連載
インディーズゲームの小部屋:Room#166「ヒノカケラ Chaotic Eclipse」
舞台となるのは,突如出現した7体の異質な存在によって人口の99%が滅ぼされた世界。本作では,そんな世界で異能の力を身につけた12名+αのキャラクター達が,それぞれの目的のために激しい戦いを繰り広げる。
メインとなるゲームモードは,もちろんCPUやほかのプレイヤーとの対戦だが,ノベルゲーム風のストーリーモードも用意されているのが本作の特徴だ。対戦格闘ゲームのストーリーモードというと,ちょっとしたおまけのようなイメージがあるが,本作のストーリーモードはかなりのボリュームを持った本格的なものだ。
このモードでは,主人公であるレイヴンを中心にストーリーが描かれ,さまざまなキャラクターとの出会いやバトルなどが展開する。本作の世界観やキャラクター同士の人間関係を把握するのにぴったりなので,一度はじっくりと目を通しておきたい。基本的には文章を追っていく形だが,ストーリーの要所では対戦モードと同様のバトルが発生することもあるので,あらかじめゲームパッドなどの用意をしておこう。
さて,やや説明が前後してしまったが,ここからは格闘ゲームとしての本作の特徴を紹介していこう。まず操作方法だが,本作では一応キーボードでの操作も可能となっているものの,はっきり言ってまるで現実的ではない。したがって,ゲームパッドやアーケードスティックを使用する前提で説明すると,本作の操作方法はいわゆる1レバー4ボタン方式。レバー操作はキャラクターの移動や防御に,使用する4ボタンは弱/中/強攻撃および,軸移動&特殊行動にそれぞれ割り振られている。
また,各キャラクターには攻め重視の「アサルト」,立ち回り重視の「テクニカル」という2種類の戦闘スタイルが用意されており,ゲーム開始時にどちらか好きなほうを選択可能だ。アサルト/テクニカルで,それぞれ異なる特殊技が使えるので,自分のプレイスタイルに合ったほうを選ぶといいだろう。
さらに,1試合につき1度だけ使用可能な「オーバードライブモード」というものがあり,オーバードライブ中のみ発動するさまざまな特殊効果や必殺技もある。もちろん,このほかにも多くの特殊システムや通常の必殺技などがあり,一度にすべてを覚えようとするとかなり大変。本作には相手の状態を細かく設定できるトレーニングモードが用意されているので,ゲームシステムや技の確認に利用しよう。
通信対戦にも対応した対戦モードや,リプレイの保存/再生,さらには対戦ダイアグラムの表示まで行える豊富なゲームモードと,やり込み甲斐のある多彩なゲームシステム,そしてキャラクターを操作しているだけで盛り上がれるド派手な演出が楽しめるゲームなので,格闘ゲームファンならば見逃せない一本だ。
Reddish Regionの公式サイトでは,4キャラクターが使用可能な体験版が公開されているほか,製品版は1575円(税込)にて発売中。以前のバージョンをプレイしたことがあるという人も,まずは体験版で大きく進化したヒノカケラの世界に触れてみてほしい。
■Reddish Region公式サイト
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