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  • 発表日:2003/10/23
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Release 270世代初の公式最新版ドライバ「GeForce Driver 270.61」登場。大型アップデートがWHQL認証を通過
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印刷2011/04/19 11:14

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Release 270世代初の公式最新版ドライバ「GeForce Driver 270.61」登場。大型アップデートがWHQL認証を通過

 いよいよRelease 270世代初となるWHQL版のお目見えだ。
 北米時間2011年4月18日,NVIDIAは,Release 270世代(270.00〜274.99)初の公式最新版グラフィックスドライバ「GeForce/ION Driver 270.61」および「Verde Notebook Driver 270.61」を公開した。

 対応GPUシリーズは,デスクトップPC向けとなる前者がGeForce 6〜500,ノートPC向けがGeForce 8M以降のGeForceとDirectX 10以降に対応した後者がQuadro NVSおよびQuadro FX。当該世代のグラフィックス機能統合型チップセットも合わせて対応となっている。
 デスクトップPC向けリリースでは,12日に発表されたばかりの「GeForce GT 520」がサポート対象になっているのもポイントだ。ここ数年の間にリリースされたNVIDIA製GPUが網羅的にサポートされていると述べていいだろう。

 すぐに入手したい人は下に示したリンクからどうぞ。Windows XPを搭載したノートPCにGeForce搭載の新製品が出ていないためか,Windows XP用のVerde Notebook Driverは公開されていない。

32bit版Windows 7&Vista用GeForce/ION Driver 270.61(132MB)
64bit版Windows 7&Vista用GeForce/ION Driver 270.61(166MB)
Windows XP用GeForce/ION Driver 270.61(118MB)

32bit版Windows 7&Vista用Verde Notebook Driver 270.61(137MB)
64bit版Windows 7&Vista用Verde Notebook Driver 270.61(172MB)

4Gamer最新ドライバリンクページ

 冒頭で,今回の270.61はRelease 270世代初のWHQL版であると述べたが,そのアップデート内容は,Release 270世代の開幕を告げた「GeForce Driver 270 51 Beta」のそれをほぼ踏襲している。同β版を基に,WHQL認証を通過させたものという理解でよさそうだ。
 原稿執筆時点だと英文リリースノートは公開されていないものの,少なくともリリースハイライトを見る限り,統合されるHD Audio DriverとPhysX System Softwareのバージョンが順に1.2.22.1,9.10.0514である点も含め,ほとんどの項目は270.51 Beta版から変わっていない。なので,Release 270.61におけるポイントも,270.51 Betaと同じく,以下の3点ということになるはずである。
 なお,3点の詳細は270.51 Beta版ドライバの紹介記事を参照してほしい。

  1. 「NVIDIA Update」というドライバアップデート自動通知機能の実装
  2. GeForce 500&400シリーズに向けたパフォーマンス最適化
  3. 3D Vision周りの拡充

RaidersSphere3rdの3D Vision対応を伝えるRectangleのWebサイト
画像集#002のサムネイル/Release 270世代初の公式最新版ドライバ「GeForce Driver 270.61」登場。大型アップデートがWHQL認証を通過
 ただ,「ほとんど」と断ったことから想像できるように,今回の270.61版ドライバでは,GeForce GT 520の新規対応とは別に,機能面にもちょっとしたアップデートが入っている。3D Visionプロファイルが270.51 Betaから新たにいくつか追加されているのだ。
 具体的なタイトル名は「270.61版の更新内容」として本稿の最後にまとめてあるため,そちらをチェックしてもらえればと思うが,面白いのは,「Assassin's Creed Brotherhood」や「DiRT 3」などに混じって,連載「インディーズゲームの小部屋」でも紹介した国産の同人ゲーム「RaidersSphere3rd」がリストに入っていること。本作の開発元であるサークルRectangleの公式Webサイトでは,かねてより3D Visionへの対応に関する情報が出ていたが,こうしてリストに入ってきたのはなかなか感慨深い。

 筆者の記憶が確かなら,国内のインディーズ系アプリケーションでの3D Vision対応は,2010年の「MikuMikuDance」以来となるはずだ。NVIDIA Japanから公式なコメントは出ていないが,ひょっとするとNVIDIAは,国内の有力なインディー系開発者を支援する方向で動いているのかもしれない。

※13:35追記
 NVIDIA Japanの公式Twitterアカウントによると,RaidersSphere3rdとゲームエンジンを同じくする「EFFY one of unreasonable “if”」の3D Visionプロファイルも追加されているとのことだ。要するに,両タイトルのエンジンに向けたプロファイルが追加されているということなのだろう。

 ともあれ,NVIDIA製GPUを広くサポートする公式最新版としては,1月初旬の「GeForce Driver 266.35」以来,四半期ぶりの最新版であり,待望していたという読者も多いことだろう。下に示したとおり,新要素や最適化は多岐に及んでおり,ここ3か月の間に登場したGPUを手に入れた人はもちろん,それ以外のユーザーにとっても,導入する価値のあるアップデートだとまとめておきたい。
 ただし,ドライバのアップデート作業は自己責任となるので,その点だけはご了承のほどを。


●Release 270.51 Betaにおける新要素(Windows 7・Vista・XP)
※基本的にはRelease 270 51 Betaと同じ。3D Visionのみ新規でいくつかプロファイルが追加されたため,赤字で追記した
・NVIDIA Update
  • NVIDIA公式Webサイトから新しいドライバをダウンロードできるようになった時点で通知してくれる「NVIDIA Update」を採用
  • ドライバのセットアップ時にカスタムインストールを選択すれば,インストールするかどうかを選択できる

・3D Vision
  • 3D Vision Controller Driverをグラフィックスドライバと統合
    ・別途3D Vision Controller Driverを探してインストールする必要がなくなった
  • 3D Visionのウインドウモードに機能追加
    ・DirectX 9世代のゲームタイトルや「Google Earth」,あるいは3D Vision Live.comを,3DTV Play経由でHDMI 1.4準拠の立体視対応テレビへ出力できるようになった
    ・Aeroを有効化した環境でも利用できるようになった
    ・NVIDIAコントロールパネルに3D Visionのウインドウモード有効/無効切り替えスイッチが追加された
  • 3D Vision対応機器のサポートを追加
    ・ディスプレイ:Tongfang製「LM2230W」
    ・プロジェクタ:Acer製「X1261P」「X1261-3D」,DepthQ製「HDs3D-I」,NEC製「NP-V300X」,三洋電機製「PDG-DXL2000」
    ・PC:Acer製「Aspire Z5673」,ASUSTeK Computer製「G53SW」「G73SW」「VX7」,CLEVO製「P170HM3」,Lenovo製「B520」,東芝製「Satellite P770/P775//T572」「Dynabook T572」「Qosmio X770/X775」
  • IRエミッタ内蔵ディスプレイへの対応を拡充
    ・IRエミッタ内蔵ディスプレイを用いた3D Vision SurroundおよびNVIDIA Surround(2D)に対応
  • SLI構成時に「DLP HDTV」(※おそらくリアプロジェクションテレビのことだと思われる)視覚同期を起こす問題の修正
  • 3D Vision性能の改善
    ・Valveの「Source」エンジンをベースとするタイトルで,照準(クロスヘア)を立体視表示させるときの負荷を大きく軽減
  • 3D Visionプロファイルの追加&アップデート
    ・「Alice Madness Returns」「Assassin's Creed Brotherhood」「Battle: Los Angeles」「Breach」「Cars 2」「Crysis 2」(※マルチプレイヤーデモを含む)「Dead Space 2」「DeathSpank」「Deep Black」「DiRT 3」「Dragon Age II」「Duke Nukem Forever」「Dungeon Defenders」「Dungeon Siege III」「Fable III」「Faxion Online」「F.3.A.R.」「Final Fantasy XIV」「Homefront」「Hunted: The Demon's Forge」「Lego Star Wars III: The Clone Wars」「Lego Universe」「Need for Speed: Shift 2 Unleashed」「Need for Speed World」「Oil Rush」「Portal 2」「RaidersSphere3rd」「Red Faction: Armageddon」「Richard Burns Rally」「Rift」「Section 8: Prejudice」「Shogun 2: Total War」「Star Wars: Clone Wars Adventures」「Test Drive Unlimited 2」「The Sims Medieval」に向けた3D Visionプロファイルを追加
    ・「MX vs. ATV Reflex」「MHFベンチマーク」に向けた3D Visionプロファイルを更新

・CUDA
  • CUDA性能の引き上げ
    Unified Visual Addressing(UVA)やGPUDirect Version 2.0といった,CUDA 4.0の機能を使うアプリケーションにおけるパフォーマンスを引き上げ


●Release 270.61における3Dゲーム性能の向上(Windows 7・Vista・XP)
※Release 270 51 Betaと同じ
(パフォーマンス向上率は64bit版Windows 7環境においてRelease 265世代と比べたときのもので,対象となるGPUはGeForce 500&400シリーズとのこと。なお,アンチエイリアシングは「AA」,異方性フィルタリングは「AF」,スクリーンスペース・アンチエイリアシングは「SSAO」,「ゲーム側のグラフィックス設定をすべて最高にする」ことは「Max Setting」とそれぞれ表記する)
・GeForce GTX 580搭載環境の例
  • 「Dragon Age 2」で最大346%(2560×1600ドット,8x AA&16x AF適用の「Very High」設定,SSAO有効時 ※リリースハイライトでは1920×1200ドット時に最大326%とされる)
  • 「Dragon Age 2」でSLI構成時に最大516%(2560×1600ドット,8x AA&16x AF適用時適用の「Very High」設定,SSAO有効時)
  • 「Far Cry 2」でSLI構成時に最大6%(2560×1600ドット,8x AA&16x AF適用のMax Setting時)
  • 「Just Cause 2」の「Concrete Jungle」ベンチマークシークエンスで最大11%(1920×1200ドット,8x AA&16x AF適用時)
  • 「Just Cause 2」の「Concrete Jungle」ベンチマークシークエンスでSLI構成時に最大11%(2560×1600ドット,8x AA&16x AF適用時)
  • 「Left 4 Dead 2」のアウトドアシーンにおいて最大5%(1920×1200ドット,AA&AF無効時)
  • 「Left 4 Dead 2」のアウトドアシーンにおいてSLI構成時に最大5%(2560×1600ドット,4x AA&16x AF適用時)
  • 「Mafia 2」でSLI構成時に最大4%(2560×1600ドット,AA有効&16x AF適用かつPhysX設定「High」時)
  • 「Sid Meier's Civilization V」で最大7%(1920×1200ドット,4x AA&16x AFのMax Setting時)
  • 「Sid Meier's Civilization V」でSLI構成時に最大5%(1920×1200ドット,8x AA&16x AFのMax Setting時)
  • 「Tom Clancy's H.A.W.X.2」でSLI構成時に最大4%(1920×1200ドット,8x AA&16x AF適用のMax Setting時)

・GeForce GTX 560 Ti搭載環境の例
  • 「Call of Duty: Black Ops」の「Jungle Map」で最大5%(1920×1200ドット,AA&AF無効時)
  • 「Call of Duty: Black Ops」の「Jungle Map」でSLI構成時に最大4%(2560×1600ドット,4x AA&16x AF適用時)
  • 「Dragon Age 2」で最大241%(1920×1200ドット,4x AA&16x AF適用の「Very High」設定時)
  • 「Dragon Age 2」でSLI構成時に最大461%(1920×1200ドット,8x AA&16x AF適用の「Very High」設定時)
  • 「Just Cause 2」の「Concrete Jungle」ベンチマークシークエンスで最大13%(1920×1200ドット,4x AA&16x AF適用時)
  • 「Just Cause 2」の「Concrete Jungle」ベンチマークシークエンスでSLI構成時に最大19%(2560×1600ドット,8x AA&16x AF適用時)
  • 「Left 4 Dead 2」のアウトドアシーンにおいて,SLI構成時に最大4%(1920×1200ドット,4x AA&16x AF適用時)
  • 「Metro 2033」でSLI構成時に最大4%(1920×1200ドット,4x AA&16x AF適用かつPhysX設定「On」時)
  • 「Sid Meier's Civilization V」で最大4%(1920×1200ドット,AA&AF無効,Max Setting時)
  • 「Tom Clancy's H.A.W.X.2」でSLI構成時に最大5%(1920×1200ドット,4x AA&16x AF適用,Max Setting時)


●Release 270.51 Betaにおける3D Vision性能の向上(Windows 7・Vista)
※Release 270 51 Betaと同じ
(パフォーマンス向上率は64bit版Windows 7環境においてRelease 265世代と比べたときのもので,対象となるGPUはGeForce 500・400&200シリーズとのこと。スコア向上率はGeForce GTX 480のSLI構成における例とされている。なお,アンチエイリアシングは「AA」,異方性フィルタリングは「AF」とそれぞれ表記する)
  • 「Aliens vs. Predator」で最大109%(5760×1080ドット,1x AA&16x AF適用時)
  • 「Burnout Paradise」で最大107%(5760×1080ドット,2x AA&16x AF適用時)
  • 「Call of Duty: Black Ops」で最大267%(5760×1080ドット,2x AA&16x AF適用時)-「Call of Duty: Modern Warfare 2」で最大177%(5760×1080ドット,2x AA&16 xAF適用時)
  • 「Far Cry 2」のDirectX 9モードで最大15%(5760×1080ドット,2x AA&16x AF適用時)
  • 「Left 4 Dead 2」で最大250%(5760×1080ドット,2x AA&16x AF適用時)
  • 「Need for Speed: Shift 2 Unleashed」で最大159%(5760×1080ドット,2x AA&16x AF適用時)


●Release 270.61で解決した問題
  • ※原稿執筆時点で,英文リリースノートの公開を確認できていません。270.51 Betaと同じか,ほとんど変わらない可能性が高いので,興味のある人はひとまず270.51 Beta版紹介記事を参照してください

●Verde Notebook Driver 270.61に関する注意事項
  • ドライバのアップデートに先立ち,システムのバックアップ取得を推奨
  • Intel製チップセットを搭載し,HybridPowerに対応したノートPCはサポート対象外
  • ソニー製ノートPCは,GeForce GT 425M,GeForce GT 335およびGeForce 310M搭載のVAIO Fシリーズのみ対応(※それ以外のソニー製ノートPCで,グラフィックスドライバはソニーから提供される)
  • Dell製ノートPC「Inspiron 1420」「XPS M1330」「XPS M1530」「Latitude D630&D630c」のユーザーには,ドライバのアップデートに先立って「Recommended Software Update」の導入を強く推奨
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