連載
インディーズゲームの小部屋:Room#294「巫剣神威控」
国産の新型ロケット「イプシロン」の打ち上げ中止に心の底からガッカリしている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第294回は,ZENITH BLUEの「巫剣神威控」を紹介する。本作は,ミニスカJK(やや死語)が日本刀で戦うアクションゲーム。ちょっと難しいタイトルだが,正しい読み方は“みつるぎかむいひかえ”だ。それにしても,イプシロンに一体何が起こったのか気になって仕方ないので,今日はもう帰らせていただきますね……(※編注:ダメです)。
武技をもって魔を祓う「巫剣」の一人である壬佐(みさ)。彼女は,手にした者の身体を奪って人を切り裂き,力を蓄え続ける「魔剣」を追っていた。そして現在の魔剣の所持者は,かつての同門であり,師を斬って姿を消した鈴華(すずか)。かつては友達でもあった彼女が持つ魔剣を,巫剣である壬佐は滅せなければならない……。
ということで,プレイヤーは主人公の壬佐となって,円形のステージに次々と現れる敵をバッサバッサと斬り捨てていく。一定数の敵を倒すと次のウェーブへと進み,次第に強い敵が現れるようになるという仕組みだ。
壬佐の攻撃方法は主に,刀を使用しない格闘攻撃,刀による斬撃,そして一定時間の溜めが必要な奥義の3種類。斬撃を行うと画面上部にある青い“刀ゲージ”が減少する。ゲージがなくなると斬撃はできなくなるが,格闘攻撃を敵に当てることでゲージが回復するので,うまくコンビネーションを組み立てて戦うべし。
そして,本作の大きな特徴となっているのが,“斬心”と呼ばれる特殊なアクション。これは,斬撃のあとに敵に背を見せて刀を鞘に収めるという動作で,斬心を決めている間は当然ながら大きな隙ができるが,斬心でのみ得られる特殊な効果がある。
攻撃を加え続けると,敵が赤く点滅する“出血状態”となり,この時に斬心を決めると出血状態のすべての相手にダメージを与えられるのだ。ちょうど,時代劇などで主人公が刀を収めた直後に,背後で敵がまとめて血しぶきを上げて倒れるようなイメージだ。
また,斬心により,体力や刀ゲージを回復させることもできる。壬佐は,敵に連続して攻撃をヒットさせることで称号が上がっていき,多くのダメージを与えるほど,刀に“血塊”と呼ばれる赤いリングが蓄積されていく。斬心で敵に与えるダメージは称号が高いほど大きくなり,また血塊が多いほど体力と刀ゲージの回復量が増加する。したがって,いかに敵の攻撃を食らわずにヒット数を稼げるかが,戦いのカギを握っているのだ。
また,魅力的と言えば,壬佐と鈴華がミニスカートの制服姿である点も見逃せない。ひらひらするスカートの裾と,健康的な太ももに思わず目が釘付けになってしまうが,やっぱり制服に日本刀はロマンだよね! おまけに,壬佐は黒髪にポニーテールという点も(主に筆者にとって)ポイントが高い。よいぞよいぞー。
そんな本作の製品版は1980円(税込)にて発売中なので,女子高生や日本刀や剣劇アクションといった単語にピンと来た人はぜひどうぞ。
■ZENITH BLUE公式サイト
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