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2500人のファンが集まった「LJL 2017 Spring Split Final」レポート。MSI 2017日本代表の座は,Rampageの手に
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印刷2017/04/04 21:57

イベント

2500人のファンが集まった「LJL 2017 Spring Split Final」レポート。MSI 2017日本代表の座は,Rampageの手に

会場となった東京ビッグサイト
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 2017年4月1日,東京ビッグサイト西4ホールにて,Riot Gamesの日本法人,ライアットゲームズがサービス中のMOBA「League of Legends」(以下,LoL)の国内リーグ決勝大会「LJL 2017 Spring Split Final」が開催された。

 このイベントは,今年1月から3月にかけて行われてきたLoLのプロリーグ「League of Legends JAPAN LEAGUE 2017 Spring Split」(以下,LJL)を戦い抜いた上位2チームによって,その頂点を争うというもの。また勝利チームには,4月28日から5月21日にかけてブラジルで開催される,LoLプロリーグの存在する13地域の代表チームで争われる世界大会「Mid- Season Invitational 2017」(以下,MSI 2017)の出場権を獲得できる。その日本代表の椅子をかけた戦いということもあって,会場には2500人におよぶ観客が集結した。本稿では,その現地の模様をレポートする。

試合の様子は,巨大モニター5枚を使用して放映された
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「League of Legends」公式サイト

「League of Legends Japan League」公式サイト



MSI日本代表の座をかけた,RPG vs. DFMの4度目の戦い


 上位3チームが8勝2敗で並ぶという大混戦となった今シーズンのLJL。そんななか1位通過を決めたのは,LJL最多優勝を誇るDetonatioN FocusMe(以下,DFM),そして2位通過で決勝戦に駒を進めたのは,昨シーズンの覇者であるRampage(以下,RPG)だ。両チームのメンバーは以下のとおり。

DetonatioN FocusMe
Yutapon選手(Top) / Paz選手(Jungle) / Ceros選手(Mid) / Zerost選手(ADC) / viviD選手(Support)
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Rampage
Evi選手(Top) / Tussle選手(Jungle) / Ramune選手(Mid) / YutoriMoyasi選手(ADC) / Dara選手(Support)
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 まず,両チームについて簡単に説明しておこう。
 DFMは,LJL内で常に優勝争いをしている強豪チーム。そのぶんメンバー間の競争も激しく,今シーズンはJungleにPaz選手,ADCにZerost選手が新たに加わった。そんなDFMのチームとしての特徴は,「戦術の幅広さ」と「本番での強さ」の2つといえるだろう。
 TopのYutapon選手とMidのCeros選手の2人はさまざまなタイプのチャンピオンを扱えるため,同格以上の相手に対しては予想外のピックをぶつけることで翻弄し,自力でこちらが優っていると判断すれば,的確なカウンターピックで迎撃するといったように,柔軟な戦い方ができる。Best of 5形式(いわゆる3試合先取)での戦いにも慣れており,ここぞという場面で強さを発揮してきたチームである。

調子にやや波があるYutapon選手。彼がノッているときには,DFMは手がつけられない強さとなる
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 対するRPGはDFMのライバルともいえるチームであり,ここ2〜3年において,常にDFMと優勝争いをしてきた。今シーズンは,プロシーンでのプレイ経験がまったくなかったRamune選手を新たなMidレーナーとして起用。不慣れな環境もあってか,シーズン序盤こそミスが目立ったが,試合を重ねるごとに安定感を増し,チーム全体としても登り調子でここまで勝ち上がってきた。
 RPGの持ち味は「チームワーク」と「粘り強さ」。苦しい状況でも全員がしっかりとファームをして反撃のチャンスまで持ちこたえ,集団戦では全員の力で勝利を掴み取っていくプレイスタイルである。

選手達は,観客席の間近に用意された花道を通っての入場となった
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 そうして始まった決勝戦。レギュレーションはもちろんBest of 5形式だ。
 1試合目,DFMはカミールサポートをピックし,RPGはこれに対してブランドサポートをピック。どちらもサポートとしては滅多にピックされないチャンピオンのため,試合展開はまったく予測がつかなかったが,カミールのR――「ヘクステック・アルティメイタム」を使った強引な仕掛けに対し,被害を最小限に抑えながらうまく反撃を決めていったRPGがこの試合に勝利。
 これで流れに乗ったRPGは続く2,3試合目も連取してなんと3連勝。3-0という圧倒的な展開でDFMを下して,見事「LJL 2017 Spring Split Final」優勝の栄冠を勝ち取った。

 集団戦を仕掛けていくDFMに対して,それをいなしてから反撃をするRPGという構図が多く見られた今回の戦い。陣形の取り方やチームワークの面において,RPG側がDFMを少しだけ上回っていたという印象だった。

3試合目には,RPGのRamune選手のタリヤが大活躍。見事な「ウィーバーウォール」(R)を何度も決め,敵の陣形を乱すことに成功していた
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 今回勝利したRPGには,MSI 2017にて世界各国の代表チームとの激しい戦いが待ち受けている。平均レベルが大幅に底上げされたLJLにおいて,決勝戦を3タテで勝利して勢いに乗っているRPGが,日本の代表としてどこまで活躍できるのか,目が離せない大会となりそうだ。

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各試合の模様は,TwitchのRiotGamesJPチャンネル,もしくはYouTubeのLoLeSportsJPチャンネルで確認できる。気になる人はチェックしてみよう
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優勝チームRampage ミニインタビュー


4Gamer:
 優勝おめでとうございます。1試合目からDFM側がカミールサポートをピックしてくるという意外な展開となりましたが,このときのRPG側の選手達の反応はいかがでしたか。

Evi選手:
 前日の練習で,「カミールがピックされた場合は,サポートの場合もある」という話をしていたので,とくに慌てるようなことはありませんでした。

4Gamer:
 では対策はバッチリだったと?

YutoriMoyasi選手:
 いえ,相手の狙いどおりのプレイをされてしまった場面もたくさんあったので,しっかりと対策できていたというわけでもありませんでした。ただ,カミールサポートはレーン戦がそこまで強くないので,そこでしっかりとゾーニング(ダメージ交換のプレッシャーを与えて,相手が前に出れないような位置取りをする)をして,有利な状況を作っていこうとDaraと話していました。そこに関してはうまくいったと思っています。

4Gamer:
 YutoriMoyasi選手は,前シーズンまではトップレーンをプレイしていましたよね。ですが今シーズンではADキャリーに転向して,素晴らしいプレイを連発していました。ADキャリーはもともと得意だったのですか?

YutoriMoyasi選手:
 昔から,ランク戦を一人でプレイするときはミッドレーンやADキャリーなど,いろいろなロールをプレイしていました。なので,ちゃんと練習を重ねていけばプロシーンでもやっていけるという自信はありましたね。

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4Gamer:
 今日は強敵であるDFM相手に3連勝で勝利するという結果になりましたが,その勝因は何だったとお考えですか。

Evi選手:
 はっきりとした勝因はなかなか挙げづらいですが,僕は「自分にできる範囲のことをしっかりとこなそう」と強く意識していました。できないことを無理にやろうとするのではなく,そういうときはいい意味で「味方に頼る」のがうまくいった要因かな,と思っています。

Tussle選手:
 チームの皆が,とにかくミスを減らすように,丁寧にプレイするというのを心がけて練習してきたので,それが良かったのかなと。

Ramune選手:
 毎日の練習でしっかり反省して,少しづつ成長できたことが,今回の勝利につながったんじゃないでしょうか。

Dara選手:
 毎日が練習で,休み時間なんてほとんどないんですけど,それでも頑張ってこれたのは,皆が大きな目標を持っていたからだと思うんです。そうやって毎日成長してきた結果が,今回の勝利なのだと思います。

YutoriMoyasi選手:
 チーム全体としては,皆と同じ意見ですね。個人的には,僕はすごく緊張するタイプなんですけど,それを改善するためにメンタルトレーニングに関する情報を集めたりして,緊張を克服できるようになったのが,うまくいった要因だと思っています。

4Gamer:
 というと,具体的にはどんな方法で克服を?

YutoriMoyasi選手:
 緊張というのは誰でもするものだから,それを悪い状態だと思って慌てるのではなく,緊張を受け入れ自分を客観視するという方法です。それを知ってから,落ち着いてプレイできるようになりました。

4Gamer:
 なるほど。では最後に,世界大会に向けた意気込みを一言づつお願いします。

Evi選手:
 僕達はまだまだ完璧なチームではないので,これからもっと練習して,いい成績を出せるように頑張ります!

Tussle選手:
 海外の色んなチームの,すごく強いジャングラーと対戦するのが楽しみです。

Ramune選手:
 僕はまだ海外のチームと戦ったことがないので,ほかの国の強いチームと戦って,今の僕たちの力がどれくらい通用するのか試してみたいですね。

Dara選手:
 開催国がブラジルなんですけど,前回の国際大会ではブラジルチームに完敗した苦い思い出があります。でもそのことは忘れて,新しくいい思い出を作れるように頑張りたいです。

YutoriMoyasi選手:
 チームとしても,僕個人としても,世界レベルの中でどれくらい通用するのかというのを見てみたい。挑戦者の気持ちで頑張ります。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

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会場には飲食スペースがあり,屋台でさまざまな食べ物を購入できた
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ファンアートが飾られているコーナーも
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LJLに参加した全6チームがそれぞれ物販コーナーを出店し,詰めかけたファンで賑わっていた。写真は,商品を購入した人にサイン入りのうちわを渡すRPGのMeron選手
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高い知名度を持つDFMの物販コーナーには,さまざまなグッズが並んでいた。一度に数万円ぶんの商品を購入していたファンの姿も
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「終演 -フィナーレ-」(R)の構えを取っているジンのコスプレ
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人気チャンピオン,アーリのコスプレ
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試合の開始前にはバンドによる生演奏が,会場の盛り上げに一役買っていた
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LJLの人気コンビ,実況のeyes氏(左)と,解説のRevol氏(右)
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数多くのイラストとメッセージが寄せられたメッセージボード
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コスプレイヤーの皆さんの集合写真。回を重ねるごとに規模を増しているLJLの今後にも期待大だ

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