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NVIDIA,次世代Tegraの開発を完了。2010年内には搭載デバイスが登場か
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次期Tegraを搭載した開発ボード。パートナー企業に対して提供が開始されているという |
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COMPUTEX TAIPEI 2008のタイミングで開催された発表会資料より,現行Tegraのブロック図。省略されているが,実際にはARM7コアも搭載されている |
同社でTegraビジネスを統括するMichael Rayfield(マイケル・レイフィールド)ゼネラルマネージャーは,発表に先立って開催された日本の報道関係者向け電話会議で,次世代Tegraの概要を説明。当初の計画どおり,同じ消費電力で比較したとき,次世代Tegraは,現行世代Tegraと比べて4倍のパフォーマンスを実現できたと強調する。
次世代Tegraでは,ARMの最新コア「Cortex-A9」を2基搭載。これにより,現行TegraのARM11からCPU機能が大幅に強化されたほか,1080pに対応したHDビデオのエンコーダを実装することで,5インチ程度の液晶パネルと組み合わせたタブレット型デバイスでも,フルHDビデオのエンコードが可能になるなど,機能面や性能面が大幅に向上するという。
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次世代Tegraアーキテクチャ。ストリーミング処理などを担うCPUコアが従来のARM11から2基のARM Cortex-A9に変更され,処理能力を大幅に向上させている |
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ロードマップどおり,現行世代比で4倍のパフォーマンスを実現したとRayfield氏 |
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NVIDIAは,次世代Tegraを「コンテンツ環境が充実してきたHDストリーミングサービスに最適な製品」として位置づけ,現行のTegraも併売していく考えだ。
……今回の発表は,COMPUEX TAIPEI 2008で現行Tegraを発表したのと,同じレベルのものと言えそうである。
現行のTegraは,製品発表から,搭載製品が披露されるまで,丸々1年を要した。しかし,すでにMicrosoftの「Zune HD」など,搭載製品が市場に存在していることもあって,「TDPが変わっていないため,現行Tegra用の筐体へ実装しやすい」といった形で環境が整っていることもあり,次世代Tegraを搭載したデバイスは,早ければ年内にも市場へ供給される可能性がありそうだ。
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2010年6月のCOMPUTEX TAIPEI 2010あたりで,次世代Tegra採用製品を目にすることができそうである。
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