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[COMPUTEX]立体視表示に超音波ペン? Snapdragonでお馴染みのQualcommがプレスカンファレンスを開催
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印刷2011/05/31 11:40

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[COMPUTEX]立体視表示に超音波ペン? Snapdragonでお馴染みのQualcommがプレスカンファレンスを開催

Snapdragon
 COMPUTEX TAIPEI 2011の開幕を翌日に控えた2011年5月30日,Qualcommは,台湾・台北市内のホテル「Grand Hyatt Taipei」でプレスカンファレンスを行った。結論から先に述べると,スマートフォンやタブレット向け製品の動向を追っている身からすれば新味に乏しい内容だったのだが,Qualcommという会社を知るための情報がまとまっていたので,今回はそちらに軸足を置きつつ,内容をレポートしてみたい。

Snap“dragon”が好調ということで,オープニングは「ドラゴンの舞い」が行われた。こうした演出は台湾ならでは?
Snapdragon


SnapdragonのロードマップやAhteros買収をおさらい


Luis Pineda氏(SVP, Product Management Computing & Consumer Products, Qualcomm)
 最初に登壇したLuis Pineda氏は,Qualcommが25年以上も組み込み機器や携帯情報機器の関連事業において製品を提供し続けてきたと挨拶し,Fortune誌トップ500企業ランキングにも入り続け,2010年度は約110億ドルの総売上を記録したことを報告した。
 「すべての電子機器がスマート化しているなかで,我々の製品群は,今後ますます注目され,重要な役割を担う存在となっていくはずだ」(Pineda氏)

 昨今ではスマートフォン,タブレット端末のみならず,カーナビやテレビまでが情報端末化,つまり「スマート」化している。
 こうしたスマート機器向けにQualcommが提供している主力SoC(System-on-a-Chip)が「Snapdragon」だ。Qualcommの発表によれば,現在125種類以上の採用製品がアナウンスされ,約250種類が開発中で,20社がタブレット端末で採用を決定しているという。

 これらを踏まえたうえで,Pineda氏は,Snapdragonシリーズの最新ロードマップを示した。

Snapdragonシリーズの最新ロードマップ。実のところ,新情報があるわけではない
Snapdragon

第3世代SnapdragonであるMSM8660を用いたデモ。負荷に応じて各コアの動作クロックが非同期に変化し,最小消費電力と最大性能を両立させようとする制御が常に働く
Snapdragon
 近未来的に採用製品のリリースが控えているのが第3世代Snapdragonで,主力製品の型番は「MSM8660」と,その“通信機能なし版”となる「AQP8060」など。これらはOpenGL ES 2.0世代のGPU「Adreno 220」を搭載し,負荷に応じて各コアが異なる動作クロックで動作するARM「Cortex-A9」ベースの非同期デュアルコアCPUが組み合わされたSoCになる。
 Qualcommはこの第3世代Snapdragonを世界初の「非同期型組み込み向けデュアルコアCPU」として訴求している。

 余談だが,Adreno 220は,2009年にQualcommがAMDから買収した旧ATI Technologies(以下,ATI)系の組み込み機器向けGPUテクノロジが応用されていることでも知られるGPUだ。ATIの遺伝子が息づいているせいなのか,Adreno 220用に用意されたゲーム風テクノロジデモの主人公はRubyにそっくりだったりする。
 興味がある人はこちら下のムービーを見てみてほしい。


Jason Zheng氏(SVP, GM Asia Pacific, Quallcom Atheros)
 第4世代Snapdragonは世界初の非同期型クアッドコアCPUを搭載し(シングルコアやデュアルコアのバリエーションも存在する),GPUもアーキテクチャを刷新した「Adreno 3xx」となる予定。型番は「MSM8960」と,通信機能を省いた「APQ8064」となると見込まれている。サンプル出荷は当初の予定どおり6月から開始されるそうで,実際の採用製品が市場に出回るのは2012年となる模様だ。

 さて,このロードマップアナウンスのあとは,買収手続きが完了し,Qualcommと統合されてQualcomm Atherosとなった旧AtherosのJason Zheng氏が登壇した。「携帯電話やタブレット端末はもちろん,ありとあらゆる機器で採用されているAtherosの通信機能製品群は,総合組み込み機器メーカーのQualcommとタッグを組んだことの相乗効果で,ますます勢力を増していくことだろう」と同氏。

第3世代Snapdragonを搭載したスマートフォンとタブレット端末を持つ“Qualcommレディ”
Snapdragon Snapdragon

 Atherosという名前に馴染みがない読者も少なくないと思うが,PCに関連したところで話をすると,無線LANやBluetoothといった製品にはAtheros製品は数多く採用されている。そのため,知らない間にAtheros製品採用のデバイスを使っていたりするのだ。例えば,ニンテンドーDSの通信機能はAtheros製のものだったりする。
 Atherosは,ほかにもワイヤレスなディスプレイ接続技術「WiFi Display」の規格策定に中心的な役割を果たしていたり,電源ラインを使ったPLC関連製品における通信基幹チップの世界シェア約80%を持っていたりする。このAtherosがQualcommのグループに入るということは,相応に大きなニュースなのである。


第3世代Snapdragon搭載製品が多く会場に


第4世代SnapdragonであるMSM8960搭載機のQuanta製試作機……と思いきや,ただのモックアップだそうだ
Snapdragon
 プレスカンファレンス後には,さまざまなQualcomm製デバイス搭載製品や,Qualcommによる技術展示を体験できる展示ブースが公開された。

 ただし,ロードマップで示された第4世代SnapdragonたるMSM8960の展示はなし。「採用した実機」とされるデバイス自体はあったのだが,実はモックアップで,電源をオンにできなかった。そのため,ブース内の“主役”は,第3世代SnapdragonであるMSM8660を採用する製品群であった。

第3世代Snapdragonである搭載機。左はMSM8260搭載のAcer「Iconia Smart」で,右の写真内で左側に見えるのはMSM8260搭載のCompal「CP18」,右側はMSM8660搭載のASUSTeK Computer「Eee Pad MeMO」だ。Eee Pad MeMOはASUSTeK Computerの発表会でも展示されていた
Snapdragon Snapdragon

左はMSM8260搭載のWistron製試作機。右はMSM8660搭載のQuanta製試作機で,こちらは実際に触ることができた
Snapdragon Snapdragon

ゲームの3D立体視体験コーナー
Snapdragon
 ただ,見どころがまったくなかったわけでもない。1つは,3D立体視のデモだ。これはゲームの映像を1画面分の大きさ内に左右の2視点分で横並びに描画し(=サイドバイサイド),これを立体視対応テレビ側にサイドバイサイドモードの3D映像として認識させるというものだ。動画も同じ実装だった。
 この方式だと,立体視映像の解像度は半分になってしまうが,GPU負荷は立体視に対応させたのにもかかわらず平面視時とほぼ変わらないという利点がある。ちなみに実行はMSM8660搭載の開発者向け端末で行われていた。

左は立体視ビデオのデモ。右はデモ機だ。MSM8660搭載の開発機である
Snapdragon Snapdragon

Snapdragon
 筆者的に最もユニークと感じたのは「超音波ペン」。
 これはなんの変哲もない紙のノートの隣に携帯端末を横に置いて,この状態で超音波を発生するワイヤレスペンでノートに字を書くと,あら不思議,ノートに書いた字が携帯端末側の画面にそのまま出現するのである。紙のほうが圧倒的に大きいため,携帯端末側の画面には,書いた字が縮小されながら取り込まれている感じだ。
 これは,携帯端末に組み込まれた音声マイク(※これ自体はごく普通の音声マイクだ)で超音波ペンからの超音波を取得し,その周波数の変化を解析。その結果として携帯端末とペンの位置関係を割り出して筆跡を取り込むことで実現しているのだという。取得データは当然のことながらベクトルデータになるので,拡大縮小は自由自在だ。

 確かに,4〜5インチ前後の小型端末で手書き文字入力は難しい。そのため,このソリューションは実用化されれば引き合いはそれなりにありそうだ。なお,こちらも実行はMSM8660搭載の開発者向け端末で行われていた。

普通の紙にペンで書いた文字をそのままスマートフォンへ入力できるというデモ
Snapdragon

WiFi Displayの実機デモ(上)。左が受信機,中央がテレビ,右端がノートPCだ。下はUSB接続の受信モジュール。これがテレビにUSB接続されている
Snapdragon
Snapdragon
 最後はAtherosが標準化を進めてきたワイヤレスディスプレイ接続手段たるWiFi Display技術のデモだ。
 インフラとしては802.11nを使用し,PCやAV機器などからハイビジョンクラスの映像をディスプレイに直接飛ばすことができるとし,デモではノートPCで再生したBlu-ray Disc相当の映像を,WiFi Displayプロトコルでブラビアへ飛ばす実演が行われていた。

 電波で飛ばす映像はベースバンド映像フレームではなく,H.264のビットストリームだそうで,デコードはテレビ側で行っていると説明。現在の表示遅延は100ms以上だが,最終的には40ms以下にしたいとのことだった。

Qualcomm公式サイト(日本)

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