,決められたルートしか飛べないとかという制限はなく,“拡張パックのフィールド”では,どこでも自由に離発着でき,空中と地上をシームレスに移動できるという。なお,拡張パックからマウントの移動スピードも速くなるとのことだ。
ほかにも,一人乗り小型飛空艇など,拡張パックではすでに6つのフライングマウントが確定しており,それが7つになるかどうかはプレイヤーの声援次第だと吉田氏は話した。なお,会場から「デブチョコボは?」との質問があがったが,吉田氏は「頑張って飛ぶのは見たいけど,飛べても遅いだろうから結局,みんな使わないんじゃないかな(笑)」と答えていた。
なお,6つのフライングマウントのうち1つは,ストーリー的にも重要なキーになっており,吉田氏は「非常にクールなデザイン」とそのマウントを称していた。
そして,このフライングマウントがコレクターズエディションのフィギュアになるぐらいクールだと語り,拡張パックのコレクターズエディションが用意されること,その特典にこのフライングマウントのフィギュアが同梱されることを明かした。
さて,こうして空を飛ぶことができるわけだが,吉田氏は,拡張パックのフィールドには上空に浮遊物が多くあり,そこに宝箱があるかもしれないし,重要なクエストのモンスターがいるかもしれないと,高低差が攻略のポイントになっていることをほのめかす。さらに,新しい冒険が進むたびに,プレイヤーに驚いてもらうことも拡張パックのコンセプトになっていると語った。
ちなみに,後に行われた「Trailer Developer Panel」で,アシスタントディレクターの高井 浩氏が拡張パックのトレイラー用に黒チョコボのシーンを撮っていたとき,背後にまだ公開できないものが映りこんでしまいNGとなったという裏話を紹介した。
新蛮族&新蛮神が発表
蛮神の1つはFFXIV初のオリジナル
続いて,拡張パックで登場する新しい蛮族として「バヌバヌ族」が公開された。すでにゲーム内で動作するまで開発が進んでいるとのこと。
このバヌバヌ族は,ほかの蛮族と同様に蛮神を崇めており,その蛮神とは雲神「ビスマルク」なのだという。ビスマルクは,これまで登場した蛮神とは異なったタイプで,拡張パックの世界の空にある,雲の中を泳いでいる(らしい)。吉田氏はこのビスマルクとどうやって戦うのか,楽しみに待っていてほしいと話した。
また,制作途中のビスマルクのスカルプトモデルを公開。さらに,これだけ精巧なスカルプトモデルがあるので,この先,フィギュアなどのキャラクターグッズも展開していきたいと語った。
そして,もう1つ新しい蛮族となる「グナース族」を公開した。グナース族もまた崇める蛮神が存在し,その名は武神「ラーヴァナ」で,新生FFXIV初のオリジナル蛮神になるという。
このラーヴァナを「恐るべき昆虫の王」と称した吉田氏。その外観は昆虫の王らしく,4本の腕と2本の足,それに2本の触覚らしきものを持っている。グナース族も同様に,昆虫をモチーフにした種族なのだろうか。
続いて,ラーヴァナのスカルプトモデルも紹介し,吉田氏はこのラーヴァナのフィギュアが欲しくてしょうがないと話していた。また,二足歩行型の蛮神になるため,ビスマルクとはまた違ったバトルが展開されるとのこと,イメージ的には武神という名を付けている点からも,オーディンのイメージに近いかもしれないと話した。
新ジョブの1つは「暗黒騎士」
“銃”に関係がありそうな新ジョブは東京で発表?
吉田氏は基調講演の最後に,拡張パックで追加される新ジョブのうちの1つが「暗黒騎士」であることを公開した。ロールはタンクで,メイン武器は両手剣になるとのことだ。さらに,暗黒騎士にベースとなるクラスは存在しないため,“たぶん”という言葉をはさみつつ「拡張パックを導入するとすぐに使えるジョブになる」と話していた。
そして,バトルイメージとして,魔力を源とする「暗黒の力」がキーワードとなると説明。ただし,“暗黒”と言っても,物語上,邪悪な存在というわけではないとのこと。また,暗黒騎士の戦闘スタイルとして,吉田氏は「ブロックよりはパリィや受け流しという形になる」と話しており,従来のナイトや戦士とは異なったスタイルのタンクになりそうだ。
開発チーム内では,すでにアニメーションを行って動作している段階まで開発が進んでいるとのこと。今後,バランス調整を行いながらフィックスが進めば,動いている映像なども公開していけるようになるので,楽しみにしてほしいということだ。
そして,気になるほかのジョブについては,12月に東京で開催されるファンフェスティバルで公開するとしながら,吉田氏は「007(ジェームズ・ボンド)」のTシャツに着替えてから,銃を構える仕草をした。これが何を指しているのか,吉田氏は「映画が好きだから」と何かについて話したわけではないと強調していたが……。まあ,プレイヤーであれば,なんとなく察せるであろう“銃術士”に関する何かなのだろう。
ともあれ,2014年12月20日/21日に東京ビッグサイトで開催されるファンフェスティバルでの詳細発表に期待しよう。
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」公式サイト
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