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インディーズゲームの小部屋:Room#380「Axiom Verge」
パスタの国で生まれたヴィットリオ・ヴェネト級戦艦4番艦にとうとう出会えなかった筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第380回は,Thomas Happ Gamesの「Axiom Verge」を紹介する。本作は,研究施設で起こった爆発事故で謎の異星文明の遺跡(?)に飛ばされてしまった主人公となり,その探索を行う横スクロールアクションだ。イベントでランダムドロップはやめてください死んでしまいます(資源的に)。
西暦2005年,ニューメキシコ。研究所で何かの実験を行っていた主人公のトレースは,機械の不具合による爆発事故に巻き込まれて意識を失ってしまう。そして,何者かの呼び声で目覚めたとき,トレースは見知らぬ異星文明の遺跡のような場所にいた。果たしてここはどこなのか? どうやってここに来たのか? それらの謎を探るため,トレースは遺跡の探索を開始する……。
本作は横スクロールのアクションアドベンチャーで,プレイヤーはトレースを操作してステージを攻略していく。異星人の世界が舞台ということで,見た目の雰囲気は非常に「メトロイド」っぽい。京橋のマザーブレインと呼ばれるほどのメトロイド好きの筆者としては,この時点ですでにテンションが上がるが,それはそれとして本作でもメトロイド同様,ステージの各所にある武器やパワーアップアイテムを入手しながらゲームを進めていく。
攻略ルートはとくに決められておらず,自由にステージを移動できるのが本作の特徴だが,謎解き要素はそれほどなく,どちらかといえば探索とアクションがメイン。最初は丸腰のトレースも,ゲーム中で新たな武器を入手することで,装備を切り替えながら戦えるようになる。また,特定の床や壁を壊せるレーザードリルや,弱い敵などを足場に変化させる装置といった武器以外のアイテムもあり,こうしたガジェットを使わないと進めない場所もある。
これらの武器やアイテムは必ずしもすべて入手しなくてもゲームを進められるが,要所でボス戦が待ち構えているので,できる限り集めていきたいところ。とくに,体力の上限をアップさせるアイテムは,それだけでゲームを有利に進められるようになるので,ぜひとも手に入れておきたい。元気があれば,何でもできる! 武器やアイテムは隠し通路の先に配置されていたりすることもあり,全部見つけ出そうとするとなかなか大変だ。
機械と生命体が混ざり合ったような,いかにも異星人的な世界観のグラフィックスが魅力的で,メトロイドタイプのアクションアドベンチャーとして,非常にうまくまとまった本作。メトロイドはやっぱり横スクロールじゃないとしっくりこないという,筆者のようなオールドゲーマーにぴったりなゲームなので,探索型のアクションゲームが好きな人はぜひお試しを。そんな本作は,Steamにて1980円で発売中だ。
■「Axiom Verge」公式サイト
http://www.axiomverge.com/Axiom Verge is a Registered Trademark of Thomas Happ Games LLC
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