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Core 2
  • Intel
  • 発表日:2006/07/27
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Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから
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印刷2007/11/13 17:32

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Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから

Core 2 Extreme QX9650
画像集#002のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから
 Intelの日本法人であるインテルは,「Penryn」(ペンリン)という開発コードネームで知られてきた,世界初の45nmプロセス製造CPUファミリーを正式に発表した。2007年11月12日の海外発表から一夜明けて開催された国内発表会から,ゲーマーとして押さえておきたいポイントをまとめてみよう。


季節外れのひまわりで低消費電力を強くアピール


ヒートスプレッダを外した状態のデスクトップ向けクアッドコアCPU。右がPenryn世代のもの
画像集#003のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから
 正式発表時にラインナップされたのは,開発コードネーム「Yorkfield XE」(ヨークフィールドXE)と呼ばれていた「Core 2 Extreme QX9650/3GHz」と,サーバー/ワークステーション向けCPU「Xeon 5400番台」15モデルの,計16製品。本稿ではCore 2 Extreme QX9650のみを取り上げるが,同製品の1000個ロット時の価格(※PCメーカーが1000個注文したときの,1個当たりの価格。店頭価格よりはかなり安くなる)は11万7640円となっている。

画像集#004のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから
 Core 2 Extreme QX9650のパフォーマンスについては4Gamerのレビュー記事をぜひ参考にしてほしいが,ゲームパフォーマンスに影響する最大のポイントとしては,デュアルコアダイ当たりのL2キャッシュ容量が,従来のCore 2ファミリーと比べて1.5倍の6MBになった点が挙げられるだろう。CPUが壊れてしまわないよう設けられていた“オーバークロックの限界値”こと「Intel Overspeed Protection」が解除された(※レビュー記事でもお伝えしているように,倍率制限がないのは従来どおり)のも,オーバークロッカーには重要な新要素だ。
 このほか,パフォーマンスに関する改善としては,(対応アプリケーションを利用した場合における)ムービーのトランスコードパフォーマンスを向上させるSSE4や,SSE関連の性能向上を実現する「スーパーシャッフルエンジン」の採用,より高速な除算回路「Radix-16 Divider」の搭載が,主なトピックといえる。

画像集#005のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから
 また,Penryn世代のCPUでは,ゲートの絶縁にHigh-K(高誘電率)素材を用いることで,トランジスタのリーク電流を従来の10分の1以下へ低減させることに成功している。これにより,トランジスタ集積度は約2倍に向上し,トランジスタスイッチング電力は30%も削減。さらにはゲート素材にメタル(鉄)を採用することで,トランジスタのスイッチング速度を20%以上向上させたとのことだ。
 発表会で登壇した,インテルの技術本部 及川芳雄本部長は「製品レベルだけでなく,トランジスタレベルで高性能化と優れた電力効率を実現した」と胸を張る。

Core 2 Extreme QX9650とXeon 5400番台を持つ吉田和正氏(左)と,45nmのウェハを持つ及川芳雄氏(右)
画像集#010のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから 画像集#009のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから

 ところで,今回の発表会で何度も繰り返されたのが,この「高性能化と優れた電力効率を実現」というフレーズである。Penryn世代のCPUでは,完全な鉛フリー製造を実現し,さらには2008年以降の製品では,鉛と同様,環境に与える影響が懸念されているハロゲンも使用しないという。インテルの吉田和正代表取締役共同社長は,これら「優れた電力効率」化と鉛&ハロゲンフリー化により,「環境に優しい製品を提供していく」として,ひまわりを前面に出し,今後は環境問題への取り組みをアピールしていくと発表した。

季節外れのひまわりが,今後はIntelの“コーポレートフラワー”になる!?
画像集#006のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから 画像集#007のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから


カプコンが「CPUの重要性」を強調


竹内 潤氏。「ハードウェアとどうやって向き合っていくかが“ソフト屋”たる我々の課題」と述べ,インテルと協力することで,ゲーム開発が順調に行っていることをアピールしていた
画像集#011のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから
 発表会では,ゲストとしてカプコンの開発統括本部 CS開発統括編成部長である竹内 潤氏がゲストとして登壇。「ゲームにおけるジオメトリ(≒ポリゴン)の増加は打ち止めになり,今後は(パーティクルによる)風や水,炎,あるいは群衆といった大量のオブジェクトを同時に処理することが増え,ゲームのAIも,単体ではなく,群集心理でコントロールされるようになる。こうなると,CPUの負担が大きくなるため,今後もCPUの強化は不可欠」と述べ,Penryn世代のデビューを歓迎していた。
 さて,カプコンのタイトルで群集心理というと,“ゾンビがわらわら”といった感じのものをつい想像してしまう。同社独自のマルチスレッド対応ゲームエンジン「MT Framework」を採用するタイトルでは,群集心理の実装が検討(もしくは予定)されているのかもしれない。

「ゲームの最先端としてのPCプラットフォーム」確立を目指すというスライド
画像集#012のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから 画像集#013のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから

画像集#016のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから
 さて,発表会の最後には,2008年第1四半期に,45nm High-Kプロセスを採用したPenryn世代のCore 2 Quad/Duoを投入することが明言された。具体的なラインナップや価格は明らかになっていないが,「2008年第3四半期には45nmプロセスのCPU出荷量が65nmプロセスのそれに並び,逆転する」というロードマップからして,45nmへの移行は積極的に進むと思われる。
 そろそろPCを刷新しようと思っていた人にとっては,「コストパフォーマンスの高い現行世代をいま購入するか,あと1四半期待つか」悩ましい選択を迫られる年末商戦になるといえそうだ。

今後のロードマップを示したスライド2点
画像集#015のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから 画像集#014のサムネイル/Intel,45nmプロセスのCPU「Penryn」を正式発表。まずはCore 2 Extremeから
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