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[NVISION 08#06]現役のNASCARドライバー,カイル・ブッシュがドライブシムを採点。現行世代のゲームはどこまで来たのか?
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印刷2008/08/28 15:49

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[NVISION 08#06]現役のNASCARドライバー,カイル・ブッシュがドライブシムを採点。現行世代のゲームはどこまで来たのか?

基調講演の司会を務めたScott Budman氏
 NVISION 08,2日めの基調講演は,米サンフランシスコ地域を拠点にするテレビ局「NBC」でテクノロジーレポーターを務めるScott Budman(スコット・ブッドマン)氏が登場。キーパーソンとの対談形式で,「Visual Computing」(ビジュアルコンピューティング)の現状を紹介する形が採られた。


火星で水を発見する偉業に

ビジュアルコンピューティングが深く関わる


スペースシャトルの操縦士を務めたEileen Colins氏。NASAの宇宙開発プロジェクトにおいて果たすビジュアルコンピューティングの重要性を説いた
 まずBudman氏は,NASAでスペースシャトルの操縦士を務めたEileen Colins(エレン・コリンズ)氏を招き,宇宙開発におけるビジュアルコンピューティングの現状を紹介。
 Colins氏は「1990年に初めてNASAのプロジェクトに参加したときは,すべての操作を座標軸情報(※x,y,zの座標値)だけで判断しなければならなかった。しかし,いまではビジュアルコンピューティングのおかげでグラフィックスを見ながら操作できるようになった。これは,大きな助けになる」と語る。

火星の地上探査を行ったフェニックス・マーズ・ランダー
[NVISION 08#06]現役のNASCARドライバー,カイル・ブッシュがドライブシムを採点。現行世代のゲームはどこまで来たのか?
 さらに,最近話題を集めた「火星に水の存在を確認」した件でも,ビジュアルコンピューティングが大きな役割を果たしたという。地球から15万マイル(約24万km)離れた火星の地表探査を行うためには,リアルタイムレンダリングが不可欠なのだそうだ。

 今回,火星探査機「フェニックス」が永久凍土から水を検出したときも,探査機「フェニックス・マーズ・ランダー」に搭載したステレオカメラの映像から算出した地形データをリアルタイムで3Dレンダリング。掘削した地点に現われた白い部分の深さと位置を正確に割り出すことで,マニュピレータを地球から操作し,水を含んだ土の採取に成功したとのこと。Colins氏は,NASAが計画している月の有人探査計画やスペースステーション活動においても,ビジュアルコンピューティングの発展が不可欠であるとし,基調講演会場を埋めた開発者やデザイナー達に,いっそうの活躍を求めた。

フェニックス・マーズ・ランダーの掘削地点に現われた白い物体。その位置を3Dモデリングで特定し,地球からマニュピレータの操作を指示して採取したサンプルから,火星における水の存在を確認することに成功した
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工業製品開発やデジタルアートの世界でも

ビジュアルコンピューティングは必須に


3DVIAの開発元,仏Dassault SystemesのCharles氏。3Dグラフィックスをあらゆるジャンルで積極的に活用すべきだとアピール
 続いて,航空機などの開発&製造に用いられるほか,PCと関係深いところでは,Microsoft製「Virtual Earth」の3Dエンジンとしても活用されているミドルウェア「3DVIA」を手がける仏Dassault Systemes(ダッソー・システムズ)の社長兼CEO,Bernard Charles(ベルナール・シャルル)氏が登場。
 氏は「今日(こんにち)の工業製品開発において,3Dビジュアルコンピューティングは不可欠。Web 2.0時代の到来により,エンドユーザーコミュニティと密接な情報共有をすることで,市場性の高い製品開発ができるようになるはずだ」と主張する。業界全体がこれまで以上に3Dグラフィックスを積極活用し,「現在のGPUが持つ3Dパワーを製品開発やサービスに活かさない手はない」(同氏)と呼びかけた。

Charles氏は,「Web 2.0がオンラインにおける3Dサービスやアプリケーションの可能性を拡げる」として,エンドユーザーの声を直接取り入れつつ,Webを介した製品開発を支援するシステムなど,これからの3Dミドルウェアやサービスに関するビジョンを披露した
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NVartの審査員も務めるクリエーターのLorne Lanning氏は,デジタルアートの現状と,ボーダレスになりつつあるゲームと映画の開発環境について説明
 一方,デジタルアートの世界では,Oddworld Inhabitants(アドワールド・インハビタンツ)のクリエイター兼ディレクターであるLorne Lanning(ローン・ラニング)氏が登場し,NVIDIAが進めているデジタルアートコンテストの「NVArt」を紹介。NVArtでは,「バクテリアの成長や繁殖」を科学演算でアートに取り入れるなど,これまでは想像だにしなかった手法が生まれており,「ビジュアルコンピューティング性能の向上が新しいアートを生み出した」と賞賛する。

 また,高性能なビジュアルコンピューティング環境が普及したことにより,今後はゲームタイトルも映画品質のものへ変化していくとし,その例としてUbisoft Entertainmentが開発中のゲームタイトルから1シーン「Chapter.1 The Pig」を披露した。
 Lanning氏は,「ビジュアルコンピューティングの進化によって,ゲーム開発に使われるツールがそのまま映画制作に使われるなど,ゲームと映画のシームレスな関係が築き上げられている」とし,ゲームのグラフィックス品質は,今後も加速的に向上していくとの見込みを示している。



現役NASCARドライバーが

現行世代のドライブシムを評価


現役レースドライバーのKyle Busch氏が登場
 最後のゲストとしては,現役NASCARドライバーであるKyle Busch(カイル・ブッシュ)氏が登場。

 レース以外でも,Xbox 360でNASCARゲームを楽しむというBusch氏は,「現在のゲーム環境はビジュアル的に美しく,楽しいが,しかしクルマの挙動やスピード感,コントローラの反応は,実車のドライビングからかけ離れている」と,辛口の指摘から入る。
 しかしその一方,現在のレーシングカー開発はビジュアルコンピューティングなしに考えられず,レースのシミュレーションやトレーニングにおいても,3Dグラフィックスは日常的に用いられると説明した。

ARCA Sim Racing'08に臨むBusch氏
[NVISION 08#06]現役のNASCARドライバー,カイル・ブッシュがドライブシムを採点。現行世代のゲームはどこまで来たのか?
 そこで司会進行のBudman氏は,ドライブシムデベロッパであるSim FactoryのRobert Coulter(ロバート・コルター)CEOを招き,最新のストックカーレースシミュレーションである「ARCA Sim Racing '08」をBusch氏にプレイしてもらうことに。
 ファンには説明するまでもないが,同タイトルは,バンクにおける車の挙動やサスペンションの動き,コックピットの振動,空気抵抗における車の挙動などを物理シミュレーションでで処理しているのがウリだが,果たしてBusch氏をして「レースカーの挙動を,95%くらいは再現している。本当のレースをしているみたいだ」と言わしめた。グラフィックス品質の向上と物理シミュレーションの応用が,リアル指向のゲームにおける醍醐味をいっそう増すことは,間違いないようだ。

左はARCA Sim Racing'08のマルチプレイ画面。下に掲載したムービーと合わせてチェックすると面の状況や空気抵抗による車体の揺れなどが物理演算処理によって再現されているのが分かるはずだ。右はBuschが乗ったコクピット
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 Budman氏は,「ビジュアルコンピューティングの進化は,宇宙開発からゲームタイトルまで,新しい可能性を拡げるカギとなっている。産業全体がビジュアルコンピューティングの活用を推進していくことが,ユーザーのメリットにもつながる」として,基調講演を締めくくっている。
  • 関連タイトル:

    ARCA Sim Racing '08

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