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「Catalyst 11.11」登場。「Stage3D」に対応し,Windows 7環境向けバグフィックスも進む
対応GPUは下記のとおりで,Catalyst 11.10から変わっていない。
- デスクトップPC向けRadeon HD 6000〜2000シリーズ
- ノートPC向けRadeon HD 6900M・6800・6300MおよびATI Mobility Radeon HD 5000〜2000シリーズ
- Fusion APU A・E&Cシリーズ
- AMD 7〜9世代のデスクトップPC向けチップセット(※AMD 740Gを除く)
- 「ATI PowerXpress」対応のノートPC用チップセット
新要素は「Adobe Flash Player 11」で導入された3DグラフィックスAPI「Stage3D」のハードウェアアクセラレーション対応で,バグフィックスはWindows 7環境に向けた6点のみ。英文リリースノートの和訳は本稿の最後に示したから,ぜひチェックしてもらえればと思うが,アップデート内容に気になる部分がなく,また,Catalyst 11.10以前で満足しているなら,今月は見送ってしまっていいかもしれない。
もちろん,Stage3D完全サポートの公式最新版として相応の価値はあるのは確かなので,自己責任で導入するのはアリだろう。すぐに入手したい人は下記のリンクを利用してもらえれば幸いだ。
→32bit版Windows 7&Vista用Catalyst 11.11
→64bit版Windows 7&Vista用Catalyst 11.11
→Windows XP用Catalyst 11.11
→32bit版Windows 7&Vista用Catalyst Mobility 11.11
→64bit版Windows 7&Vista用Catalyst Mobility 11.11
→4Gamer最新ドライバリンクページ
なお,AMDのCatalyst担当であるAndrew Dodd氏のTwitterによれば,「The Elder Scrolls V: Skyrim」向けのCatalyst Application Profile(CAP)を現在準備中とのこと。また,CrossFireXアップデートを含む「Rage」向けの新しい最適化版ドライバも用意しているという。
●Catalyst 11.11の新要素
・Adobe Flash Player 11サポート
- 新世代3DグラフィックスAPI「Stage3D」のハードウェアアクセラレーションに完全対応。Radeon HDシリーズとAMD A-Series&E-Series APUから利用できる
●Catalyst 11.11で解決した問題(Windows 7)
- 「Rage」で画像やテクスチャが青く表示される問題
- 「Far Cry 2」でベゼルコレクション(Bezel correction,Bezel compensationともいう)が正常に機能しない問題(※Eyefinity環境の話だと思われるが,これといった言及はない。原文は「Bezel compensation now works correctly with Far Cry 2.」)
- デュアルディスプレイのクローンモードもしくはEyefinity構成時にウインドウを移動させるとき,ウインドウにティアリングが生じることのある問題
- デュアルディスプレイの拡張ディスプレイモードで,画面に何も表示されなくなる問題
- CrossFireXを有効化していると「Homefront」がクラッシュすることのある問題
- 「DC Universe Online」でプレイヤーキャラクターを選び,ゲーム世界に入ると,すぐにハングする問題
●Catalyst 11.11で解決した問題(Windows Vista)
- リリースノートに記載なし
●Catalyst 11.11で解決した問題(Windows XP)
- リリースノートに記載なし
●ノートPC向けCatalyst 11.11の制限事項
- 本バージョンのリリース後に発表されたノートPCは非対応
- Switchable Graphicsが有効なノートPCは非対応
- 東芝製ノートPC,ソニー製「VAIO」シリーズのノートPC,パナソニック製ノートPCは非対応(※従来同様,ドライバはPCメーカーから提供される)
- 関連タイトル:
AMD Software
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