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インディーズゲームの小部屋:Room#325「Escape Goat 2」

いよいよ4月からの新生活がスタート! しない筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第325回は,MagicalTimeBeanの「Escape Goat 2」を紹介する。本作は,不思議な塔に閉じ込められた山羊を操作して出口を目指すというパズルアクションだ。無事,ご卒業/進級された皆さん,おめでとうございます。新社会人の皆さんは……ご愁傷様です。
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なぜ山羊が塔の中にいるのかは分からないが,捕まっていれば逃げたくなるのが人情というもの。山羊だけど。ずっと閉じこもっていてもゲームが進まないので,とりあえずそういうものだと思ってほしい。塔の中には敵がおり,トラップが山羊の行く手を阻んでくるが,なぜ奴らが山羊の邪魔をするのかも,これまた不明。まあ,世の中なんて分からないことだらけだし,細かいことを気にしてはいけない。
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山羊の基本能力は,ジャンプ,2段ジャンプ,ダッシュの3種類のみ。当然というべきか攻撃手段が一切ないため,敵の攻撃やトラップはジャンプでかわすしかない。基本はたったこれだけで,仕掛けを動かし,鍵を取り,山羊を出口まで導くのだ。また,ある程度ゲームを進めるとネズミが仲間になり,好きなときに呼び出せるようになる。ネズミは壁や天井を伝って歩けるので,山羊には行けないような場所にあるスイッチを代わりに押してもらったりできる。
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塔の内部は10のエリアに分けられており,全部で100以上の小部屋がある。各エリアの最後の小部屋には羊が眠っており,羊を起こすことでもらえるオーブを集めると,さらに先のエリアに進めるようになるという仕組みだ。複数のエリアに進めるときは,どこから攻略を始めても構わないので,どうしてもクリアできない小部屋があるときは後回しにしてしまってもいいだろう。
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シンプルで遊びやすい本作だが,パズルの難しさは折り紙つき。序盤のうちは鼻歌まじりにクリアできるが,中盤からは頭を使うパズルが登場し,さらに指先の器用さを問われるアクション性の高いステージも増えてくる。また,最初はただ呼び出すだけだった相棒のネズミを使ったアクションも,自分とネズミの位置を瞬時に入れ替えたり,ネズミをロケットのように飛ばして障害物を破壊したりといった,さまざまな不思議な技を使えるようになる。
丁寧に描かれたHDの2Dグラフィックスはうっとりするほど美しく,耳に心地いい音楽も文句なしに素晴らしい。中盤以降のステージはかなり手ごわいがやり応えがあり,頭を使ったパズルゲームが好きな人にお勧めだ。そんな本作は,SteamやGOG.comで9.99ドルにて発売中。個人的にもお気に入りの一本なので,興味を持った人はぜひお試しを。
■「Escape Goat 2」公式サイト
http://www.escapegoat2.com/![]() |
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