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「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」のパッチ2.28は2014年6月第1週に実装。パッチ2.3の情報も公開された「第14回プロデューサーレターLIVE」をレポート
「ゾディアックウェポン」第3段階などパッチ2.28は6月4日または5日に実装を予定
まず,5月28日に予定されていたパッチ2.28の実装だが,ネットワークのトラブルなどで作業が遅れており,さらに5月31日/6月1日にスクウェア・エニックス社内が停電となるため,5月ギリギリでリリースするとサポートが難しくなることから,6月4日もしくは5日に実施予定だと発表された。パッチ2.28の主な実装内容は以下のとおり(※スライド画像はクリックで拡大します)。
この画像を見て分かるように,大小含めて,かなりの追加/変更が行われるようだ。ここでは,その中でも大きな内容をピックアップしていこう。
現在,第2段階のアニムスまで進行しているレリック(古の武器)の育成コンテンツ「ゾディアックウェポン」は,パッチ2.28で第3段階の「ノウス」に強化できるようになる。ノウスのアイテムレベルは110で,ノウスへの強化はスフィアスクロールというものが鍵を握るらしく,強化の過程で「アレキサンドライト」と呼ばれる触媒が必要となる。
また,第1段階のアートマからアニムスへの成長過程では,黄道十二文書という古文書の試練をクリアすることで,特定のステータスを上昇させていたが,ノウスの段階からは上昇させるステータスをある程度自由に設定できるようになるとのことだ。
新たな遊びとして追加される「探索手帳」は,ゲーム内の絶景を見つけ出すというもの。これまでも,エオルゼア各地の行けなさそうで実は行ける場所を,ジャンプなどのアクションを使って探し出す“登山部”が活躍していたが,一つのコンテンツとして登場するわけだ。
絶景は80か所前後用意され,初めの20か所ほどは分かりやすいヒントがあるものの,残りは難解なヒントが提示されるだけになるという。また,絶景ポイントに到達しただけでは達成にはならず,特定のエモートが必要な場合もあるらしい。「見わたす」で遠くの絶景を見つけ出すということもあるかもしれない。
「コンテンツファインダー」の変更としては,「極王モグル・モグXII世討滅戦」および「極リヴァイアサン討滅戦」でも使用可能になるとのこと。また,これまでソロでしか選択できなかった「コンテンツルーレット」だが,エキスパートとハイレベルについては,2〜4人のパーティを組んだ状態で参加可能となる。
クラフターにとって見逃せないのが「修理」関連の変更だろう。これまでアイテムの耐久度をプレイヤーが修理するためには,対象のアイテムを修理できるクラフタークラスにチェンジする必要があった。しかし,パッチ2.28からは修理条件(クラスレベル)を満たしていれば,別のクラスになっていても修理できるようになる。
さらに,プレイヤーが修理すると最大で199%までアイテムの耐久度が回復できる――99%で修理すると,100%上積みされて199%になる――ため,どの段階で修理しても損はしないという嬉しい仕組みになる。
そのほか,マップ上にF.A.T.E.の進行度が表示される機能の追加や,「幻想薬」のオプションサービスについての情報も言及された。
幻想薬のオプションサービスは,パッチ2.28でサービスが開始される予定だが,今回は暫定的にアカウント単位での購入――購入すればアカウント内の全キャラクターが入手――で,1個,3個,5個のオプションに分かれており,ぞれぞれ1回ずつ,最大9個まで購入可能となる。価格は1個1000円程度を考えているとのこと。複数個の購入はサービス価格になるようだ。なお,必要な分量だけ購入できるサービスも準備中とのこと。
パッチ2.3「エオルゼアの守護者」で登場する新たなインスタンスダンジョンとシステム
パッチ2.3のタイトルは「エオルゼアの守護者」になるという。このパッチでは,新たな討伐コンテンツ「ラムウ討滅戦」と,新インスタンスダンジョン,二つの既存インスタンスダンジョンのハードモード,そして今回のライブ配信では詳しく紹介されなかったが「クリスタルタワー」の続きや大規模PvP「フロントライン」などが追加される予定だ。
「蛮神ラムウ」と対峙する「ラムウ討滅戦」だが,蛮神のなかでこれまで静観していたラムウとなぜ戦うことになるのか,メインストーリーに注目だ。今回実装されるのは「真ラムウ討滅戦」および「極ラムウ討滅戦」になり,パッチ2.2の真リヴァイアサンと同様に,メインストーリー上で真ラムウ討滅戦に挑戦することになるようだ。
なお,蛮神ラムウのドロップアイテムはアクセサリーがメインとなり,蛮神武器は“ちょいちょい見かける程度(吉田氏)”で,アイテムレベルは100となるという。また,極ラムウでも蛮神マウントが入手できるとのことだ。
新インスタンスダンジョン「財宝伝説 ハルブレイカー・アイル」は,ラノシア南東にある諸島の一つに存在する島で,ボスモンスターとして「クラーケン」が登場する。入手できる報酬のアイテムレベルは,ぎりぎりまで調整するそうで,詳細は後日になるとのこと。
また既存インスタンスダンジョンのハードモードとして登場するのが「惨劇霊殿 タムタラの墓所」と「城塞奪回 ストーンヴィジル」だ。
名称からすでに危なさが漂うタムタラハードだが,内部も赤を基調にした怪しい雰囲気になっている。果たして,どんな惨劇(?)が待ち受けているのだろうか。
一方のストーンヴィジルハードは,ドラゴン族に占拠されていた城塞を取り戻すという展開になるようだ。ノーマルモードで,城内に飛来してはファイアブレスを吐いていたワイバーンとも今度は戦えるらしい。
新システムとしては「アイテムサルベージ」が登場する。これは武器,防具,家具,さらに一部の魚などの所持アイテムを分解して素材を取り出すというもので,クラフタークラスごとに「サルベージスキル」が用意されるという。
このスキルは,クラフターのレベルが30以上になると取得できるが,スキルレベルが低いうちは,アイテムレベルの高いアイテムは分解できないとのこと。また,全クラフトのサルベージスキルを最大にはできない仕組みで,スキルレベルの合計が上限までくると,どれかが上がるとどれかが下がるというシーソーになるという。特定のクラフトのサルベージスキルに特化するか,バランス良く上げるのか悩ましいところだ。
なお,その時点のパッチでアイテムレベルが最高のものは分解できないとのこと。
同じく新システムとなる「モブハント」は,「リスキーモブ」に指定されたモンスターを倒して,ポイントを溜めるという内容だ。
リスキーモブにはS/A/Bのランクが設定されており,ランクが高いモンスターほど得られるポイントが高くなるとのこと。加えて,ウィークリーおよびデイリーで指名手配されたリスキーモブを狩ると,さらにポイントが加算される遊びもある。
モブハントのポイントは,ここでしか入手できないアイテムのほか,いわゆる神話装備との交換に使えたり,上記のアレキサンドライトとの交換(パッチ2.3以降)もできたりするとのことだ。
そのほか,プレイヤーから寄せられた質問に対する吉田氏の回答をいくつか紹介しよう。
現在,新生FFXIVのコンテンツの多くが,決まった手順をトレースして攻略するような内容となっている。ランダム要素のあるコンテンツを実装しないのかという質問に対して,例えば攻撃のパターン(ターゲットなどがランダムなものは存在する)にランダムな要素を入れることは難しくないが,クリア可能なバランスに調整できるか責任が持てなくなってしまうため,完全なランダムにはしていないという。一方で,何事も経験ということで,パッチ2.3で追加されるダンジョンの一つが,ランダム性の強いボスになっているらしい。そこで,ランダムになった戦いを見て,フィードバックしてほしいとのことだ。
また,チャレンジ要素として極めて高難度のコンテンツを実装することも検討しているとのこと。このコンテンツの報酬は,称号だけになるそうだ。
ニコニコ超会議3でも言及された黒魔道士の強化については,パッチ2.3で単体DPSの底上げを基本とする調整が施されるという。ただし,ほかのジョブとのバランスを鑑みた調整となるとのことで,単純に強化されるわけではないようだ。
また黒魔道士以外のジョブも,パッチ2.3にて実装予定の大規模PvP「フロントライン」に向け,PvPアクションの見直しを予定しているという。こちらの詳細は,あらためて発表される。
外部ツールの使用については,スクウェア・エニックスの公式見解としては当然NGだ。一方,ログを読み取って計算し,結果を表示するようなツールに関しても「聞かれたら,ダメと答える」とコメントしている。
関連してDPS表示に関しては,その使用をプレイヤーに強要することになりかねないため,コンテンツ中で使えるものは実装する予定がないとのこと。ただ,腕試し的なコンテンツをゲーム内に導入することは検討していくという。
そのほかパッチ2.3では,バディのスキル振り直しや限界突破を予定していること,新しいクリスタルタワーでアイテムレベル110強化に必要なアイテムがドロップすることなどが明かされた。
クリスタルタワーの新アートワークや二人乗りチョコボなどの新要素が公開に
今回の「コアメンバーに聞く!」のコーナーは,新生FFXIVのリードデザイナーを務める鈴木健夫氏が登壇した。鈴木氏は,テクニカルアーティストとしてスクウェア・エニックスの主要タイトルに関わってきた人物でもある。このコーナーでは,上記の新インスタンスダンジョンの動画や,クリスタルタワーの新エリアなどが紹介されたので,そのキャプチャ画面を掲載しよう。
●新インスタンスダンジョン
●クリスタルタワー
●新装備
●新たな立ちポーズと座りポーズ
●二人乗りのチョコボ
このほか今後の予定として,7月下旬に仙台で「FINAL FANTASY XIV: Full Active Time Event in SENDAI」を開催することがアナウンスされた。また2014年夏には新生FFXIVのコンセプトショップ「エオルゼアカフェ」が東京・秋葉原にオープンすることや,サービスイン1周年を記念するキャンペーンを展開することなども発表された。
さらに今後のプロデューサーレターLIVEのスケジュールも発表された。それによると,6月11日5:00から英語版「出張プロデューサーレターLIVE in E3」が,6月13日の2:00から「第15回プロデューサーレターLIVE」が,それぞれ配信される予定。後者では,パッチ2.3に関して,さらなる情報が公開されるとのこと。E3に合わせて早朝,深夜といった時間ではあるが,4Gamerでこれらの情報を追っていく予定なので,記事の掲載に期待してほしい。
「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」公式サイト
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