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「Ghostwire: Tokyo」などに対応した「GeForce 512.15 Driver」がリリース
Release 510世代のWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版となるGeForce 512.15 Driverは,3月発売の新作タイトルに対応したドライバだ。
GeForce 512.15 Driverで対応が謳われているタイトルは,東洋風のFPS「Shadow Warrior 3」と,3月25日発売予定のアクションアドベンチャー「Ghostwire: Tokyo」だ。
両タイトルとも,NVIDIA独自のAIベース超解像&アンチエイリアシング技術「DLSS」に対応しているうえ,レイトレーシングにも対応するGhostwire: Tokyoでは,DLSSを有効化することで美しいグラフィックスを最大2倍のフレームレートで楽しめるという。
また,Shadow Warrior 3では,GeForce RTX 30シリーズならDLSSを利用することで,4K解像度で60fpsを超えるフレームレートが得られるそうで,「GeForce RTX 3080 Ti」では120fpsに達するとアピールしている。
さらにShadow Warrior 3は,NVIDIA独自の遅延低減技術「NVIDIA Reflex」(以下,Reflex)にも対応しているという。Reflexを有効化することで,最大56%も内部遅延が低くなるそうだ。
なおNVIDIAは,今回のGeForce 512.15 Driverで改めて,すべてのゲームで利用できるドライバレベルの超解像技術「NVIDIA Image Scaling」をアピールしている。とはいえ,とくに新しい要素があるわけではないようで,AMDが同種の技術「Radeon Super Sampling」を実装したことから,「GeForceシリーズでもドライバによる超解像技術は利用できますよ」と訴えているのだろう。
ドライバのアップデートが自己責任となる点は理解してもらったうえで,すぐにでも入手したい人は,以下に示したリンクかGeForce Experienceを利用してほしい。
→Windows 11・64bit版Windows 10用GeForce 512.15 Driver(786.95MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/187343/jp
→ノートPC向けのWindows 11・64bit版Windows 10用GeForce 512.15 Driver(786.95MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/187361/jp
##以下,NVIDIAによる公式紹介記事および英文リリースノート(リンク先はPDF)まとめ##
●GeForce 512.15 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN Xp
- NVIDIA TITAN Xシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITAN X
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜700シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 500シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ
●GeForce 512.15 Driverが統合するソフト(比較対象はGeForce 511.79 Driver)
- GeForce Experience:3.25.0.84(←3.24.0.126)
- HD Audio Driver:1.3.39.3
- PhysX System Software:9.21.0713
- Vulkan RT:記載なし
- NVIDIA RTX Desktop Manager:記載なし
- CUDA:11.6
- NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.962.0
●GeForce 512.15 Driverにおけるゲームへの最適化
- 記載なし
●GeForce 512.15 Driverの新要素
- 「Shadow Warrior 3」「Ghostwire: Tokyo」に対応
- 「Chorus」「Jurassic World Evolution 2」「No Man's Sky」のDLAA(Deep Learning Anti Aliasing)対応アップデートをサポート
- G-SYNC Compatible Displaysに11機種のディスプレイを追加。G-SYNC Compatible Displaysについては公式サイトを参照
- GeForce Experienceの最適化に6タイトルを追加
●GeForce 512.15 Driverで解決した問題
- NVIDIA Advanced Optimus対応ノートPCで,HDRを無効化したうえで,NVIDIA GPU Only modeに設定すると,輝度の設定が正しく切り替わらないことのあった問題
- G-SYNCおよびG-SYNC Compatible Displaysが接続されていると,DWM.exe(Desktop Window Manager)によるレジストリの読み込みが増加することのあった問題
- 「NVIDIA Advanced Optimus」に対応するAmpere世代のGPUを搭載するノートPCで,dGPUモードに設定したあとにディスプレイを閉じてスリープ状態にすると,復帰時にWindowsが再起動することのあった問題
- ディスプレイの機種によっては,DVI-D接続時にEDID(※ディスプレイのプラグアンドプレイ情報)が検出されないことのあった問題
- Optimus対応ノートPCにおいてAdobe製「Substance 3D Sampler」「Substance 3D Stager」のプロファイルが単体GPUにならない問題
- リアルタイムレンダリング・バーチャルリアリティプラグイン「Enscape」で,影のレンダリングが正しくなかった問題
- 「SOLIDWORKS Visualize Boost」をバックグラウンドで実行すると,GPUメモリクロックが低下することのあった問題
- Adobe製動画編集ソフト「Premiere Pro」の「Adobe Media Encoder」で,8K解像度のR3Dファイル(REDCODE Video Format形式のファイル)をエンコーディングすると,メモリ不足でクラッシュすることのあった問題
- The Foundry製VFXソフトウェア「Nuke Studio Foundry」において,CUDAおよびOpenCLのカーネルが不正な値を返すことのあった問題
●GeForce 512.15 Driverにおける既知の不具合
- 「Sonic&SEGA All-Stars Racing: Transformed」の水中コースをプレイすると,ゲームがクラッシュすることがある
- Ampere世代のGPUにHDMI 2.1対応のオーディオ/ビデオレシーバーを接続してDolby Atmos対応コンテンツを再生すると,音声が途切れることがある
- 最大4K解像度リフレッシュレート120Hzに対応するClub3D製DisplayPort to HDMI変換アダプタ「CAC-1085」を使用すると,4K解像度60Hzが上限になることがある
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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