細かくバグ修正の進んだ「Catalyst 13.11 Beta9.5」リリース

　北米時間2013年12月3日，AMDは，Catalyst 13.11 Betaシリーズの新しい公式最新β版ドライバ「Catalyst 13.11 Beta9.5」（※もしくは「Catalyst 13.11 Beta V9.5」。AMD内部でも表記が揺れている）を公開した。13.11Beta9世代では早くも3回めとなるアップデートだ。
　すぐに入手したい人は下に示したリンクを使ってほしい。

→Catalyst 13.11 Beta9.5

　「Display Driver」のバージョンは「13.250.18.0000」（1312021342-13.25.18-131129a-165578E-ATI）。13.11 Beta9.4の同「13.250.18.0000」（1311221412-13.25.18-131122a-165306E-ATI）との違いは大きくないが，実際，ここまでのCatalyst 13.11 Betaシリーズにおける修正内容をすべて含むとされる本リリースのアップデートは，いくつかのバグ修正がなされた，比較的小粒なものとなっている。来たるべき「Catalyst 13.12」，もしくは「Catalyst 14.1」公式最新版に向けて，ドライバ開発の方向性を最適化から安定化へといったん切り替えた結果……なのかもしれない。

　なお，AMDはゲーマーに対して公式β版の導入を推奨する一方，「現状渡しの無保証版」という立場も崩していない。何かあっても自己責任なので，導入にあたってはくれぐれもこの点をお忘れなく。


＃＃　以下，英文リリースハイライトまとめ　＃＃

●Catalyst 13.11 Beta9.5の対応製品

• Radeon R9 290・280・270シリーズ
• Radeon R7 260・250・240シリーズ
• Radeon HD 7900・7800・7700シリーズ
• Radeon HD 6000シリーズ
• ATI Radeon HD 5000シリーズ
• Radeon HD 8000Mシリーズ
• Radeon HD 7000Mシリーズ
• Radeon HD 6000Mシリーズ
• ATI Mobility Radeon HD 5000Mシリーズ

●Catalyst 13.11 Beta9.5の新要素
・CrossFireの拡張

• 4-way（Quad） CrossFire構成における「HITMAN ABSOLUTION」「Total War: Rome 2」用Frame Pacingの最適化

●Catalyst 13.11 Beta9.5で解決した問題

• Radeon R9 290シリーズが搭載されたグラフィックスカードで，Catalyst Control CenterにAMD OverDriveが表示されない問題
• Radeon R9 270Xが搭載されたグラフィックスカードの一部で画面がちらつくことのある問題
• 「StarCraft」で画面表示がおかしくなる問題（※リリースノートには「Starcraft」としか書かれていないので，初代のことだと思われるが，正確なところは分からない。原文は「Resolves graphics corruption seen in Starcraft」）