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NVIDIA,「3D Vision 2」を発表。対応メガネとディスプレイで,より明るい立体視環境を実現
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印刷2011/10/15 10:30

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NVIDIA,「3D Vision 2」を発表。対応メガネとディスプレイで,より明るい立体視環境を実現

報道関係者向け説明会で3D Vision 2用のメガネを持つSteven Zhang(スティーブン・ザン)氏(Technical Marketing Engineer, NVIDIA)
画像集#002のサムネイル/NVIDIA,「3D Vision 2」を発表。対応メガネとディスプレイで,より明るい立体視環境を実現
 2011年10月15日10:30,NVIDIAは,「3D Vision 2」を発表した。フレームシーケンシャル方式による同社独自の3D立体視環境が,第2世代を迎えたことになる。
 3D Vision 2のハードウェア要件は,「3D LightBoost」という新技術に対応したディスプレイと,新しくなったアクティブシャッター式メガネの2つ。エミッタは従来の3D Visionと同じものが利用可能だ。


新技術「3D LightBoost」により

従来よりも2倍明るい立体視環境を実現


3D LightBoost。単にバックライト輝度を引き上げるのではなく,3D立体視を有効にしたときだけ動的に輝度を引き上げるため,平面視表示時に明るくなりすぎないのがポイントだ。また,NVIDIAは,周辺機器の光などを認識しやすくなるとも謳っている
画像集#003のサムネイル/NVIDIA,「3D Vision 2」を発表。対応メガネとディスプレイで,より明るい立体視環境を実現
 3D Vision 2における最大のキモは,開発したNVIDIAが「立体視時に,従来よりも2倍明るく,かつゴーストが出にくくなる技術」と謳う,3D LightBoostである。
 3D LightBoostでは,液晶ディスプレイのバックライトとメガネ側のシャッターをソフトウェアで制御。左目用と右目用の映像がそれぞれ書き換わったタイミングで液晶パネル側のLEDバックライト輝度を大きく引き上げ,同時にメガネ側のシャッター開閉タイミングを調整することで,第1世代3D Visionよりも立体視映像を明るく感じられるようにしているという。

新世代3D Visionディスプレイの“効能”。ゲーマーにとって重要な垂直120Hz対応は踏襲しつつ,3D LightBoostと,ゴースト低減機能が追加される
画像集#004のサムネイル/NVIDIA,「3D Vision 2」を発表。対応メガネとディスプレイで,より明るい立体視環境を実現
 また,3D LightBoostの採用によって,ゴースト(ghosting)が低減されたとも,NVIDIAは主張している。
 アクティブシャッター方式による3D立体視の場合,ディスプレイ側のパネル応答速度が十分でない場合,片方の目に向けた映像が,もう片方の目からもうっすらと視認できてしまい,ぼやけた立体視映像になることがある。これがゴーストであり,実際,第1世代3D Visionではこれが問題となることもあったのだが,3D LightBoostでは,左目用と右目用の映像を書き換えている最中はLEDバックライトを消し,書き換わったタイミングでだけ強く光らせるようになっているため,ゴーストが生じにくくなっているとのことだ。

3D Vision 2で導入される新型メガネ
画像集#005のサムネイル/NVIDIA,「3D Vision 2」を発表。対応メガネとディスプレイで,より明るい立体視環境を実現
 もう1つの要件であるメガネ側では,従来製品でフレームが視界に入ってしまいがちだったのに対処すべく,ガラス部の面積を20%広くしたり,目に入ってきてしまう明かりを遮蔽するよう,フレームを大きくしたり,メガネをしながらヘッドセットを装着したとき邪魔にならないよう,“つる”の形状を変更したりといった改良がなされている。ゲーム用途を考えるとヘッドセットとの併用は外せないところだけに,新型メガネをかけた上からヘッドセットを装着できるようになったのは歓迎したいポイントだろう。

画像集#006のサムネイル/NVIDIA,「3D Vision 2」を発表。対応メガネとディスプレイで,より明るい立体視環境を実現
メガネのガラス面積が広がって,視野が広がる。それに合わせて,従来では24インチクラスまでの対応だった液晶ディスプレイサイズが,最大27インチクラスにまで広がったという
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メガネでレンズの左右部分が大きく膨らみ,外の光を遮断できるようになったとのこと。また,メガネのつるも,ゲーマーからのフィードバックを受けて改良したとのことだ
メガネに光が入るのを防ぐカバー部分(左)。向かって中央右に見えるボタンは電源オン/オフ用だ。従来製品よりも分かりやすくなった。USBによる充電式なのは従来製品から変わらず(右)
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第1世代3D Vision用メガネ(※いずれの写真でも右)との比較。レンズ周りが大きくなったとこと,つるの形状が大きく変わった点に注目してほしい
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北米市場では10月中に発売予定。キットが149ドル,メガネ単体が99ドルだという。日本では11月中旬の登場予定となる
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 3D Vision 2キットは11月中旬発売予定で,メガネとUSB接続型IRエミッタとのセットが1万6800円(税込)。3D Vision 2世代ではIRエミッタ内蔵のディスプレイやノートPCが主流になることから,メガネ単体も1万1800円(税込)で販売されるという。

 3D LightBoost対応製品は,まず,ASUSTeK Computer製の27インチ・1920×1080ドットディスプレイ「VG278H」が第1弾として国内発売予定。参考までに記しておくと,北米市場における価格は3D Vision 2対応メガネ付きで699ドルだそうだ。
 また,NVIDIAが示したスライドによれば,Acerは「HN274HB」,BenQは「XL2420T」「XL2420TX」といった3D LightBoost対応ディスプレイを用意しているようである。

3D LightBoost対応製品第1弾。VG278Hのほか,北米市場では東芝製ノートPCも登場するという。スライドの下には,AcerとBenQ製ディスプレイの製品名も並んでいるが,XL2420TとXL2420TXは,ゲーマー向けディスプレイとして人気を集める「XL2410T」の後継っぽい型番であり,これはこれで期待が高まるところ
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 なお,3D Vision 2自体は後方互換性が確保されており,初代3D Vision用ディスプレイと新しいメガネを組み合わせたり,3D LightBoost対応ディスプレイと初代3D Vision用メガネを組み合わせたりした場合でも利用可能。後者の組み合わせだと,3Dゴーストの低減効果は得られないものの,従来より明るい立体視映像のほうは,新型メガネと同じく利用できるようになっている。

発表会場で展示されていた,VG278H(左)と,北米市場向けノートPC「Qosmio X775 3D」(右)。報道関係者向け説明会の会場には第1世代3D Vision対応ディスプレイもあって見比べられたが,たしかに3D Vision 2は明るい。また,3D LightBoostと第1世代のメガネを組み合わせた状態でも,明るい3D立体視映像は,新型メガネをかけたときと変わらず体験できた
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NVIDIAの3D Vision紹介ページ

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