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「第5回Minecraftカップ 全国大会」最終審査会レポート。教育版マイクラで作られた「未来の街の姿」
この大会は教育現場でも活用されている「教育版マインクラフト」(Minecraft: Education)で作られたワールドを国内外から募集し,その内容を競う催しだ。プログラミングやワールド作りを通じて,子どもたちに「ひとりひとりが可能性に挑戦できる場所」を創出することを目的としている。
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今大会のテーマは「誰もが元気に安心して暮らせる持続可能な社会 〜クリーンエネルギーで住み続けられるまち〜」。SDGs(人類が地球で暮らし続けていくために,2030年までに到達すべき17の目標)のうち,「5.ジェンダー平等を実現しよう」「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「11.住み続けられるまちづくりを」を意識したものだ。
最終審査会では,エントリー総数1万350人,500作品の中から地区大会を通過したファイナリスト37作品の発表が行われた。
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ジュニア部門(最年長が小学校3年生以下)の最優秀賞に選ばれたのは,近畿ブロック「CoderDojo池田石橋」の作品「宇宙人も、すべての人も、みんなが住みやすい! みんな・なかまシティ+自家発電ゆうえんち☆」だ。
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この街は「男の子でも女の子でもない,食べるものや言葉も異なる」宇宙人と共生できる街としてデザインされている。「会話が自動的に翻訳される広場」「宇宙人の体質に合わせた無重力ハウス」「発電装置(ブレーキ発電)としても使える太陽系一周ジェットコースター」など,作品制作のために勉強したことを「自分たちも楽しめそうな形」にして取り入れているのが微笑ましい。
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またチーム全体でブレインストーミングをしてアイデアを出し合い,Microsoft Teams RoomsやGoogle スプレッドシートを使った進捗管理を行うなど,制作時の手法も高く評価されていた。
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ミドル部門(最年長が小学校6年生以下)では,南九州ブロックから選出された「チームやつきた」の作品「宇宙都市エイト・ノース 〜サステナブルな未来をつくろう〜」が最優秀賞に輝いた。同じプログラム教室に通う仲間によるチームだ。
発表の冒頭,アニメ「北斗の拳」の次回予告を思わせる千葉 繁さん風ナレーションにより,会場は笑いの渦に包まれた。これは実際に同アニメを参考にしたとのこと。
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エイト・ノースが必要とするエネルギーは,核融合発電や宇宙太陽光発電,マイクロウェーブ送電でまかなっているため,とてもクリーンである。
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また建物の制作にはプログラムを活用しており,三角関数などにもチャレンジしたという。「難しくて理解しきれなかった」そうだが,チャレンジしたこと自体が素晴らしい。
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ヤング部門(最年長が高校生以下)の最優秀賞に選ばれたのは,南関東ブロックを勝ち抜いた「UtoPIA(ユートピア)広報部」の「源流創成都市〜源創京〜」。今大会の作品の中で最高得点を獲得した。
「源創京」(げんそうきょう)の語感でもしやと思った人はなかなか鋭い。メンバーは「東方Project」の世界観が大好きらしく,発表には使用しない「裏設定」を作ったりして,チームのモチベーションを高めていたそうだ。
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源創京の建築物は,3Dプリンターによって建設される設定だ。低コストで充実した住環境を得られるだけでなく,託児所などの公共サービスも手厚い。またビル区の中心にはメインビル「創青の柱心」があり,都市中枢としての機能を果たしている。ビル周辺の緑地は災害時の避難場所としても使用されるそうだ。
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エネルギーは地熱や風力,プラズマなど,環境への負荷が低い方法で発電される一方,「揚水式発電による蓄電」「水素を生成して備蓄」するといった安定供給にも配慮がなされている。
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一方,郊外には廃校を利用した自然学校なども作られていた。源創京は神社や温泉など,和の文化や世界観を大切にする都市でもあるという。
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プログラムにより手作業では困難な広大なワールドを作り出し,書籍やネットだけでなく大学などに足を運んでリサーチするといった制作手法も高く評価されていた。学んだことをワールドに入れることに終始せず,「作りたい都市を表現する手段」として活用していることがとても頼もしく感じられる。
源創京を制作したUtoPIA広報部は,すべてを受け入れる街とそこに住む人々をイメージしながら制作に取り組んでいたに違いない。
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なお,これらの作品はMinecraftカップの公式サイトで大会への参加登録を行い,マイページにログインするとダウンロード可能だ(指導者や保護者の登録も可能)。実際にワールドを体験してみたい,作品制作の参考にしたい人はチェックしてほしい。
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表彰式の終了後,2024年大会のテーマ「Well-beingをデザインしよう」が発表された。ハピネスが「単一的で持続しない瞬間的な幸せ」であるのに対し,ウェルビーイングは「持続可能で多面的な幸せ」を指す。これを子どもたちがどのように受け取り,マイクラで表現するのか。まったく想像の及ばない作品が飛び出してきそうで,今から楽しみだ。
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- ライター:高橋祐介
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