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第四次聖杯戦争,完結。「放課後ライトノベル」第47回は『Fate/Zero』で世界を変える力をこの手に掴め!
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印刷2011/06/25 10:00

連載

第四次聖杯戦争,完結。「放課後ライトノベル」第47回は『Fate/Zero』で世界を変える力をこの手に掴め!



 夏の気配が日一日と近づきつつある今日この頃,読者諸賢においてはいかがお過ごしだろうか。こんにちは,なんか最近知人に「ナイスガイ」と呼ばれることの多い宇佐見です。

 そんなふうに呼ばれるのは,これまでの人生でいまだかつてなかったこと。「これはもしや,伝説に謳われるモテ期がとやらが来ているのか!?」と先走ってみるも,一向にその気配はなし。どういうことじゃー! と憤慨していたら,いつの間にか今度は「ナイスゲイ」とか言われてる始末。違うって! 俺は二次元の女の子が好きなだけであってゲイじゃないから! ゲイならこっちのコラムで間に合ってるよ!(いつも楽しく読んでます)

 うう……どうせならゲイはゲイでも「破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)」とか「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」なんて武器を操って戦う,ランサーみたいになりたかったよ……。かっこいいよなあランサー……あいつこそ真のナイスガイって奴だよホント……(編注:ランサーはゲイではありません)。
 と,綺麗にまとまった(?)ところで今回の「放課後ライトノベル」は,カリスマ的人気を誇るノベルゲーム「Fate/stay night」のスピンオフ,『Fate/Zero』をご紹介。上述のランサーは,本作の登場人物の一人だ。

 本作を手がけるのは,「魔法少女まどか☆マギカ」の脚本で一躍その名が知られるようになった虚淵玄。もともとは同人誌として流通していたものだが,今年に入って星海社から文庫化され,この6月に完結を迎えた。そういう事情もあり,読者の中にはすでに読んでいるという人も少なくないと思うが,アニメ化も控えた今,この作品の概要と魅力について,あらためてこの場で振り返ってみたい。

第四次聖杯戦争,完結。「放課後ライトノベル」第47回は『Fate/Zero』で世界を変える力をこの手に掴め!
『Fate/Zero 6 煉獄の炎』

著者:虚淵玄
カバーイラスト:武内崇
出版社/レーベル:星海社/星海社文庫
価格:700円(税込)
ISBN:978-4-06-138912-0

→この書籍をAmazon.co.jpで購入する


●激闘を勝ち残り,聖杯を手にするのはどの勢力か!?


 聖杯――どんな奇跡であろうと,手にした者の願いを叶える万能の願望機。今回取り上げる『Fate/Zero』を含め,数多くの作品が存在する「Fate」シリーズだが,その中核をなすのは,そんな聖杯をめぐって繰り広げられるバトルロイヤル,“聖杯戦争”である。

 聖杯戦争は原則として,マスターと呼ばれる魔術師と,そのマスターに使役されるサーヴァントで構成される7組のペアによって争われるもので,それは本作においても同様だ。サーヴァントとは,伝説上の戦士や英雄(英霊)が聖杯の力によって現世に召喚された存在であり,それぞれの特性に応じてセイバーやランサーといったクラス名で呼びならわされている。

 伝説上の,というのは誇張でもなんでもなく,サーヴァントの多くは誰もが知る神話的英雄を正体に持つ。歴史や伝承の中でのみ語られる勇者たちが現世に降臨し,まったく異なる伝説の中で讃えられる英傑と剣を交える――これだけでもわくわくする人は少なくないはずだ。

 元が伝説上の存在なだけあって,いずれのサーヴァントも人の常識をはるかに超えた力を持つ。当然,その戦いは苛烈にして豪壮。一方で本作では,ただ武をもって挑むだけでなく,時には王を名乗るもの同士でその格を決めるために酒を酌み交わしたり,バイクと古代の戦車(!)とで速さを競い合ったりもする。古今東西の英雄たちによる仁義なき争い,これが「Fate」という物語すべてに通じる,本作の第1の魅力である。


●己の欲するもののため,魔術師&英霊たちは聖杯を目指す


 いずれも戦いに勝ち残り,聖杯を手にすることを目指している(例外も多いが)7組14人の参加者たちだが,それぞれの勢力にはそれぞれのドラマがある。

 例えば本作の主人公・衛宮切嗣(えみやきりつぐ)は,不意打ちや暗殺を厭わない「魔術師殺し」として知られているが,その戦いぶりは騎士道を重んじるサーヴァント・セイバーには到底許しがたいもの。自然,切嗣・セイバー組は不和を抱えたまま聖杯戦争に臨むことになる。また,アサシンのサーヴァントのマスターである言峰綺礼(ことみねきれい)は,サーヴァント・アーチャーを擁する遠坂時臣(とおさかときおみ)と裏でひそかに通じ,彼を勝たせるべく暗躍するが,実は心に深い空虚を抱えており,その空虚を埋めてくれる相手と目した切嗣を執拗に狙う。

 ほかにも,豪放磊落なサーヴァントと半人前のマスターという凸凹コンビのライダー組,聖杯にはまるで目もくれず殺戮を繰り返すキャスター組など,どの一つの勢力として個性に被りがない。各マスターとサーヴァントが背負った物語は,まずは相方と,そしてほかの勢力と絡み合い,やがてそれぞれの結末に辿り着く。当然,その結末も人それぞれ。志半ばで斃れた者,愉悦と共に散っていった者……。『Fate/Zero』第2の魅力は,そんな聖杯戦争という枠組みの中で紡がれる,人と英霊たちのドラマである。


●衝撃の結末――そして,物語は始まり(ゼロ)へ


 サーヴァント同士の激闘の裏で横行する,裏切りや謀略。華麗さと醜悪さを兼ね備えた戦いの中で,マスターたちは一人,また一人と脱落していく。ついに聖杯が現世に顕現せんとする中,最後の夜を迎える聖杯戦争。衝撃と驚愕の展開を経て,煉獄の炎と共に“第四次”聖杯戦争は終わりを告げ,同時に“第五次”聖杯戦争の物語が産声を上げる。その物語の名は「Fate/stay night」。そう,『Fate/Zero』とは,その名が示すように「Fate/stay night」の前日譚なのである。

 もっとも,「Zero」を読んでいなければ「stay night」が楽しめない(あるいはその逆)かというと,決してそんなことはない。物語の舞台は共通しているものの,主要登場人物は大半が入れ替わるし,それぞれの作品はストーリー的にも独立している。それに同じ「Fate」の名を冠していても,両者の読み心地は大きく異なる。「stay night」が一人の少年の挫折と成長を描いたある種王道の物語であるのに対し,「Zero」は己の欲望を叶えるために邁進する,大人たちの殺伐とした戦いと死の物語。主に衛宮切嗣,言峰綺礼という二人の男にスポットが当てられているものの,それ以外の人物の描写も決して手抜きではない,いわば群像劇となっているのだ。

 もちろん,「Zero」「stay night」両方に触れれば,いっそう楽しめるのは間違いない。というか,「Zero」を読んだ人の多くが,この先どんな物語が待っているか気になって仕方がなくなっているはず。そんな人のために,下記のコラムで簡単ではあるが「Fate」という作品についてガイドしてみた。こちらを参考に,ぜひ広大な「Fate」の世界へと漕ぎ出していただきたい。『Fate/Zero』はあくまで,始まり(ゼロ)の物語にすぎないのだから。

■令呪がなくても分かる,めくるめく「Fate」の世界

『空の境界(上)』(著者:奈須きのこ,イラスト:武内崇/講談社文庫)
→Amazon.co.jpで購入する
第四次聖杯戦争,完結。「放課後ライトノベル」第47回は『Fate/Zero』で世界を変える力をこの手に掴め!
 「Fate/stay night」は同人ノベルゲーム「月姫」で一時代を築いたTYPE-MOONの商業デビュー第1作。2004年にすべての原作となるWindows版が発売され,これはのちに「Fate/stay night [Réalta Nua]」としてPlayStation 2に移植されている。また,ゲームとしては,後日談的なファンディスク「Fate/hollow ataraxia」のほか,スピンオフ的な対戦アクション「フェイト/タイガーころしあむ」(のちに続編となる「アッパー」も発売)や,アーケード用対戦格闘ゲーム「Fate/unlimited codes」(のちにPS2PSPにも移植),そして原作のパラレル的な世界観を持つRPG「Fate/EXTRA」がリリースされている。
 ゲーム以外の作品展開も幅広く,コミック化やアニメ化を果たしており,とくにアニメはTVシリーズ以外に劇場版としても制作されている。スピンオフである『Fate/Zero』もコミックやドラマCDになっており,2011年10月にはTVアニメ化も予定されている。
 なお,「Fate」や「月姫」と,それらのシナリオを手がけた奈須きのこの小説『空の境界』は世界観を一にしており,TYPE-MOON世界ともいうべき広大な物語世界の上で綴られている。ほかの作品も合わせて手に取ってみると,新しい発見があるかもしれない。

■■宇佐見尚也(ライター/ナイスゲイガイ)■■
『このライトノベルがすごい!』(宝島社)などで活動中のライター。熱心なファンの多いTYPE-MOONだが,自分はそれほどでもないと語る宇佐見氏。せいぜい「月姫」「Fate」をファンディスク含めてコンプリートし,「空の境界」劇場版7部作を全部劇場で見たくらいだそうです。うん,なるほど。十分熱心ですね……。
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