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桝田省治氏と樹原涼子さんに聞いた,リメイク版「俺の屍を越えてゆけ」のショートインタビューを掲載
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印刷2011/03/08 13:07

インタビュー

桝田省治氏と樹原涼子さんに聞いた,リメイク版「俺の屍を越えてゆけ」のショートインタビューを掲載

樹原涼子さん(写真左)と桝田省治氏(写真右)
 先日「こちら」の記事でお伝えしたように,2011年3月3日に,東京都内でイベント「樹原涼子のひな祭り -俺屍復活祭-」が開催された。このイベントには,ゲームデザイナーの桝田省治氏がゲストとして出演。イベント内のトークショウにおいて,1999年に発売されたPlayStation用ソフト「俺の屍を越えてゆけ」が,リメイクされることが発表された。
 今回は,このイベントの終了後,桝田省治氏樹原涼子さんに,短い時間ではあるが合同でインタビューをさせてもらった。イベントの感想をはじめ,リメイク版「俺の屍を越えてゆけ」制作決定に至る経緯や,桝田氏の「次」についてなどの話を聞けたので,興味のある人はぜひ読んでほしい。


「俺屍」プロジェクトサイト


――リメイク版「俺の屍を越えてゆけ」は,けっこうでき上がっているとのことですが,リリースの時期はもう目処がついているんですか?

桝田氏:
 ほぼ構成も固まって,目処はもう付いているという話は聞いています。やらなきゃいけないことはもう分かっているし,ハードの切り替わりの時期だから,だらだらやったってしょうがないし。

――リメイクはオリジナルから12年振りとなりますが,今回リメイクが実現した経緯を教えてもらえますか?

桝田氏:
 もう12年も経っているけど,3年ごとくらい,新しいハードが出るタイミングで,「じゃあ『俺屍』はどう?」とか提案はしていたんだけど,実現はしなかった。まあ,別に新ハードを引っ張るようなタイトルというほどでもないしね(笑)。
 でも,いくつか当てもあったから,あるプロデューサーの方に社内で調整してもらうよう働きかけた。
 そうしたときに,たとえばゲームアーカイブスの売れ行きとかを見たら,「なんでこれをリメイクしないの?」という話になって。「は?」って感じだよね(笑)。

――リメイク版「俺屍」では,音楽はどうなるんですか?

桝田氏:
 基本的に全部入れ替えます。メディアが変わるので(笑)。
 前のと今のを聴き比べると違うんだけど,新しいハードで聴いたときに,前のと同じように聴こえるよう,合った音を選んで編曲をし直しているという形です。

――それは,新しくレコーディングを行ったということでしょうか。

樹原さん:
 そうですね。それもリメイクですね(笑)。
 桝田さんが今「同じように聴こえるよう」と言ったけど,素材は一緒なんだけど音が変わるという感じなんです。気が付く人と気が付かない人がいると思うんだけど,あまり新しい音を使い過ぎてしまうと,ちょっと違和感が出てきてしまうので,音を入れ替えるに当たって,バランスを変えたり,多少楽器を入れ替えたりしています。

――オリジナルをプレイした人も,人によっては新鮮に感じるということでしょうか。

樹原さん:
 たとえば,外国のオーケストラと日本のオーケストラだと,楽器が一緒でも雰囲気が変わるじゃないですか。日本でも,NHK交響楽団と日本フィルハーモニー交響楽団だと違いますよね。同じ譜面を弾いているんだけど楽器を持ち替えた,という感じに思っていただけるといいのかな。

――桝田さんは,樹原さんの楽曲のどこが一番好きなポイントですか?

桝田氏:
 いろんな価値基準があると思うんだけど,「古かろうが新しかろうが,いいものはいいという信念」みたいな,普遍性をすごく感じますね。

樹原さん:
 私が書きたいのはスタンダード,古びないものだから,その言葉はすごく嬉しい。

桝田氏:
 でもときどき,ビックリするようなのもあるけどね。

――ビックリするとは,どういうものですか?

桝田氏:
 ときどき,歌詞がないフワフワしたようなやつとか,「なんだこれ,こんなこともできるんだ」というような。

――いろんな引き出しを持っている,ということですかね?

桝田氏:
 なんだろうなあ。いろんな武器があるんだけど,総攻撃をする必要がないんだよ。樹原さんの場合。だから,「この曲にはこの武器とこの武器で攻める」,あるいは「この客層,この時期であればこうだけど,たとえばギターが変わったからこれもありかな」というように,一つの曲でも,人・場所・時間が変わると,違う編成になっていたり。
 あと,爆発させないんだよね。ピアノが上手だけど,それを100%まで使ってない。

樹原さん:
 (笑)

桝田氏:
 だから,たまに100%までに近いところが出てくると,「うわあ,本当に上手い,この人」ってビックリするのよ(笑)。

樹原さん:
 今日はやらなかったけど、ピアノコンサートができるようなホールだと,ピアノソロだけの曲というのも弾くんですよ。「花」のピアノソロバージョンとか。

俺の屍を越えてゆけ

桝田氏:
 今日の最後の2曲とか笑わなかった? 僕は自分の席でゲラゲラ笑っていたんだけど。歌の声がさ,最後の曲なのに「おお,張ってきた張ってきた」って。もう最後なのに,なんかエンジンかかってるわって。それだったら,最初の「花」のときに,もうちょっとちゃんとやれよと(笑)。

樹原さん:
 「花」は第1部だったからね(笑)。

――ということは,ラストにもう1回「花」を歌ったら……。

樹原さん:
 それは絶対変わります。

桝田氏:
 「あとがない」となったら無茶するよ,この人は(笑)。

樹原さん:
 本当は最後にもう1回「花」をやりたかったんです。だけど,時間が押していたから,お客さんによっては帰れなくなっちゃうとか,いろいろ考えて,今日は1回という判断になりました。

――今回のセットリストは,桝田さんのリクエストがいろいろと入っているそうですが。

桝田氏:
 そうだね。僕の好きなものを。

樹原さん:
 もともと,ひな祭りでやりたいと思っていた曲をチラシのハガキに載せたら,桝田さんから「全部好きな曲だから,次に使う曲をこの中から選びたい」って言われたんです。私の好きな曲ばかりだったから,「じゃあほかには何が好き?」って話になって,肉付けしていった感じなんです。
 ちょうどその頃,「俺屍」のリメイクの打ち合わせもしょっちゅうしていたから,「じゃあそれ,俺屍復活祭にしない?」っていうことになったんですよ。だからゲストも二人になっちゃったし(笑)。

桝田氏:
 そう。光原さんには悪いけど,僕が割り込んだんだよ(笑)。

樹原さん:
 それは私もすごく嬉しいことだったから。
 「俺屍」のことはすごく愛しているし,光原さんと話も弾むと思うし,来てくれたら嬉しい,って感じになって。そんなことだったらこの人数じゃもったいないよね,ってことで,ニコニコ生放送の中継も入ることになっちゃったんですけど(笑)。
 本当に,初めての経験だったので,いつも来ているファンの人達は,「今日はお客さん,いつもと感じが違いましたよね」って言っていて,それも嬉しかったです。

俺の屍を越えてゆけ
――ニコニコ生放送は,視聴者がのべ7000人以上,コメント数は2万3000以上でしたが,この数字の感想はいかがですか?

樹原さん:
 すごーい。あのステージが? ありがとうございます。

桝田氏:
 “一押し”がウケていたみたいよ。

樹原さん:
 私の一押しが? 本当に? 帰るときに,「愛する者たちへ」がいいって言ってくれた人や,「どんな日も どんな日も」がいいって言ってた人がいて,なんだか嬉しかったです。

――今回,ニコニコ生放送で評判が良かった曲というのは,どこで使われることになるんですか? “次”ですか,それともリメイクで?

桝田氏:
 どうかなあ……うーん。
 間に合えば使えなくもないけど,けっこうスケジュールがキツイんで,「次のヤツ」っていう風に考えてはいるんだけど。
 実際には,いつもそうなんだよ。いくつかぼんやりした企画があって,樹原さんの楽曲を聴いて,「これとこれか?」みたいにぴたっと来るものがあったら,その曲に合わせた設定を考えてみたりとか。
 ぼんやりしたイメージに対して,輪郭を与えてくれるというか,匂いをつけてくれるというか,あるいは,キーワードがぴたって来ることもある。

樹原さん:
 「花」のときはそうだったね。

――“次”も樹原さんの楽曲で行くということでしょうか?

桝田氏:
 そうだと思うよ。いまさらケンカすることもないし(笑)。

――候補曲の中で,桝田さんが一番いいなと思った曲を教えてもらえますか?

桝田氏:
 いやあ,迷っているんだよね。
 売り方として,シナリオ,話の中身で押すんだったらこの曲が合っているけど,システムを通してプレイヤーが感じるところで押すんだったらあの曲かなあと。
 ……まあ,考え方は相変わらずなんだけど(笑)。

樹原さん:
 はっきりしないよね。いい曲ばかりで選べなくてごめんね(笑)。

――最後に,リメイク版「俺の屍を越えてゆけ」の,どこに期待してほしいかというメッセージをお願いします。

桝田氏:
 おそらくは,いまどきのゲームとは,やった感触は違うだろうし,「こういう楽しさもゲームにはあるんだなあ」っていうのを発見してくれればいいのかな。
 後続がないよね。「俺屍」ってけっこう面白いと思うんだけどなあ(笑)。

樹原さん:
 ゲームをやっている間って,私の音楽の世界にずっと浸ってもらえるわけだから,その人の思い出になるというか,その人の一生に関わるくらいの長い時間,一緒にいることになります。だから,ゲームの仕事はとても楽しいです。
 桝田さんがこれだけがんばっているんだから,私もがんばるし,これだけがんばっているから,絶対いいものになると思いますし,すごく高いところで一緒に仕事をしている気がします。だから,一緒に歴史に残るようなものを作っていきたいな,リメイクだけに終わらず,いろんなことをしていきたいなと思います。

――ありがとうございました。

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