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Radeon HD 6800
  • AMD
  • 発表日:2010/10/22
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新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは
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印刷2010/10/23 13:23

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新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは

Radeon HD 6000シリーズ共通の新機能である“3つのEye”。今回はこのうち,EyefinityとEyeSpeedを紹介する
画像集#001のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは
 日本時間2010年10月22日にAMDが正式発表した,開発コードネーム「Northern Islands」(ノーザンアイランズ)ことRadeon HD 6000シリーズ。その第1弾となるのが,「Barts」(バーツ,開発コードネーム)こと「Radeon HD 6800」だ。
 正式発表を伝えるニュース記事では,Radeon HD 6800の3Dグラフィックスアーキテクチャ周りを中心に紹介したが,本稿ではその続きとして,先の記事で「稿をあらためる」としたマルチディスプレイ技術「Eyefinity」と,高品位の謳われるメディア再生技術「EyeSpeed」を中心に続報をお伝えしたい。

AMD,新世代GPU「Radeon HD 6800」を発表。HD 5800シリーズの後継を179〜239ドルで

「Radeon HD 6870&6850」レビュー。Northern Islands世代の開幕を告げる新製品は,誰のためのGPUか?



DisplayPort 1.2で強化されたAMD Eyefinity

リファレンスカードでも6画面表示が可能に


Radeon HD 6800搭載製品となる,Radeon HD 6850とRadeon HD 6870のリファレンスカード
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 Eyefinityは,AMDがATI Radeon HD 5000シリーズで初めて採用したもの。ATI Radeon HD 5000シリーズと同様に,Radeon HD 6800は6基のディスプレイコントローラを搭載しており,1枚のカードで最大6台のディスプレイ接続が可能だ。
 Radeon HD 6800に搭載されるEyefinityは第2世代で,Eyefinityをより柔軟に,使いやすいものとすべく改良が加えられている。

 ハードウェア面では,DisplayPortとHDMIの両インタフェースが,それぞれ最新バージョンである「DisplayPort 1.2」と「HDMI 1.4a」に対応し,機能強化された点がポイントといえるだろう。


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VESA(DPの規格策定元)の資料によるMSTの概要。DPは「micro-packet」と呼ばれるパケット転送方式を用いるため,単一のコネクタから複数のディスプレイを接続できる
画像集#005のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは
Radeon HD 6800シリーズは,DP 1.2に対応したことで,1出力端子で複数のディスプレイに対応。また,サウンド信号の転送もサポートされた
 まずは特徴の多い,DisplayPort(以下,DP) 1.2から紹介する。
 DP 1.2における最大の強化点は,1基のDP端子で複数台のディスプレイと接続できる「Multi-Stream Transport」(以下,MST)に対応したことだ。MST対応ディスプレイを使ったdaisy chain(デイジーチェーン,数珠つなぎ)接続や,MST対応ハブ/スプリッタを用いた接続が使うことで使用可能だ。

 Radeon HD 6800のリファレンスデザインでは,2基のMini DP端子が搭載されているが,DP端子1基あたりに割り当てられるRadeon HD 6800シリーズのディスプレイコントローラに数の制約はない(※ただし,1080p/60Hz対応を果たすなら,1端子あたり4台構成が最大となる)。MST対応のディスプレイやハブ,スプリッタを利用すれば,DVIやHDMIを含めて最大6台のディスプレイを接続可能だ(※正確には「1GPUあたり最大6台のディスプレイ接続」だが)。もちろんこの場合,各ディスプレイには独立した画面内容を出力できる。

DP 1.2で可能となる,MSTハブ(またはスプリッタ)を使った接続のイメージ図。対応していれば,ハブやスプリッタとディスプレイデバイス間の接続インタフェースはDPでなくてもOK
画像集#004のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは

ATI Radeon HD 5000シリーズでは,DP端子1基に1台しかディスプレイが接続できなかったため,6画面出力を行うには,Eyefinity 6 Editionという特別な製品が必要だった
画像集#007のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは
 これは要するに,「Radeon HD 6800シリーズは,リファレンス仕様のグラフィックスカードで6画面出力が可能になった」ことを意味する。
 ATI Radeon HD 5000シリーズ時代,1枚のグラフィックスカードで6画面出力を行う場合は,Mini DP端子を6基備えた「Eyefinity 6 Edition」という特別な仕様の製品が必要だった。対してRadeon HD 6800なら,MST対応機器を使うだけでいい――MST対応機器の入手性は別の話だが――というわけである。

Radeon HD 6800シリーズでは,MST対応機器を使うことで,リファレンスカードでも6台のディスプレイ出力が可能になる。Mini DP端子1基に最大6台のディスプレイを接続できるが,上で「1080p/60Hz対応を果たすなら,1端子あたり4台構成が最大」と指摘したとおり,台数が増えれば,解像度やリフレッシュレートの制約がきつくなるので,この点は注意が必要だ
画像集#008のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは 画像集#006のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは

:データ帯域幅が高速になったDP 1.2では,マルチディスプレイ環境でも高解像度や高リフレッシュレート表示が可能になった。リフレッシュレート120Hzを要求する3D立体視への対応も容易とされる
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 もう1つ,DP 1.2の強化点としては,データ帯域幅がDP 1.1の10.8Gbpsから21.6Gbpsへと2倍に引き上げられ,超高解像度や高リフレッシュレート表示に対応できるようになった点も挙げられる。
 実際。Radeon HD 6800のMini DP端子の場合,リフレッシュレート50Hz時に最大解像度4096×2160ドットに対応するとのこと。これによって,従来のEyefinity環境で発生していた「ディスプレイインタフェース側の制約によるフレームレートの落ち込み」を抑えられるようになったという。

Radeon HD 6800が搭載するディスプレイインタフェースの仕様一覧。DP 1.2のデータ帯域幅が,ほかを大きく上回っている
画像集#010のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは

ディスプレイインタフェースのデータ帯域幅と,接続可能な台数との関係(※VESAの資料による)。縦軸の+nという表記が,60Hz時に各解像度がサポート可能なディスプレイの台数を示す。データ帯域幅がボトルネックになるという問題は,高解像度や高リフレッシュレート表示でも基本的には同じだ
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HDMIはバージョン1.4aに対応。3D立体視対応テレビとの接続も可能になった
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 一方のHDMI 1.4aは,主に3D立体視対応テレビへの接続を前提にしたものだ。HDMI 1.4aをサポートしたことによって,Blu-ray 3Dなどのビデオコンテンツをより手軽に楽しめるようになる,という理解でいい。


Eyefinityエコシステムの

拡大を目指すAMD


 AMDは,Eyefinityをより使いやすくすべく,周辺機器やソフトウェアのサポートも充実させていく。

Radeon HD 6800について解説するEric Demers氏(Chief Technology Officer for Graphics, AMD)
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 台湾で開催された事前技術説明会「Northern Islands Architecture Deep Dive」(以下,Deep Dive)において,AMDのグラフィックス製品担当CTOであるEric Demers(エリック・デメル)氏は「Radeon HD 6800シリーズは,DP 1.2への対応により,AMD Eyefinityによるマルチディスプレイ環境が構築しやすくなる。また,別売りのDP to Single-Link DVI変換アダプタを使うと,安価に3画面や4画面環境を構築可能だ」とアピール。
 さらに氏は,「Radeon HD 6800シリーズのリファレンスデザインで用意される5基の外部出力端子すべてを,ディスプレイデバイスと1:1で接続した,縦長表示×5台でのEyefinity構成も可能になるよう,ドライバの開発を進めている」と語り,Eyefinityエコシステム(=業界全体の収益構造)拡大のため,積極的にハードウェアやソフトウェアの開発を続けていると明らかにした。

Eyefinityを支えるのは,Radeon用ドライバ「Catalyst」の機能強化だ。Demers氏の発言に出た「5x1 Portrait display group」が開発中の項目として挙げられている
画像集#014のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは

 またDemers氏は,Radeon HD 6800シリーズにおけるEyefinity環境のゲームプレイにも言及。シングルカード構成で,1920×1080ドット表示のディスプレイ3台と接続しても,代表的なゲームタイトルの多くで30〜50fpsのフレームレートが得られるとし,「3台の1080p表示環境でも,シングルカードで十分なパフォーマンスを発揮する」とアピールしている。

Radeon HD 6870とRadeon HD 6850の両シングルカード構成における,Eyefinity 3環境のゲーム性能フォーマンス(※おそらく最高フレームレート)。冷静に見れば,60fpsに達していないものがほとんどなので,この点は少々気になるところである
画像集#015のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは

EyefinityとNVIDIA Surround(2D)とのマルチディスプレイ技術比較
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 併せて,「3台以上のマルチディスプレイ環境では,複数のカードを搭載しなければならないGeForceシリーズよりも圧倒的な優位にある」と主張することも,Demer氏は忘れない。
 氏は,EyefinityとNVIDIAのマルチディスプレイ技術を比較し,「Eyefinityならば,マザーボードやグラフィックスカードの制約もなく,より安価に多画面環境を構築できる。Dual-Link DVIとMini DPを活用すれば,Eyefinityによる3D立体視も容易に構築可能だ」(※ただし,3D立体視を行う場合,フレームレートへの制約はある)とまとめた。


待望の(?)3D立体視技術

「AMD 3DHD」もついに採用


ディスプレイ技術に対するAMDの優位性。多画面環境におけるリーダーシップ,業界スタンダードのサポート,そしてオープンソースの3D立体視環境となるOpen Stereo 3Dへの取り組み,これら3つが挙げられた
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 Radeon HD 6800のディスプレイインタフェース関連では,もう1つ重要な新機能がある。「AMD HD3D Technology」(以下,HD3D)という名が付けられた,3D立体視技術だ。

 HD3Dは,2010年3月に開催されたGame Developers Conference 2010(以下,GDC 2010)でアナウンスされた,3D立体視におけるオープンスタンダード(を標榜する)仕様「Open Stereo 3D」をベースとしている。

「Open Stereo 3D Initiative」のメンバー
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 3D立体視変換対応ソフトやディスプレイ,3Dメガネとエミッタなどは,Open Stereo 3Dを推進する団体である「Open Stereo 3D Initiative」に参加するメーカーから販売される予定だ。

 Deep Diveの会場でAMDは,Open Stereo 3D Initiativeに参加する3D立体視ソフトの開発メーカー「DDD」と「iZ3D」の3D立体視ドライバが,DirectX 9世代以降のゲーム400タイトル以上に対応していることを発表。HD3D対応ハードと対応するゲームタイトルがある場合,変換ソフトを購入すれば既存タイトルが3D立体視でプレイできるため,「AMD製グラフィックカードのオーナーは,手軽な出費で3D立体視を楽しめるようになる」と,Demers氏は述べた。

HD3Dに対応したDDDとiZ3Dの3D立体視ドライバは,400タイトルを超える既存のゲームに対応する。HD3Dにネイティブで対応するタイトルも2011年に市場投入される予定とのこと
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 また,AMDのMatt Skynner(マット・スキナー)副社長は,Open Stereo 3Dにネイティブで対応した3D立体視対応ゲームタイトルが2011年に登場することや,CyberLinkやCorel,ArcSoftのビデオ再生ソフトウェアがHD3D環境でのBlu-ray 3Dの再生に対応することを明らかにしている。

 このOpen Stereo 3Dによる3D立体視には,Intelも次世代CPU「Sandy Bridge」(サンディブリッジ,開発コードネーム)でサポートする意向を示していることから,2011年には対応コンテンツが一気に増える可能性を秘めている。

HD3D対応製品やコンテンツの情報を発信するWebサイトも開設準備中という。2010年10月22日時点では,まだアクセスできなかった
画像集#021のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは
 さらにSkynner氏は,AMD HD3Dに対応したPC製品の計画も存在することと示唆していた。AMDが得意とする“業界スタンダード戦法”を使って3D立体視環境の実装を進め,3D Visionで市場をリードするNVIDIAとの差を一気に詰めたい考えのようだ。
 HD3Dに関連したハードウェアやコンテンツ情報を提供するサイトの準備を進めていることも,Deep Diveでは語られたので,この点も付記しておきたい。


UVD3+DirectComputeで高画質な

ビデオ再生を実現するEyeSpeed


 続いてはEyeSpeedだが,これは,ATI Radeon HD 2000シリーズ以降で搭載されてきたビデオ再生支援エンジン「UVD」(Universal Video Decoder)と,DirectCompute&OpenCLによるメディアトランスコードやポストプロセッシング(後処理)の高速化などを組み合わせ,より高品位なマルチメディア再生を実現しようというものだ。

EyeSpeedの動作概念図。DirectComputeやOpenCLを使ったビデオのポストプロセッシング処理(スライド上ではPre-processingと記載されている)によって,より高画質なビデオ再生や,ビデオエンコードにおける性能と画質の向上を実現するという
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UVD3では,Blu-ray 3DやDivX,Xvidのデコードに対応。さらにプロファイルを問わず,MPEG-2のデコードが可能になっている
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 Radeon HD 6800では,GPUに組み込まれるUVDが第3世代の「UVD3」へ進化。中心となる改良点はBlu-ray 3Dのデコードへの対応だが,同時に,DivXやXvidといったMPEG-4 Part2系コーデックのデコード機能も追加されていること,「UVD2」では部分的なサポートに留まっていたMPEG-2のデコード機能が,UVD3では完全な再生支援が可能なものになっていることも,トピックといえるだろう。

 Radeon HD 6800シリーズでは,UVD3から出力されたビデオに対し,GPUコンピューティングによるポストプロセッシング処理を実行し,再生品質を向上可能になった。さらに,同様の処理をビデオトランスコードの前処理に用いることで,より高品位なビデオ変換や編集が可能になるというのが,AMDの主張だ。

画像集#024のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは
「New post-processing setting the bar for HD content playback」とあるので,従来製品よりも、さらにHDビデオ再生画質向上を果たしたようだ
画像集#026のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは
AMDはビデオ再生時の画質評価ベンチマーク「HQV 2.0」でのスコアを公開。Radeon HD 6870,そしてUVD3の高画質がアピールされた

 なお,Deep Diveでは,EyeSpeed以外のGPUコンピューティング関連情報も明らかになったので,併せてお伝えしよう。
 比較的大きな話題としては,AMDがこれまで「ATI Stream」として進めていたGPUベースの並列コンピューティング技術を,「AMD Accelerated Parallel Prpcessing Technology」(以下,APP)というブランドに変更すると発表した点が挙げられる。

AMDはOpenCLやDirectComputeを,より多くのアプリケーションに実装すべく,ATI StreamをAPPというブランドに移行。CPUとGPUによるヘテロジニアス(異種混合)コンピューティング処理の普及を推進する
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画像集#029のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは
AMDはAPP SDKの配布と併せて,OpenCL向けの開発者支援サイト「OpenCL Zone」も開設した
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APPへの取り組みを語るManju Hedge氏(Corporate Vice Presidnet, Fusion Experience Program, AMD)
 同社はこのブランド変更と同時に,OpenCL 1.1をベースにした並列コンピューティングアプリケーション開発環境「AMD APP SDK v2.2」の提供をスタート。新しい開発者支援Webサイト「OpenCL Zone」を開設し,ビデオ以外のアプリケーションでも積極的にGPUコンピューティングを使える環境を整える意向も打ち出している。

 AMDでAPPを推進するのは,「PhysX」で知られるAGEIA Technologies創設者の1人であり,NVIDIAに買収された後はしばらくCUDAを担当し,2010年になってAMDへ移ったManju Hedge(マンジュ・ヘッジ)副社長だ。
 氏は,「オープンスタンダードを採用したAMDのAPUやGPGPUへの取り組みこそが,ヘテロジニアスコンピューティングへの移行を加速する。今後はビデオ再生やトランスコードソフトだけでなく,そのほかのジャンルでもGPUのリソースを有効に使ったソフトウェアが登場するはずだ」と語り,優れたGPUコンピューティング性能を活かしたユーザー体験が,そう遠くない将来にも実現するという見解を示した。


Northern Islands世代は

エントリーやノート市場にも


 Radeon HD 6800で強化された多数の機能が紹介されたDeep Diveだが,AMDは最後に,PCゲームを再び話題の中心に据えた。

 Demers氏は締めの言葉として,あらためて「Gamers First」(ゲーマー第一主義)のマニフェストを掲げ,「AMD製品のユーザーであるか否かにかかわらず,すべてのゲーマー,ゲームデベロッパ,そしてゲーム産業に対して,最高のゲーム体験をもたらし続ける」と宣言。今後もDirectX 11環境で業界をリードしていく意向を示した。
 併せてSkynner氏は,「今後はNorthern Islandsの持つ優れたパフォーマンスを,エントリー市場にも拡大する計画だ。モバイル製品にも同等のアーキテクチャを採用した製品を投入していく」と宣言。今後も,積極的にグラフィックス性能や機能の底上げを行っていくことを予告している。

画像集#032のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは
DeepDiveの最後で,AMDはあらためてゲーマー第一主義宣言を繰り返した
画像集#033のサムネイル/新世代GPU「Radeon HD 6800」,機能面のキモになる第2世代「Eyefinity」と「EyeSpeed」とは
「DirectX 11によるより緻密な3D表現と,Northern Islandsの持つパフォーマンスの高さが,PCゲームを新しいステージに導く」とAMDは主張する


AMD,新世代GPU「Radeon HD 6800」を発表。HD 5800シリーズの後継を179〜239ドルで


「Radeon HD 6870&6850」レビュー。Northern Islands世代の開幕を告げる新製品は,誰のためのGPUか?

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