［TGS 2012］止まることを知らない龍の進化――「龍が如く5 夢、叶えし者」ステージイベントのレポートを掲載

　TGS 2012のビジネスデイ初日（2012年9月20日），セガブースにて，12月6日発売予定の「龍が如く」シリーズ最新作，「龍が如く5 夢、叶えし者」のステージイベントが実施された。
　シリーズ総合監督の名越稔洋氏が舞台に登場し，「龍が如く5」のさまざまな魅力について語られた同イベントでは，「こちら」の速報記事でもお伝えしたとおり，発売日や予約特典などが発表された。本稿では，その詳報をお届けしよう。

終わりの見えぬスケールアップ

進化を続けるゲーム業界の“龍”

　名越監督はステージに登場するなり，本作の発売日が12月6日に決定したことを発表。同時に予約特典として，攻略に便利な全国5大都市のマップが付属したサウンドトラック「龍うた」の存在も明らかにされた。これには，ゲーム中のカラオケに登場する楽曲のフルバージョンやアレンジバージョンが収録されているとのことで，ファン必携のアイテムになりそうだ。

　本作のPVが上映されたあと，名越監督はファンへ向けて「今回のコンセプトは“夢”。震災などで時代に元気がない中，僕らなりのエールを捧げたいと考えました。夢を信じる力があれば，もっともっと色々なことが出来るはず。そんなテーマに相応しいゲームになったと思います」と，作品へ込めた想いについて語った。
　また，本作では「5都市と5人の主人公」の存在が注目のポイントとなっているが，それについては「大阪や沖縄で喜ばれたので，今回はベストを尽くそうと5大都市すべてを入れました。当然，そうなると相応しい主人公，相応しいドラマが必要になってしまうのですが……それを覚悟で臨みました」とコメントしていた。


　「龍が如く」といえば，豪華なキャスト陣の存在も欠かせない。それについて名越監督は「今回も理想的なキャスティングになったと思います。『龍が如く』を作り始めた頃は“ゲームである”ということが壁になることもあり，マネージャーから『なんでゲームにうちのタレントが必要なの？』と言われたこともあったんですが，今では企画書を持って行くと『知ってる知ってる！』と言ってくれる人も多くなりましたね」と，過去の苦労を振り返っていた。


　楽曲についても，今回は氷室京介さんを起用しており，名越監督曰く「ダメもとで頼んだのですが，実現して嬉しいです。『龍が如く』についても知ってくださっていて，誰もが知っている名曲から書き下ろしの新曲まで，ゲーム中にたくさん散りばめることができました」とのこと。ちなみに余談ではあるが，名越監督自身も，カラオケで氷室さんの曲を歌うことがあるらしい。似合いすぎである。


　ゲームとしての見どころや遊びどころに関しては，今回120以上もの店舗とコラボしており，“生きた街”の空気感がさらに濃くなっているとのこと。大きな魅力の一つである豊富な“お遊び”の要素についても，お馴染みのカラオケやバッティングセンターに加えて，ゲームセンターで遊べる「バーチャファイター2」のように，完全新規のものまで用意されているようだ。特筆すべきはキャバクラで，地方色が豊かになっているだけでなく，あらゆる面がリニューアルされているらしい。男性ゲーマーにとって，ワクワクが止まらないゲームになりそうだ。


　もちろん，バイオレンスな魅力もパワーアップしている。多人数相手の戦闘やクライマックスヒートは過激さを極めており，より派手に，より爽快に生まれ変わった喧嘩バトルは，シリーズに新たなファンを呼び込みそうだ。


　名越監督は本作について，「発売日に買えば，お正月いっぱいまで遊べますよ」と自信を持ってコメント。最後にファンへのメッセージとして，「久々のナンバリングタイトルに相応しい内容となっております。期待してお待ちください」と語り，イベントは幕を閉じた。

ミス龍が如く5の面々も交えてフォトセッション。名越監督，ホントに女性が似合いますよね。犯罪的なレベルで

「龍が如く5　夢、叶えし者」公式サイト