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MSIの2010年は「效能首選 影音極緻」。四つのトレンドを意識した製品展開へ
Vincent Lai氏(Assistant Vice President, MSI) |
MSIの2010年スローガン |
MSI台湾本社の幹部であるVincent Lai(ヴィンセント・ライ)氏によると,同社の2010年スローガンは「效能首選 影音極緻」。まだ,英語版が完成していないほど,できたてのほやほやだそうだ。翻訳してくれたMSI-Jの鄭 志明氏によれば,その意味は「優れたエンターテインメント機能を提供すべく,選りすぐりのハードウェアを提供していく」になるという。
Lai氏は,世界市場におけるトレンドとして,
- 帯域幅の向上
インターネット接続環境のネットワーク帯域幅が向上している - コンテンツ数の増加
「重要なのはデバイスではなく,そこに入って流通するコンテンツのほうだ」(Lai氏) - ディスプレイパネルサイズとHDD容量の向上
PCを高解像度テレビにつないで使うという事例が,Blu-rayやデジタルテレビ放送の普及に伴って増えている。ディスプレイパネルサイズは40〜44インチになっており,(録画や,コンテンツ保存のための)HDD容量も増加する - あらゆるコンテンツのHD化
例えば台湾では,HDコンテンツのビデオ・オン・デマンドが大きく成長している
を挙げ,このトレンドに応えていくというMSIからのメッセージが,先ほどのスローガンであるとした。
上場企業の偉い人という立場もあって,多分に雲を掴むような話になってしまった点は否めないが,HDコンテンツを満足に楽しめるような製品展開を図ると宣言した点は,PCグラフィックス環境の底上げという観点から,歓迎できそうだ。実際の製品で,スローガンがどう結実するのか,楽しみに待ちたい。
なお,会場で話を聞いたMSI-J 営業部 デスクトップソリューション営業課 課長の陳 明期氏によれば,「Big Bang-Trinergy」で全面的に採用したコンデンサ「Hi-C Cap」を,2010年は一般PC向けモデルの上位モデルでも積極的に採用していくとのこと。第1四半期後半から第2四半期にかけて投入予定の「Intel X58 Express」搭載マザーボード(※製品名未定)では,USB 3.0およびSerial ATA 6Gbpsのサポートも追加される予定という。
Big Bangブランドの第2弾にして,接続されているグラフィックスカードのGPUを問わずに描画処理を分担させて処理性能を向上させるというブリッジチップ「Hydra 200」を搭載する「Big Bang-Fuzion」も「少々遅れているが,2010年第1四半期中には投入する予定だ」(陳氏)。
ゲーマーにとって最も気になるグラフィックスカードについて,Fermi世代の次期GeForceや,ATI Radeon HD 5000シリーズの下位モデルがどうなるかといった情報は(当たり前だが)得られず。ただ,「ATI Radeon HD 5800」シリーズ搭載製品で,新型クーラー「Twin Frozr 2」搭載モデルを市場投入予定で,さらに,まったく新しいGPUクーラーも準備中とされたことはお知らせしておきたい。
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