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「首都高バトル」シリーズの元気がJ2リーグ企画「首都圏バトル4〜じゃない4の逆襲〜」とコラボした経緯を聞く。そしてシリーズ復活の可能性は?
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印刷2015/08/01 00:00

インタビュー

「首都高バトル」シリーズの元気がJ2リーグ企画「首都圏バトル4〜じゃない4の逆襲〜」とコラボした経緯を聞く。そしてシリーズ復活の可能性は?

 「首都高バトル」シリーズを覚えているだろうか。
 その名のとおり,首都高をはじめとする公道を舞台にしたレースゲームのことで,1994年から2006年にかけて13タイトルがコンシューマ機やPC向けにリリースされている。その後,フィーチャーフォンやスマートフォン向けアプリが配信されたものの,9年近くゲーム機には新作がリリースされておらず,若い読者が知らなかったとしても無理はないだろう。

首都高バトル X
2006年にリリースされた「首都高バトル X」(Xbox 360)
首都高バトル X 首都高バトル X

 そんな「首都高バトル」シリーズの開発を担当した元気(ブランド名:Genki)が,今季(2015年)のJリーグの企画に参加している。その企画とは,J2リーグに所属する4クラブ(大宮アルディージャ,ジェフユナイテッド市原・千葉,東京ヴェルディ,横浜FC)の合同プロモーション「首都圏バトル4〜じゃない4の逆襲〜」
 念のために説明しておくと,4クラブともに首都圏(埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県)に拠点を置き,同エリアにあるライバルクラブがJ1リーグに所属しているという共通点がある。つまり,“J1じゃないほうの4チーム”ということで,このようなネーミングになっている。

首都高バトル X 首都高バトル X


 首都高バトルと首都圏バトル。一文字違いのネーミングをきっかけに,Twitter上で懐かしいレースゲームの名が挙がり,そこから今回のコラボに発展したようだ。このあたりの経緯は,企画が発表された当時,Jリーグファンにはおなじみのサイト「ドメサカブログ」紹介されているので,ご存じの人もいるだろう。ちなみに,筆者もドメサカブログで知ったクチである。

 今回4Gamerでは,ゲームメーカーとプロサッカーリーグというあまり接点のなさそうな両者のコラボが実現するまでの経緯について,元気の担当者である浜地隆史氏に尋ねることにした。それだけでは「4Gamerって,いつからサッカーのニュースを扱ってるの?」と思われるかもしれない。ひょっとしたら,編集部の偉い人に筆者が呼び出されるかもしれない。
 そのあたりはご安心を。もちろん,首都高バトル“復活”の可能性にも突っ込んできたので,シリーズの行く末が気になっている人は,ぜひ目を通してほしい。

「首都圏バトル4〜じゃない4の逆襲〜」公式サイト

元気 公式サイト



そもそもの始まりは大宮サポ

「首都高バトルと似ているから何かつぶやこう」


元気 ゲーム事業部 アシスタントプロデューサー 浜地隆史氏。左胸のエンブレムから分かるとおり,湘南ベルマーレのサポーター
4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。
 まずは,浜地さんの担当業務を教えてください。

浜地隆史氏(以下,浜地氏):
 元気に入社した当時はセールスプロモーションの部署に配属されまして,あれもこれもといろいろな作業を引き受けるうちに,現在は自分でも何をやっているのやら(笑)。アシスタントプロデューサーとしてプロジェクトが円滑に回るように補佐したり,ユーザーサポートを担当したりしているのですが,はっきりと仕事の内容を説明するのは難しいですね。

4Gamer:
 プロモーション活動の一環として,御社の公式Twitterも担当されているのですか。

浜地氏:
 そうですね。アカウントを開設した当初は,社長の管理のもとで広報的な運用を考えていたのですが,なかなか発信する情報もなく……。そこで「引き取りましょうか」と申し出て,現在に至るという流れです。

4Gamer:
 そのTwitterが発端になって,Jリーグの企画「首都圏バトル4〜じゃない4の逆襲〜」に参加されたと思うのですが,あらためて経緯を説明していただけますか。

浜地氏:
 今になっても,なぜ関わっているのか……私共もよく分かっていないというか,もらい事故みたいなもので(笑)。
 そもそもの始まりは,3月2日に「首都圏バトル4」が発表されたときに,弊社の大宮アルディージャサポーターから「首都高バトルと似ているから何かつぶやこう」と言われたことですね。それで「『首都高バトル』は『首都圏バトル4』とは一切関係ございません。(笑)」とツイートしちゃったんです。

4Gamer:
 しちゃいましたか(笑)。



浜地氏:
 それが「ドメサカブログ」さんの記事に取り上げられたり,「首都圏バトル(イメージ)」と題した画像をツイートされたりしたことで,一気に拡散されたようです。
 ちなみに,弊社では一貫してその画像を「不埒なコラ」と呼んでいます(笑)。

4Gamer:
 その画像とは,2005年に発売された「首都高バトル」(PSP)のスクリーンショットに,アルディ(大宮アルディージャのマスコット)とジェフィ(ジェフユナイテッド市原・千葉のマスコット)がコラージュされたものですね。



浜地氏:
 ええ。これをまたしても,うっかりリツイートしてしまいました。すると,「首都高バトルの続編が出るの?」「新作,待ってます」といった多数のリプライが届くようになったんです。
 そしてその翌日(3月3日)には,横浜FCのスタッフの方から電話がありまして,正直なところ「……来ちゃったか」と思いました。

4Gamer:
 その後,ミーティングが行われたそうですが,どのようなお話をされたのですか。



浜地氏:
 ミーティングの席では,「いい機会なので『首都高バトル』を活用したコラボレーションができるといいですね」という話をいただきました。そこで,弊社がプロモーション用ポスターを制作するという形で,企画に協力させていただくことになったんです。
 ちなみに4クラブのキャッチフレーズは,コラボの発端を作った大宮アルディージャサポーターが考えたもので,チャント(サポーターによる応援歌)のフレーズから持ってきているんですよ。

首都高バトル X

 実は,最初のデザイン案はちょっと違っていて,4クラブのマスコットが実車に乗ってレースを繰り広げているものでした。「まさに首都高バトル」といった感じだったんですが,自動車メーカーさんから許可をもらえず,お蔵入りになりました(苦笑)。

4Gamer:
 その後,4月10日に今回のコラボレーションが正式発表されたというわけですね(関連記事)。

浜地氏:
 コラボレーションと呼ぶには,まだ「コラボ感」が弱いので,これからどうしよう……と悩んでいるところですけどね。
 これまでにスタジアムで開催されたイベントの企画は,基本的にクラブ側が主導で行われているものです。我々は当日にうかがって,ご協力させていただくといった形になっています。

4Gamer:
 スタジアムやイベントのレポートを楽しませてもらっています(笑)。









浜地氏:
 現在進行中の企画としては,8月8日(18:00キックオフ)にニッパツ三ツ沢球技場で開催される「横浜FC 対 東京ヴェルディ」の試合開始前に,「首都高バトル01」(PS2)のゲーム大会を開催します。
 こちらはリリースを出していますが,東京と神奈川の「スペースクリエイト自遊空間」にて,タイムアタック予選を実施してきました(関連記事)。


 それから,両クラブのマスコットによるレース対決も予定しています。これは大型ビジョンにゲームの映像を映し,それぞれのクラブのデザインカーで走ってもらいます。

4Gamer:
 そのデザインカーは,今回の企画のために制作されたものですか。

浜地氏:
 「首都高バトル01」に搭載されているボディペイント機能で制作しています。ただ,画像データをそのまま取り込める仕様ではないので,両クラブのロゴやエンブレムを確認しながら,1ドットずつ指定して私が完成させました(笑)。

4Gamer:
 お披露目が楽しみです。
 ちなみに,浜地さんは湘南ベルマーレのサポーターなんですね。

浜地氏:
 それを聞かれると思ったので,クラブオフィシャルのポロシャツを着てきました(笑)。
 「首都圏バトル4」の試合は,おかしな話ですがどのクラブにも勝ってほしい気持ちです。自分の応援しているクラブと関わりがない試合というのは,本当に面白いですね(※)

※湘南ベルマーレはJ1リーグ所属。




9年間,沈黙を続ける「首都高バトル」シリーズ

今回のコラボは復活の兆しとなるのか?


4Gamer:
 今回,「首都圏バトル4」の企画に参加されたことで,久しぶりに「首都高バトル」の名前を目にした人が多いと思います。それで先ほどもおっしゃったように,シリーズの続編に関するリプライが殺到したと思いますが,そのあたりは懸念ではなかったのでしょうか。

「首都高バトル X」
浜地氏:
 それはなかったですね。2006年に発売した「首都高バトル X」(Xbox 360)以来,9年近くシリーズの新作が出ていない状況だったので,以前から「首都高バトル」の名前を浮上させるには,何かをするしかないと思っていたんです。
 そこで,今回の企画に関わった時点で「これはこれで活用できるかもしれない」と考えました。

4Gamer:
 しかし,新作や続編の存在についてアナウンスされていません。Twitterのリプライにも「予定は未定」と答えています。

浜地氏:
 それは事実なので,そう答えざるをえません。ただ,個人的な希望として「作ってはみたい」とも答えています。

4Gamer:
 つまり,これを機に「首都高バトル」の注目度が上がれば,復活の芽が出てくると考えたわけですか。

「湾岸ミッドナイト PLAYSTATION 3 the Best
(C)2007 GENKI
原作/楠みちはる「湾岸ミッドナイト」(講談社『ヤングマガジン』連載)
(C)楠みちはる/講談社
浜地氏:
 ……そうかもしれません(笑)。
 「首都高バトル」シリーズは2006年で止まっていますが,弊社では2007年に「湾岸ミッドナイト」(PS3)をリリースしています。おかげさまで現在も販売中で,どこの国で売れているのか,どんな層に売れているのかといったデータを把握しているので,同じレースゲームの「首都高バトル」が商売になるかどうかについても,わりと分かっているつもりです。
 ただ,弊社は現在,OEM(他社製品の開発を受託すること)の仕事を各方面からいただいていて,こちらが順調です。スタッフに空きがない状況が続いており,なかなか自社ブランドの新しいソフト開発に取り組めないでいるというのが実情ですね。

4Gamer:
 そのあたりが「首都高バトル」シリーズの続編を9年近く出せなかった理由でしょうか。

浜地氏:
 そもそも2007年に「湾岸ミッドナイト」リリースした時点で,その後の展開として,PS3版「首都高バトル」を見据えていたはずです。しかし,そのタイミングで会社組織の変化もあり,OEMの流れもあり,そのままプロジェクトが中断しているという感じですね。
 実は,複数の法人から「首都高バトル」のIP(知的財産権)について問い合わせがありましたが,将来的に弊社が自社開発を復活し,タイトルをリリースするときに,「首都高バトル」が手元にないのはマズイだろうということで,最終的にお断りしています。

4Gamer:
 いずれはシリーズを復活する意欲があるということですね。

浜地氏:
 それは会社として否定しません。
 今,振り返ってみると,「首都高バトル X」はユーザーが求めていないものを作ったのかなと。ユーザーの「遊ばれ方」をちゃんと把握していなかったと思います。

4Gamer:
 と,いいますと?

浜地氏:
 たとえば2003年に発売した「首都高バトル01」は,サラリーマンが多い新宿や池袋でよく売れたのですが,ゲーマーに強いイメージの秋葉原などでは鈍かった。当然,年齢層もやや高めで,寄せられたご意見では「1回のプレイ時間が短いところがいい」というものが多かったんです。
 「SPバトル」(※)は一般的なレースゲームと違い,一定の周回数やコースを完走しなくても,相手との差を広げて「SP」(スピリットポイント)を削れば勝てます。つまり,パズルゲームのように短時間で遊べるところが,社会人ゲーマーのニーズにハマっていたと思います。
 その点で「首都高バトル X」は,腰を据えてじっくり遊べる内容というか,従来のレースゲーム寄りの路線にシフトしたことで,ファンの支持が得られなかったような気がします。

※「首都高バトル」シリーズの最もオーソドックスなレース形式。

4Gamer:
 そうした反省を生かした続編の制作を期待したいところですが,公式Twitterでは気になるツイートをされています。婉曲的ではありますが,続編の可能性を匂わせる内容です。



浜地氏:
 以前,Twitterで「『首都高バトル』の続編は出ませんか?」と尋ねられたときに,「何万回とリツイートされれば,すぐに出せますよ」といった返事をしたんですね。すると,ものすごい勢いでリツイートされて,次々に大量の通知メールが届いたことがありました。これはマズイということで,あらためてツイートしたものですね。

4Gamer:
 実際,続編の制作に向けての動きはあるのでしょうか。

浜地氏:
 皆さんから寄せられたご意見や要望などはすべて目を通しています。その中から次の展開に生かせるものをピックアップし,まとめている段階ですね。
 そのツイートによって,続編の制作が決定したと勘違いされている方には申し訳ありませんが,現時点で続編の「予定は未定」です。
 しかし,今後,Twitterや「首都圏バトル4」の活動を通じて,「首都高バトル」の認知が広がっていき,最終的に新作を出せるようになるところまでは視野に入れています。

4Gamer:
 可能性はあるということですね。
 ちなみに現在のリツイート数は5000弱(※)ですが,その数字についてはいかがでしょうか。

浜地氏:
 正直,失望していますよ(笑)。
 新しい一歩を踏み出すには,まだまだ後押しが足りません。先ほど申し上げたとおり,「首都高バトル」は弊社が保有している最も重要なIPです。人員や予算,タイミングなどの面がうまく合わなかったため,長い間,形にならなかったものの,つねに「新作を出したい」という意識はありました。
 ただ,「首都高バトル X」やモバイルアプリ版でユーザーの支持を得られなかった過去がありますので,次は失敗できないと慎重になっているのも事実です。

4Gamer:
 分かりました。
 最後になりますが,今後の展開に期待してもいいのでしょうか。

浜地氏:
 今回のような形でコラボレーションしたことには何らかの意味があるはずで,多くの方に「首都高バトル」の名前を知ってもらう機会になりました。そうなったからには活用しないわけにはいかないでしょう。いつかのタイミングで,ちゃんと形にできるようにと考えていますので,しばらくお時間をください。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

首都高バトル X

 正式には何もアナウンスされていない「首都高バトル」シリーズの続編について尋ねた今回のインタビュー。当然,答えづらかったはずだが,浜地氏の発言にあるとおり,元気にとって同シリーズは「最も重要なIP」であり,その復活への意欲が高いことは伝わってきた。今後の動向には大いに注目したい。

 一方,「首都圏バトル4〜じゃない4の逆襲〜」が実施中のJ2リーグは中盤戦に突入したばかり。大宮アルディージャは首位を独走しているとはいえ,まだ安心しているということはないだろう。もちろん,ジェフユナイテッド市原・千葉と東京ヴェルディ,横浜FCも当面の目標であるプレーオフ圏内(6位以内)を目指し,気の抜けない戦いが続いていく。
 4クラブ同士が激突する「首都圏バトル4」の対象試合は,8月以降に5試合予定されている。本稿を機に企画を知った人も,ぜひスタジアムに足を運んでみてほしい。

開催日程 対戦カード 会場
8月8日(土) 横浜FC東京ヴェルディ ニッパツ三ツ沢球技場
8月23日(日) 横浜FCジェフユナイテッド市原・千葉 ニッパツ三ツ沢球技場
9月23日(水) 東京ヴェルディ大宮アルディージャ 味の素スタジアム
9月27日(日) 大宮アルディージャジェフユナイテッド市原・千葉 NACK5スタジアム大宮
11月8日(日) ジェフユナイテッド市原・千葉東京ヴェルディ フクダ電子アリーナ

 また,新たな企画として,元気がデザインを担当したジェフユナイテッド市原・千葉とのコラボカーが発表された。本日(8月1日)開催の「ジェフユナイテッド市原・千葉 対 徳島ヴォルティス」(会場:フクダ電子アリーナ)にてお披露目され,実際に販売する予定もあるとのことだ。



「首都圏バトル4〜じゃない4の逆襲〜」公式サイト

元気 公式サイト

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