韓国NEXON，「アトランティカ」のデベロッパであるNdoorsを買収

　NEXONは5月3日，Ndoorsの筆頭株主であったKTB NetworksのKwon Sung Mun会長の持ち分を含む，67％の株式を取得し，同社の新しい筆頭株主として経営権を確保し，Ndoorsを子会社に編入することになったことを明らかにした。
　今回の買収によってNEXONは，これまでに蓄積してきた韓国内外のオンラインゲームパブリッシングのノウハウとインフラに，Ndoorsの優秀なゲーム開発力を加え，企業価値とグローバルゲームリーダーとしての力量を強化することになった。

　NEXON社長 Seo,Min氏は，“これまでNEXONは，優秀なゲーム開発力を持つ会社に，持続的な投資を行ってきました。Ndoorsは優秀な開発力だけでなく海外でもサービスの力量を持った会社なので，NEXONのグローバル拡大戦略に大いに貢献してくれると思います”とコメントした。

　Ndoorsは，1999年に設立されたオンラインゲーム開発会社として，「君主 online」「アトランティカ」などのMMORPGをヒットさせた。とくにアトランティカは，2008年に大韓民国ゲーム大賞の最優秀ゲーム賞を受賞。同社は2009年に連結売り上げ403億ウォン，営業利益156億ウォンを記録し，全体売り上げの中で海外売り上げの比重が，約72％に達するグローバルな開発会社で，アメリカと日本，ドイツに支社を持っている。

　一方，韓国ゲーム業界では，NEXONが2008年に行った「Dungeon＆Fighter（邦題：アラド戦記）」の開発会社であるNeopleの買収に続く，今回のNdoors買収によって，韓国ゲーム会社としては初めて，1兆ウォンの売り上げを突破できるかに注目が集まっている。ちなみに，NEXONの昨年（2009年）の売り上げは7037億ウォンを達成しており，韓国NHN（6407億ウォン）と韓国NC SOFT（6347億ウォン）を，頭一つ抜いている。