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  • 発表日:2008/06/04
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BIOSTARのゲーマー&オーバークロッカー向けマザー「TPower I45」,その“ゲーマー向け度合い”をチェックする
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印刷2008/07/14 16:19

テストレポート

BIOSTARのゲーマー&オーバークロッカー向けマザー「TPower I45」,その“ゲーマー向け度合い”をチェックする

 これまで,コストパフォーマンス重視のマザーボード作りで知られてきたBIOSTAR MICROTECH(以下,BIOSTAR)。そんな同社が「ゲーマーやオーバークロッカー向け」と位置づけて投入してきた「Intel P45 Express+ICH10R」搭載製品が「TPower I45」だ。

TPower I45
メーカー&問い合わせ先:BIOSTAR MICROTECH
実勢価格:2万1000円前後(2008年7月14日現在)
Intel 4

 さて,4Gamer.netでマザーボード単体を深く掘り下げて紹介するのは珍しいが,のっけからネガティブな話をしておくと,“ゲーマーおよびオーバークロッカ−向け”とされるマザーボードが,100%ゲーマーのほうを向いた機能を搭載していることはまずない。オーバークロック機能が豊富だったり,オーバークロック時の安定性に振ったマザーボードデザインを以て「オーバークロックして高い性能を発揮できる→高い性能を求めるゲーマーにも向く」と主張していることがほとんどであり,結論からいうと,TPower I45も,そんな製品の一つである。
 だが同時に,TPower I45におけるオーバークロッカ−向けと思われる要素が,ゲーム用途でメリットを生みそうなのもまた確かである。まずは,写真を中心に,スペックを概観してみよう。


標準オプションのVRM用クーラーが特徴

全体的な印象はabit風!?


 今回BIOSTARから借用したTPower I45はボードリビジョン5.0だが,ゲーマーとして注目すべき外観上の大きな特徴はざっと以下のとおり。2.や3.あたりは,どことなくUniversal abit製マザーボードを思わせる仕様だ。

  1. 搭載するコンデンサがすべて日本メーカー製のものであること
  2. ノースブリッジ(MCH)とVRMのヒートシンクがヒートパイプでつながり,さらに後者には標準添付のアクティブクーラー「Cooler Harbor」を取り付け可能であること
  3. I/Oインタフェース部に排気孔が設けられていること
  4. 8レーン×2による2-way ATI CrossFireXをサポートすること

ノースブリッジとVRM部はヒートパイプで繋がっている。接触面は熱伝導シートだった。VRMは4フェーズ仕様
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Cooler Harborが付属。VRM部に取り付けられた「T-POWER」の刻印がある板を外せば,簡単にネジ留めできる
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USB 2.0ポートを六つ持つI/Oインタフェース部には排気孔が設けられており,PCケース内の冷却に一役買っている。アクティブクーラーによるエアフローは,一部がPCケースの背面ファン,一部がこの排気孔から外に出て行く仕様だ。右は,2基のPCI Express 2.0 x16スロットを16レーン+無効,8レーン×2で切り替えるジャンパ。これはもう少しスマートにできなかったものか。なお,グラフィックスカードを2枚差す場合は,ノースブリッジ近くの4ピン電源コネクタにも給電する必要がある
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LANコントローラとHD Audio CODECはRealtek Semiconductor製(RTL8111C,ALC888S)。eSATAとParallel ATAはMarvell製の88SE6121が実現する。右の写真で右端に見えるFintek製チップはSMbusコントローラだ
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高負荷への安定度は高め

ファンのうるさいCooler Harbor,冷却効果はある


 ゲーム用途で最も重要な安定性,とくに,フルロード時の安定性をチェックしてみよう。今回は,PCに高負荷をかける「Prime95」(Version 25.6 build 6)の「Torture Test」ブレンドモードを実行し,並行して「3DMark06 Build 1.1.0」の「Feature Test」にある「Pixel Shader」を連続実行する。つまり,CPUとGPUの両方に高い負荷をかけ,安定性と温度をチェックしようというわけだ。
 テスト環境は表1のとおりで,一般的なスチール製のミドルタワーPCケースにシステムを入れてある。テスト時の室温は25℃だ。


メモリチップの測定部位
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 温度測定を行ったのは,CPUとGPU,HDD,VRMヒートシンクとメモリチップ。前3者はモニタリングソフト「HWmonitor」(Version 1.10)で,後者二つはハードウェアセンサーで温度を計測する。消費電力データは,ログ取得の可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を利用して取得。CPUの省電力機能を有効にしてOS起動後から30分放置した時点と,ストレステスト開始後2時間,4時間経過時のデータをスコアとした。

 その結果をまとめたのが表2,表3だが,VRMヒートシンク部の温度はさすがに低め。Cooler Harbor標準搭載のファンは70mm角,ファン回転数4000rpmで,お世辞にも「静か」とはいえない動作音だが,さすがにそれだけの冷却効果はあるようだ。なお,テスト中の異常はまったく生じなかった。



せっかくなのでオーバークロックも試す

オーバークロック周りの機能は充実


 ところで,海外のPC系ニュースサイトをマメにチェックしている人や,オーバークロックファンであれば,BIOSTARが「TPower I45が,FSBオーバークロックの世界記録を更新した」と発表したことを記憶しているかもしれない。BIOSTARは,「CPU-Z Validation Database」に登録されたデータを以て,「Intelプラットフォームのマザーボードとして,初めてFSB 725MHzを達成した」(※正確なFSBクロックは724.89MHz)と謳っている。

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O.N.Eの設定項目。メモリ倍率は動作クロックで表示されるのがけっこう便利
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Over Clock Retry Countのデフォルト試行回数は3(最大8)だが,たいていの場合,一度失敗したら二度三度と起動に失敗するはず。ただ,だからといって1回にすると,オーバークロック以外の要因で起動に失敗した場合も「オーバークロックに失敗」と判断されてデフォルト設定に戻ってしまうので,2回が妥当なところかもしれない
 では,実際にどれくらいの設定が可能かというと,BIOSに用意されたオーバークロックメニュー「O.N.E」(Overclocking Navigator Engine)から,ベースクロックは100〜800MHzの範囲を1MHz刻みで変更可能。メモリクロックは,指定したベースクロックに対して2/2.4/2.5/3/3.2/3.3/4倍の値を選択できる。例えばCPUのベースクロックを400MHzにまで引き上げた場合,メモリモジュールはDDR2-800/960/1000/1200/1280/1320/1600が利用可能になる計算である。
 オーバークロックを試行するときに付きものなのが,「マザーボードの沈黙」だ。電源は入るのだが,BIOSが“上がってこない”ため,画面表示がなされないというアレである。一般的なマザーボードの場合,オーバークロック設定に失敗して起動できなくなった場合,CMOSをクリアしたり,ボタン電池を抜いたりといった面倒な手順を踏む必要があるのに対し,TPower I45では,「起動に失敗した場合,何度か試行し,それでもダメだったときはデフォルト設定に戻して起動する」機能「Over Clock Retry Count」が用意されている。CMOSクリアなどを行うことなく,ガンガンと試していくことが可能になっているわけだ。

 なおTPower I45には,Windows上からオーバークロックを試したりできるソフトウェアツール「Tpower2」も用意されているのだが,正直アプリケーションの反応が遅く,正直かなり使いにくい。ユーザーインタフェースもよくない意味で“いかにも”であり,これを使うのはオススメしづらい。

TPower2の一機能として用意されるオーバークロックユーティリティ「OC Tweaker」。右にある「V3/V8/V9/V12/V15」のアイコンをクリックすると,BIOSTARが安全だと考える範囲内での自動オーバークロックが可能だが,対象はCPUのみなので,いま一つ使いづらい
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CPU温度やファン回転数などを見ることができるモニタ「BIO-watch」(左)と,OS上でBIOSアップデートを行える「Biostar Flash」(右)。このほか,メール機能を利用してBIOSTARにシステム情報を送ることでサポートを受けられる「eHot-Line」という機能も利用可能だが,言語は英語のみとなる(※中国語は大丈夫かもしれないが)
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 せっかくなので「Core 2 Duo E7200/2.53GHz」を利用し,一般的なPC2-6400 DDR2 SDRAMと組み合わせて,リファレンスCPUクーラー装着という条件で試してみたところ,別のマザーボードではベースクロック350MHz程度が限界だった同個体で,ベースクロック400MHz(FSBクロック1600MHz)での3DMark06完走が可能だった(※CPU電圧+0.200V,チップセット電圧およびFSB電圧+0.100V)。テスト環境は先ほど示した表2,テスト結果は下に示したとおり。いわゆるオーバークロックメモリを利用すれば,もう少し上も狙えそうな気配である。

左は定格となるベースクロック266MHz(実クロック2.53GHz),右は400MHz(同3.80GHz)における,3DMark06の実行結果。総合スコアで15%の向上が見て取れる
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※注意
オーバークロックはメーカーやショップの保証外となる行為であり,オーバークロック設定の結果,CPUやPCに深刻なダメージを負ったとしても,すべては実行した人の自己責任となります。今回の記事を参考にオーバークロックを試みた結果,何か問題が発生したとしても,BIOSTARやIntel,販売店はもちろん,筆者および4Gamer編集部も一切の責任を負いません。


ゲーム用途では非常に無難

80点を与えられる総合力


 まとめると,ゲーマーにとって大いにポイントとなる部分は

  • マザーボード自体の安定感は高く,Cooler Harborを利用した冷却機構の効果も高い
  • ATI CrossFireXの利用にジャンパ変更が必要なのは面倒
  • BIOSTARのいうとおり,CPUオーバークロック性能は高そう
  • 2008年7月下旬時点の相場と比較するに,実勢価格は妥当

製品ボックス
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といったところだ。オーバークロック周りを無視しても,正直,びっくりするほどよくできている。上で筆者は「Universal abit製マザーボードのようだ」と述べたが,いままでのBIOSTAR製マザーボードとは,“作り込み”が明らかに違う印象を受ける。
 点数を付けるとしたら,80点。「優」を与えられるマザーボードだ。派手さはないが,安定したゲーム環境を求める自作派ゲーマーには,大いに意味のある存在といえる。
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