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Access Accepted第452回:「IGF 2015」にノミネートされたインディーズ作品を紹介
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印刷2015/03/02 12:00

業界動向

Access Accepted第452回:「IGF 2015」にノミネートされたインディーズ作品を紹介

画像集#001のサムネイル/Access Accepted第452回:「IGF 2015」にノミネートされたインディーズ作品を紹介

 毎年,Game Developers Conferenceに合わせて開催されるインディーズゲームの祭典,それが「Independent Games Festival」だ。今年(2015年)で17回めとなるこのイベントでは,2014年に登場した多数のインディーズ作品の中から,各部門の優秀作品が選出される。多くの海外ゲームファンにとってとりわけ気になるのが,大賞に相当する「Seamus McNally Grand Prix」の受賞作だろう。年を追うごとにアイデアや技術面が着実に向上しているインディーズゲームだが,果たしてどのタイトルがグランプリに輝くのか? 今回は,ノミネートされた6作品を紹介しつつ,合わせてGDC 2015の概観をチェックしてみよう。


世界最大のゲーム開発者会議が,
今年もサンフランシスコで開幕


画像集#008のサムネイル/Access Accepted第452回:「IGF 2015」にノミネートされたインディーズ作品を紹介
 この記事が掲載される2015年3月2日から3月6日までの5日間,カリフォルニア州サンフランシスコにあるモスコーニセンターにおいて,世界最大のゲーム開発者会議「Game Developers Conference 2015」(以下,GDC 2015)が開催される。今年で29回を迎える,ゲーム開発者会議としては最も古くから存在しているものの1つだ。5日間にわたって400を超えるレクチャーが実施される会場には,世界中から2万5000人近いゲーム関係者が足を運び,さまざまな最新情報が公開される。

 PlayStation 4Xbox Oneの発売から1年以上が経過し,新たなプラットフォームに対する成功と失敗といった,多くの知見が積み上げられている。それらを踏まえ,今後どのようなゲームが市場に受け入れられるのか,どのようなビジネスモデルや技術が登場してきたのかといった情報は,ゲーム開発者だけでなく,我々ゲーマーにとっても興味深いものになるはずだ。

 また,今年のGDCではVR対応のヘッドマウントディスプレイ(以下,VR HMD)にもスポットライトが当たりそうだ。Oculus VRの「Rift」,Sony Computer Entertainmentの「Project Morpheus」,Valveの「SteamVR」,Razerなどが提唱するオープンソースのVR HMD規格「OSVR」,さらに,厳密にはVR HMDではないが,Microsoftの「HoloLens」などが,ゲーム開発者達にアピールするために奮闘しそうだ。あまりにも乱立状態にあり,消費者がどれを買えばいいのか分かりにくい状況になりつつあるVR HMDだが,それぞれの主張を聞くのにもいい機会となるだろう。

画像集#009のサムネイル/Access Accepted第452回:「IGF 2015」にノミネートされたインディーズ作品を紹介

「Independent Games Festival」公式サイト


 毎年書いていることだが,インディーズゲームの勢いは今年も止まりそうにない。GDC 2015で行われる「Game Developers Choice Award」に先立ち,今年も「Independent Game Festival」が開催されるが,実は「Game Developers Choice Award」が今年で15回めなのに対して,「Independent Game Festival」は17回めと,その歴史は古い。大賞に相当する「Seamus McNally Grand Prix」は,第1回の大賞を受賞したものの,難病のため数日後に若干21歳の若さで他界したシーマス・マクナリー(Seumas McNally)氏の名に由来するもので,賞金も彼の家族が運営する財団から出されている。

 今年の「Independent Game Festival 2015」にエントリーしたインディーズゲームの総数は650作品(それ以外に,学生部門として360作品)で,すでに発表された6部門のファイナリストの中から優秀な作品が会場で発表されることになる。
 今年の学生部門には,東京芸術大学の麓 旺二郎(ふもと おうじろう)さんが制作中の「Downwell」関連記事)が,日本人としては初めてノミネートされており,その結果にも注目したいところだ。

 そんなわけで今週の本連載では,「Seamus McNally Grand Prix」にエントリーされた6作品を紹介しよう。年を追うごとに,質の高さが上がっていくインディーズゲームだが,今年もかなりのラインナップになっていることが分かるはずだ。


「Seumas McNally Grand Prize」ノミネート作品


80 DAYS
対応機種:iOS/Android
開発元:inkle
公式サイトhttp://www.inklestudios.com/80days/


 ジュール・ヴェルヌによる小説「八十日間世界一周」にインスパイアされたモバイルゲーム「80 DAYS」は,自動車や鉄道,飛行船など19世紀のテクノロジーを利用して,80日以内に世界一周旅行ができるルートを発見するという,グラフィックノベル風のパズルゲームだ。旅先で出会う人々と会話することで新たなルートが選べるようになったりするので,かなり行き当たりばったりの旅を体験できる。
 人々との会話は50万種類以上も用意されており,ランダムに出現するとのこと。さまざまな土地を訪れて美しい風景を堪能したりできるが,とにかく時間を優先させなければならないので,後ろ髪を引かれつつその場を離れなければならない場合も多い。その結果として何度も遊びたくなり,それが多くのプレイヤーを魅了する。



Invisible, Inc.
対応機種:PC/Mac/Linux
開発元:Klei Entertainment
公式サイトhttp://www.invisibleincgame.com/


 「Mark of the Ninja」「Don't Starve」など,リリースされる作品がことごとく高い評価を受けるKlei Entertainmentの新作が「Invisible, Inc.」だ。これまでの作品とはずいぶん作風が異なるターン制ストラテジーで,異なるスキルを持ったエリートスパイの集団を操作して,世界各地にある悪徳ハイテク企業の秘密を盗み出すというミッションをこなしていく。マップが自動生成されるため,リプレイアビリティが高い作品になっている。
 ゲームシステムは「X-COM」を連想させる,キャラクターを1マスずつ動かしていくもので,チームのメンバーが殺されないように注意しながら,次の一手を考えるという,白熱のプレイを満喫できるのだ。



Metamorphabet
対応機種:iOS
開発元:Smith of Vectorpark
公式サイトhttp://metamorphabet.com/


 タイトルは,「メタモルフォーゼ」(変身)と「アルファベット」という2つの単語を掛けた造語で,これまでの「Independent Game Festival」では,あまり選ばれることのなかった子供向けの学習ソフトだ。
 以下に掲載したムービーからも分かるように,プレイヤーは表示されるアルファベットを突いたりひねったりして変形させ,その文字を使った単語を学んでいく。iTunes Storeのレビューの評価は非常に高く,「自分の子供がもう少し大きくなったとき,最初に遊ばせるゲームはこれにする」というコメントもある。ゲームとしてどう評価されるかは分からないが,アニメーションの仕上がりが素晴らしい。



Outer Wilds
対応機種:PC/Mac/Linux
開発元:Team Outer Wilds
公式サイトhttp://outerwilds.com/


 たった20分という短い時間で宇宙探索を楽しむのが「Outer Wilds」だ。プレイヤーは,とある恒星系を宇宙船で探索し,モンスターや遺跡を見つけていくのだが,なんと20分後には中心の恒星が爆発してしまう宿命にある。しかし,この世界は時間が無限にループするので安心だ。プレイヤーはまた最初からプレイを始め,新しい冒険を楽しむという仕掛けになっている。
 コミカルタッチのアートワークも印象的だが,現在公式サイトではα版が無料公開されているので,もっと詳しく知りたいという人は試してみよう。



The Talos Principle
対応機種:PC/Mac/Linux
開発元:Croteam
公式サイトhttp://www.croteam.com/


 「シリアスサム」シリーズでおなじみのクロアチアのデベロッパ,Croteamが,「FTL: Faster Than Light」のライター,トム・ジュバート(Tom Jubert)氏と協力して制作したことが,日本でも一部で話題になった「The Talos Principle」
 内容は一人称視点で進めていくパズルアクションで,古代遺跡とハイテク機器が組み合わさったような不思議な世界の中,プレイヤーは自我を持ったアンドロイドとして,「天の声」に導かれながらゲームを進めていくことになる。ゲーム世界には,テトリスのブロックのようなオブジェクトが点在しており,さまざまなパズルを解きつつ,次のステージをアンロックする鍵となるブロックを探し求めるのだ。



This War of Mine
対応機種:PC/Mac/Linux
開発元:11bit Studios
公式サイトhttp://www.11bitstudios.com/games/16/this-war-of-mine


 「This War of Mine」は,戦争を兵士ではなく一般市民の視点で描いたストラテジーゲームで,激しい市街戦の中,プレイヤーは数人の住民で構成されるグループを率い,食料や医薬品を探したり,ほかのグループと物々交換できるアイテムを製造したりしながら,いつ来るかも分からない解放の日まで生き残ることを目指す。
 夜には隠れ家を抜け出て物資を集めることもできるが,銃を持った凶暴な市民が攻撃してきたり,仲間を助けるために老夫婦から物資を強奪したりなど,極限のサバイバルが繰り広げられる。寒気で風邪をこじらせた仲間が簡単に命を落としてしまうなど,戦争に巻き込まれた一般人の悲惨さがヒシヒシと伝わってくる作品だ。



著者紹介:奥谷海人
 4Gamer海外特派員。サンフランシスコ在住のゲームジャーナリストで,本連載「奥谷海人のAccess Accepted」は,2004年の開始以来,4Gamerで最も長く続く連載記事。欧米ゲーム業界に知り合いも多く,またゲームイベントの取材などを通じて,欧米ゲーム業界の“今”をウォッチし続けている。

次週3月9日の本連載は,筆者取材のため休載します。次回掲載は,3月16日を予定しています。
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