MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)の代表作ともなっている「
League of Legends」。日本での注目度も年々高まっているが,韓国ではe-Sports文化の1つとして完全に定着した感がある。
そんな同作の世界大会である
「2014 League of Legends World Championship」が,2014年10月19日,韓国のソウルワールドカップスタジアムで開催された。ここは最大収容人数6万6000人を誇る同国でも最大級のスタジアムで,有料入場者数は4万人にものぼるなど,かなりの盛り上がりとなっていた。昨年,米国のロサンゼルスで開かれた同大会の入場者数である1万1000人を簡単に超えた形だ。
その熱気の中,決勝に勝ち上がってきた2チームは,韓国代表の
「Samsung White」と中国代表の
「Royal Club」。3セット先取で優勝となる決勝戦は,ここまでの13試合をわずか1敗でくぐり抜けてきたSamsung Whiteが,試合開始からしっかりとした戦いぶりでRoyal Clubを追い詰め,反撃のチャンスすら与えずに第1セットと第2セットを連取した。
Royal Clubの反撃が始まったのは第3セット。 Royal Clubは,自分達の得意な集団戦に持ち込んでこのセットをものにした。しかし,Samsung Whiteはこの敗北にも動揺せず,第4セットでしっかりとした守備力をベースに,局地戦で戦いを有利に進めて勝利し,待望の優勝カップを獲得。昨年の優勝チームであったSK Telecom T1に続き,韓国チームの連覇となった。
韓国でのLeague of Legends人気は,約10年ほど前の「
Star Craft」ブームを
彷彿とさせる。PvPを好む国民性とe-Sportsの隆盛がマッチして,PC BANGの人気ランキングでは1位にランクされており,とくに中学生や高校生の間では人気が高い。このおかげで韓国では学生ゲーマーが継続的に育成され,“League of Legends強国”となっているのだ。
League of Legendsのおかげで韓国産のオンラインゲームが苦戦しているという事実はあるものの,しばらくこの盛り上がりは続きそう。League of Legends World Championshipは来年も開催予定となっており,日本チームの参戦にも期待したいところだ。
今大会では,e-Sportsを“文化の場”として演出するさまざまなイベントも行われた。アメリカの人気ロックバンド「Imagine Dragons」が,大会公式テーマソング「Warriors」を含むパフォーマンスを披露したほか,プロ選手のサイン会やファンアート展示会,コスプレイベントなどが行われ,来場者を楽しませていた
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