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日本のアーケードは格闘ゲーマーの夢――オーストラリア発,台湾経由の新作2D格闘「カオスコード」。開発のFK Digitalに話を聞いてみた
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印刷2010/08/11 13:55

インタビュー

日本のアーケードは格闘ゲーマーの夢――オーストラリア発,台湾経由の新作2D格闘「カオスコード」。開発のFK Digitalに話を聞いてみた

カオスコード
 先月7月22日から28日までの1週間,クラブセガ秋葉原新館にて,FK Digitalが開発を手がける新作格闘ゲーム「カオスコード」のロケテストが行われた。

 本作は,1レバー4ボタンを使用する2D格闘ゲーム。そのシステムはオーソドックスながら,“チェーンコンボ(カオスコンボ)”“EX必殺技”,必殺技をキャンセルできる“カオスキャンセル”“カオスシフト”など,近年の格闘ゲームに必要とされる要素を過不足なく搭載。またアニメ風に表現された個性豊かなキャラクターや,高解像度のドットアートなど,見るべき所が非常に多いタイトルである。
 詳細については以前に掲載した「こちら」の記事や,公式サイトに詳しいので合わせて参照してほしい。

 そんな高いクオリティをもつ本作ではあるが,ここでまず注目しておきたいのは,本作のデベロッパ FK Digitalについてである。コーポレートサイトを見ると分かるように,同社は日本の会社ではなく,なんとオーストラリアに本社を持つ,れっきとした海外のデベロッパ。しかも台湾にも拠点を持ち,かなりワールドワイドな活動を行っている様子だ。本作カオスコードは,そんなFK Digitalのアーケード参入第1作となる。ゲームの内容もさることながら,一体どうして「アーケードという市場を選んだのか」までを含め,何かと気になるデベロッパといえるだろう。

カオスコード カオスコード

 そこでさっそく連絡を取ってみたところ,今回のロケテストに合わせて,関係者がちょうど来日しているとのこと。今回インタビューに応じてくれたのは,FK DititalのMichael Lin氏Mickey Lin氏。ロケテストが行われていた秋葉原にて,本作のディレクターを務めるお二人に話を伺った。


「カオスコード」公式サイト



4Gamer:
 お忙しいなか,お時間をいただきありがとうございます。まずは本作,カオスコードの特徴を教えてください。

ディレクターMickey Lin氏
Mickey Lin氏:
 カオスコードのウリは,シンプルなシステムと個性的なキャラクターです。あまり複雑な,新規性の強いことはしていないので,初めてプレイする人もすんなり遊べると思います。それからキャラクターもほかのゲームにはない,濃いキャラクターが揃ってます。オカマとか,コックとかね(笑)

4Gamer:
 たしか必殺技が2タイプから選択できるんですよね。

Michael Lin氏:
 必殺技とダッシュの性能が選べます。同じキャラクターでも,自分のスタイルに合わせて違う動きができるんです。とくにダッシュは,キャラクターの性能がかなり変わります。RUNタイプとSTEPタイプで,攻めの幅が違ってきます。

4Gamer:
 あくまで第一印象ですが,カオスコードのアートスタイルからは,アークシステムワークスさんのタイトル,「ギルティギア」「BLAZBLUE」っぽさを感じたんですが,このあたりはいかがですか?

Mickey Lin氏:
 それはありますね。なんといってもアークシステムワークスさんのタイトルは,どれも人気ですから(笑)。ただ,自分達としては「KING OF FIGHTERS」(以下,KOF)シリーズや「CAPCOM vs. SNK」の影響が大きいと思っています。とくにKOFは,台湾でもすごく人気があるんです。やっぱり自分達がプレイしてきたゲームがベースになっているので,カオスコードもその延長線上になるのだと思います。

カオスコード カオスコード

4Gamer:
 確かお二人は台湾のご出身で,しかしFK Digitalはオーストラリアが本社なんですよね。失礼ですが,どういった成り立ちのなのでしょうか。

Mickey Lin氏:
 FK Digitalは,私達がオーストラリアに留学した後入った会社でして,最初は新聞などのデザインを主な事業としていました。そこで僕等はフリーの同人ゲームを作ったんですね。それが「スーパーコスプレ大戦U(Super Cosplay War Ultra)」というタイトルで,日本ではあまり知名度がないと思いますが,台湾をはじめ,香港や中国,アメリカやスペインなどでは結構人気を博しました。

4Gamer:
 それは業務として制作したわけですか?

Mickey Lin氏:
 最初は趣味で制作していのですが,これは「格闘ゲームツクール2nd」がベースでした。それが社長の目に止まり,これは行けるのではないか? ということになったんです。なのでカオスコードは,初期こそオーストラリアが拠点でしたが,現在は台湾にスタジオを作って,そこで開発しています。だから台湾人をはじめ,スタッフの出身はさまざまです。

4Gamer:
 ではスタッフの皆さんは,かなり格闘ゲームがお好きなんですね。

Mickey Lin氏:
 実は全員がそうというわけでもないです(笑)。でも日本のアートスタイルが好きな人は多いですね。漫画とかアニメとか……。台湾の若い人は,皆日本のものが大好きですよ。デザインセンスも日本に近いと思います。

カオスコード カオスコード

4Gamer:
 なるほど。確かに台湾の絵師さんの中には,近年侮れないクオリティの人がいます。しかしなぜ日本の,しかもアーケード市場を選ばれたんでしょうか。

Mickey Lin氏:
 それは……やっぱり夢ですね。台湾のアーケード市場は,日本に比べるととても小さいのです。ゲームセンターはあるんですが,そのほとんどがPCオンラインゲームとスロットなどで,ビデオゲームはほとんどありません。

4Gamer:
 PCやコンシューマなどは考えなかったんですか?

ディレクター Michael Lin氏。ちなみにお二人は兄弟なのだそうだ
Michael Lin氏:
 実はカオスコードは,最初はPCオンラインゲームとしてリリースしようと考えていました。実際に2年間ほどはそれに向けた作業をしていたのですが,各方面から検討した結果,やっぱり2D格闘ゲームはオンラインゲームには向かないという結論になりました。課金アイテムをどうやって入れればいいのか,そこが難しかったんです。

4Gamer:
 ああ,なるほど。アニメーションパターンの多い2D格闘ゲームだと,衣装一つ作るのもすごく大変そうです。

Michael Lin氏:
 そこで一旦考えを改めて,格闘ゲームの本場,日本のアーケードを目指すことにしたんです。運良く日本の会社で協力してくれるところが見つかって……。

4Gamer:
 それは?

Michael Lin氏:
 今はまだ秘密で(笑)。その会社に技術面やマーケティングの面などでいろいろ手伝ってもらって,今回のロケテストにこぎ着けることができました。私達は日本の市場について全く分からなかったので,進出の足がかりとして協力して貰った形です。

4Gamer:
 今回のロケテストで,日本のプレイヤーの反応はどうでしたか。

Mickey Lin氏:
 今回のロケテストは実は2度目なんですが,前回に比べるとかなり盛況でしたね。やっぱり私達の作ったゲームで,日本のプレイヤー達が楽しんでくれているの見るのが一番嬉しいです。心配事だったフリーズもなくて,テストは成功といっていいと思います。

Michael Lin氏:
 カオスコードはゲームバランスの調整がまだまだ必要な状態なんですが,それでも皆さん,熱心にプレイしてくれましたね。「このキャラ強すぎ!」とかいいながらも研究してくれて,コミュニティができていく。アーケードならではの光景が見れて,とても嬉しく思いました。

4Gamer:
 そこはやっぱりアーケードの醍醐味ですね。ではずばり,稼働はいつ頃になるんでしょうか。

カオスコード
Mickey Lin氏:
 今,ゲーム自体は80%の完成度です。ロケテストの結果次第ではありますが,今年中は難しくても,来年の春には出したいですね。

Michael Lin氏:
 その前に,バランスを調整してもう一度テストをしたいですね。できれば近いうちに。

4Gamer:
 わかりました,楽しみにしています。では今回ロケテストに参加した人,また本作を楽しみにしている格闘ゲームファンに向けて,メッセージをお願いします。

Mickey Lin氏:
 今はちょっと前に比べて,日本の格闘ゲーム市場が賑やかになっていて,私達もすごく嬉しいです。だから色々なタイトルにトライしてほしいですね。そこにカオスコードも含めてくれるとすごく嬉しい(笑)。私達は海外の会社ですけど,日本のスタイルに合わせて頑張ってますので,よろしくお願いします!

Michael Lin氏:
 私達としてもアーケードは初めてのチャレンジなので,今回プレイした意見があれば,ぜひ公式サイトからメールしてほしいです。実は2ちゃんねるなども見ていますが,直接もらったたほうがずっと嬉しいので(笑)。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。


 格闘ゲームの本場,日本のアーケード市場は夢なのだと語る二人。その言葉の端々からは格闘ゲームとアーケードへの情熱がうかがえ,時間は短いながら,同じ格闘ゲーマーとして,ぜひ応援したくなる熱いインタビューだった。
 リリースまでにはもう少し時間がかかりそうな本作だが,ここまで来たからにはぜひ稼働まで漕ぎつけてほしいもの。ロケテストに参加した人はもちろん,本作に期待を寄せる人は,「こちら」の公式サイトからぜひメールを送ってみてほしい。今回のロケテストの結果を反映し,よりパワーアップしてくるであろう,次回のテストにも期待しておこう。


――2010年7月30日収録
  • 関連タイトル:

    カオスコード

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