連載
インディーズゲームの小部屋:Room#271「おっことす」
卒業シーズンのこの時期,電車の中で素敵な袴姿の女子を見かけるたびに,思わず帯を引っ張ってあーれーしたくなる筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第271回は,EasyGameStationの「おっことす」を紹介する。本作はタイトルにあるとおり,浮遊大陸にあふれるモンスターに体当たりして,片っ端から突き落としていくアクションゲームだ。よいではないか,よいではないかー。
本作の主人公は,諸国をめぐる旅を終えてお城に帰る途中で迷子になってしまった騎士のミディと,一人前の狩人になるための試験の最中,大事な試験用の王冠(実はおもちゃ)をコボルドに奪われてしまった狩人見習いのフィオレという,2人の少女。ゲームのルールは,すべてのモンスターをステージ上から突き落とせばクリアという単純明快なもので,槍を装備したミディは体当たり,フィオレは弓を使った遠距離攻撃が得意技だ。
ステージ1から順番にクリアしていくアーケードモードを始め,タイムアタックモードやサバイバルモードなど,多彩なゲームモードがあり,ゲーム開始時にミディとフィオレのうち,好きなキャラクターを選択できる。また,割と本気で友達が少ない筆者は残念ながら試せていないが,アーケードモードでは2人同時プレイも可能。さらに,オンラインによる2人プレイにも対応している。みんなはぜひ,友達と遊んでみよう。
キャラクターの操作方法は共通で,方向キー(もしくはW/A/S/D)で移動,Zキー(もしくはSpaceバー)でジャンプ,Xキーでタメ押しスキルを使用するというもの。もちろん,ゲームパッドでもプレイできる。
ミディのタメ押しスキルは体当たり攻撃の強化で,ボタンを長く押すほど威力と移動距離がアップ。一方のフィオレは弓攻撃が強化され,ゲージを最大まで溜めると扇状に広がる矢を放てる。また,フィオレは体当たり攻撃が非常に弱いので,スキルボタンを短く押して放つ,威力の低い攻撃で敵を押し返すのが基本だ。
基本ルールと操作方法を理解したら,あとは思う存分,モンスターを叩き落とすだけ……なのだが,その前にもう一つ,正面よりも横や後ろから攻撃したほうが敵を大きく吹き飛ばせることも覚えておこう。逆に,敵の体当たりを横や後ろから連続して受けると気絶してしまい,大ピンチに。ステージを進めると動きの速い敵や,重くてなかなか突き飛ばせない敵なども登場し,気を抜くと“おっことす”どころか,あっという間に自分が落っことされてしまう。あれ,こんなはずでは……。
遊び方は簡単だがテンポよくゲームが展開し,しかも徐々に敵が強くなっていくので,気づくと思わず夢中になっているという,昔のアーケードゲームのような雰囲気がある本作。公式サイトでは,そんな本作の体験版が公開されているほか,製品パッケージ版が1050円,ダウンロード版が945円(共に税込)で発売中だ。
■EasyGameStation公式サイト
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