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井上喜久子さんの珍発言も飛び出した?「グランディア オンライン」の詳細をお伝えするプレスカンファレンスレポートを掲載
発表されたの直近のスケジュールについては,すでに「こちら」でお伝えしているとおり。ここでは会場にて発表された内容を詳しく紹介していこう。
「グランディア オンライン」プレスカンファレンス第一報
「グランディア オンライン」プロモーションムービー
初代「グランディア」をリスペクトしながらもゲーム本編では新たな境地を開拓
ガンホーとゲームアーツで共同開発を進めてきたグランディア オンラインは現在,社内αテストが行われている段階とのこと。スタッフの多くは「グランディア」シリーズのファンであり,開発コンセプトとして「初代グランディアへのリスペクト」を掲げて,プレイヤーがずっと遊び続けられる,継続性のある空間の提供を目指しているという。
本作の世界観は初代グランディアを継承しており,「エンジュール文明」「精霊石」「光翼人」といったお馴染みのモチーフのほか,NPCとして初代グランディアから「リエーテ」と「モゲ族」が登場する。とくにリエーテは,世界観の象徴として重要な存在となっているとのこと。しかし,そのほかのキャラクターやストーリーは新たに起こされた,本作独自のものとなる。ストーリーは“冒険”を大きくフィーチャーした内容となり,アップデートごとに1話,2話とエピソードが追加されていく予定だ。
プレイヤーが選択可能なキャラクターは,平均的な存在の「人間族」,小柄な「コルタ族」,大型の「ラルガ族」という3種族。体格の違いで装備できるアイテムに制限はあるものの,基本的に種族によるステータスなどの有利不利はないという。これは主にオンラインゲーム初心者への配慮で,あとから特定の種族が有利だと判明した場合に,キャラクターを作り直すようなことがないようにしたとのこと。その代わりとして,種族ごとのコミュニティなどで,何らかの差別化を図っていく予定だ。なお,コルタ族はオープンβテスト開始時,ラルガ族は2009年内に順次実装予定となっている。
プレイヤーの装備アイテムは,入手したばかりの状態だと外見上の違いしかなく,合成する精霊石によって性能が変化していくシステムになっている。つまり,好みのデザインの装備に精霊石を付け替えながら使い続けることもできるし,入手したばかりの装備に強力な精霊石を合成していきなり最強装備にしてしまうことも可能になるわけだ。外見にこだわりを持ち,また装備に愛着を抱くプレイヤーにとって,好きな見た目でプレイできるのは嬉しい仕様といえるだろう。
歴代シリーズの特徴をオンラインRPGにマッチさせたシステム
また,プレイヤーの冒険をサポートする「パートナー」は,ゲーム開始時に作成する。パートナーは戦闘時の行動などを任意に設定できるほか,育成要素もあり,ゆくゆくは自発的に支援スキルを使うようになるという。もちろん,装備アイテムにより,プレイヤーキャラクターと同様に,外見のカスタマイズが可能だ。
戦闘は,現在オンラインRPGで一般的なクリックタイプのシステムを採用。シンボルエンカウント/コマンドバトルでこそないものの,グランディアシリーズの「IPゲージ」などを意識した作りとなっている。一定時間ごとに蓄積するポイントを使う「コンボスキル」やパーティプレイ時の「連携スキル」も簡単に発動できるようになっており,戦闘時の爽快感を演出するとのこと。なおパーティは最大8人のプレイヤーで組める。各自のパートナーも加わるので,連携スキルは最大16まで繋げられるとのこと。
また,ボスモンスターも一定の条件で「IPスキル」を発動し,プレイヤーを攻撃するとのこと。しかしプレイヤーが攻撃を加えることで,ボスモンスターの「IPゲージ」を減らし,詠唱キャンセルができる。またボスモンスターは,本体のほかにも手や足(もしくは触手)など破壊可能な部位があり,それぞれ攻撃スキルや回復スキルなどを有している場合があるという。つまり,コンシューマ(シングル)RPGでよく見られる,回復を行う部位を先に叩いておかないと,弱点(本体)が回復されてしまうというようなことがあり,戦略的思考が必要となる戦闘が楽しめるわけだ。
さらにモンスターを倒した際には,一定の確率で光の柱が出現。これは「ガイアの鼓動」と呼ばれるインスタンス形式のスペシャルマップへの入り口で,光の柱が表示されている間なら誰でも入れる。このマップは,通常のフィールドよりも強力なモンスターやボスが配置されている反面,レア度の高いアイテムを入手できる可能性が高くなっている。光の柱は,このマップ内でも出現するので,運がよければ連続で挑戦し続けられるのだ。
加えて,「グランディア オンライン ウェブ」(仮称)の存在も明らかとなった。これはFLASHを使ったWeb上で動作するシミュレーションRPGで,グランディア本編と連動している。また一人用ではあるものの同時間に遊んでいるプレイヤーとチャットができる仕様となっている。つまり,時間のないウィークデーにはグランディア オンライン ウェブで経験値稼ぎを行ったり,友人と簡単にチャットを交わしたりし,週末に本編のストーリーを進めるといったような遊び方ができるのだ。将来的には,出勤や登校前に設定をしておくと,帰宅時に何かしら成果が得られるようなコンテンツの実装も予定しているとのこと。
なおカンファレンス終了後に,短い時間ながら実際にグランディア オンラインの戦闘などを体験できた。基本的にはマウスのみで操作でき,中でもマウスホイールをクリックして呼び出す十字型のスキルスロットが特徴的で,コンシューマRPGなどのシステムを想起させた。スキルやコンボに関しては操作が簡単な反面,発動に失敗することも多かったのだが,現在,より爽快感を得られるように調整中とのことだ。
イベント,タイアップ,音楽,有名声優によるボイスとゲームを盛り上げる要素も
会場では,ガンホー・オンライン・エンタテインメント 代表取締役社長 森下一喜氏の挨拶と,関連グループの事業紹介が行われた。同社の開発事業部 岩田容賢氏がグランディア オンラインの概要について,マーケティング本部 第一マーケティング部 辻本宜範氏が運営プランとマーケティング施策について,それぞれ発表した。
またゲストとして,グランディア オンラインの音楽を手がける岩垂徳行さんが登場。岩垂さんは,歴代グランディアシリーズでも音楽を担当しており,今回は最初の街を出たフィールドで流れる「草原の曲」がお気に入りとのこと。そのほか,資料として提示される一枚絵をもとにイメージを膨らませて作曲するというエピソードを紹介した。加えて同タイトルのキャラクターデザインを手がけるかわすみさんからは,メッセージが寄せられた。
さらに,リエーテ役を演じる井上喜久子さんとコルテ族(男)役を演じる伊瀬茉莉也さんのお二人の声優もゲストとして登場した。井上さんは,初代グランディアでもリエーテ役を担当しており,「昔の仲良しと再会したみたいで懐かしい」とコメント。リエーテについては,神秘的で気品があり最初は近づきがたいが,次第に天然っぽい面も出てきて“いてくれてよかった”という存在になると感想を述べた。また伊瀬さんは,コルテ族について,尻尾やアクセサリーのオカリナなど,見た目こそ可愛いらしいが実は16歳という設定なので,演技では男の子っぽい力強い面を意識したとのこと。
お二人は,ステージ上で埴輪型のモンスターに命名することになったのだが,井上さんの第一声は「おでんの具みたいですよね! ちくわ? ちくわぶ?」というもの。そのあとも「さち子」や「ハニワお代官様」など,狙ってるのか素なのか判別できない井上さんの発言に笑いながらも戸惑う会場だったが,結局,伊瀬さんの「ハニワお代官様を略して『ハニワン』」という案が採用され,カンファレンスは幕を閉じた。
「グランディア オンライン」プレサイト
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