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「グラナド・エスパダ インフィニティ 全貌発表会」で公開されたインフィニティのアップデート内容まとめ
「グラナド・エスパダ」本来のストーリーへの回帰
最初に発表されたのは,新しく追加される「バハマル 神人の森」に関する内容だ。五大元素の最後の一つ「神人」に関する物語が展開するという。
ストーリーは,フェルッチオ・エスパダの謎を追うというGE本来のものに戻り,すでに発表されているとおりシエラ・ローズが編入可能キャラクターとなる。シエラ・ローズは,以前登場したときから人気の高いキャラクターでもあり,編入を待ち望んでいた人もいるのではないだろうか。ちなみに,制作スタッフにとっても思い入れのあるキャラクターだったようで,今回編入可能なキャラとしての再登場にあたって,かなり力の入ったデザインが行われている。
また,ストーリー以上に注目されるのが,ゲームシステムに関するアップデートだ。新たなバハマルマップでは,モンスターを倒すごとにフィールドが変化していく仕組みが導入されると予告されていたのだ。
具体的なところは不明だが,「15分から20分で変化していくフィールド」とのことで,複数のユニークボスが登場する緊張感のあるフィールドになりそうだ。
そしてフィールドの大ボスともいうべき存在も追加される。もちろん,とても強く,これまでのレイドボス相手に通用していた小細工が利かないという超難敵に仕上げられているという。その分,報酬にも期待できそうなので,戦力を集めて攻略してみよう。
クオリティの高いキャラクターとオリジナリティのあるキャラクターという方向で,キャラクターの実装方針が変更されるという。
また,スライドの絵として出てきたのはバハマルアップデートと直接の関係はないのだが,韓国で行われてたキャラクターコンテストの優秀作品3種だ。これらもプレイアブルな新キャラクターとして追加されるとのことのようだ。
FAKE MMORPGとの決別,フィールド狩りをより魅力的に
先日掲載したインタビューでも言及されていたように,今回のアップデートではインスタンスに偏重したMMORPGのあり方から脱却して,MMOエリアでのフィールド狩りを復権させることも目標の一つとなっている。
もちろん,インスタンスにはインスタンスのいいところもたくさんあるので,よい部分はそのまま残し,かつてのMMORPGのようなフィールドの楽しさを追加するといった形で改革は行われている。プレイヤーにとっては,遊びの選択肢が増えることになる。
また,労力に見合わないと言われていた製造システムも見直され,最初から+5以上に強化されたアイテムもできるようになるという。
フィールド狩りが具体的にどうなるのかは,まず,プレイする意味のある報酬が用意される。このあたりはブリスティアでの反省が色濃く反省されているのだろう。レベル帯に合った報酬が出るように全面リニューアルされるという。獲得経験値も上昇し,ドロップアイテムも改善される。報酬の例なども示されたので気になる人はチェックしておこう。
すでに不人気ミッションの見直しなどが一部進められつつあるが,さらに大規模に再調整が行われる。こちらも難易度や報酬の調整などが中心となるものだ。ハードモードの追加も継続的に行われていくとのこと。
そのほか,ワールドクロスPvPも見直され,「PvPでも稼げる」ようになるという。全体に,日常のプレイで気になる部分のゲームバランスが徹底的に見直されていると思っていいだろう。
課金方針の改善。武器強化などが無課金で可能に
「本気でやるとすごく金がかかる」ゲームとして知られていたGEだが,以前から段階的に進められていた課金緩和がさらに新しい段階に入ってくる。これまで課金アイテムをゲーム内で入手できるようにしたり,課金アイテム半額などの施策が行われても,装備強化部分は依然として高額課金が必要な部分だった。ここがついに無料化されることになった。強化時の消失防止剤は,狩りでのレアドロップとして入手できるようになる。強制された課金ではなく,プレイヤーが自分で選べる課金を用意するのが時代に合った課金体系だと中尾氏は語っていた。
装備強化では「+9強化」が可能になる。可能になるとはいっても,その前提となる「+8消失防止剤」の入手はなかなか難しいものにはなるようだが,ガチャやボスドロップとして実装されるとのことで,プレイヤーの新たな目標となりそうだ。
そのほか,FESOショップでは,新たに課金キャラクターや有料ダンジョンの入場チケットなどが追加されている。新キャラクターなどは実装の3か月後にFESOショップに並ぶようになるという。報酬改善でFESOの入手量も上がるようなので,狩りのモチベーションも上がることだろう。
さらに課金専用アイテムが廃止され,これまでガチャでしか手に入らなかった装備がゲーム内でも入手できるようになる。アイテムの価値を維持するため,それなりのレアアイテムになるようだが,頑張ればゲーム内で入手できるということは,前述のような狩りへのモチベーションを高めることにもつながるのだろう。
もちろん,そんな時間はないという人にはガチャで入手するという手段も残されている。“セレブゲー”のみだったところに選択肢が増えたという理解でよさそうだ。課金していた人にも,そうでない人にも目標を持てるシステムを用意したとのこと。
プレイヤーがアップデートを選択する?
これまでGEの運営が,ことあるごとに運営の施策とプレイヤーの体感の「ズレ」を是正することを掲げていたことをご存じの方は多いだろう。いろいろな方策が試されてきたわけだが,そのたびに「やっぱりズレる」ということが再確認される結果となっていた。
プレイヤーに提供したあとの判断は運営側だけでは無理というのが,7年間やってきた中尾氏が深く感じているところだという。
そこで,今回のアップデートでは,そのズレに対してちょっと開き直った対応が取られることになった。すなわち,アップデートの方針はプレイヤー自身に選んでもらおうという方策だ。内部スタッフにも何人か企画ができる人材が育ってきているとのことで,そのスタッフの企画をプレイヤーに選んでもらうということのようだ。
このあたりはインタビュー記事でも言及されているので参照してほしいのだが,運営側からいくつかの選択肢が提示されて,それに対する投票の形で方針が決められるという。
そして,ゲーム内イベントでも改革が行われる。報酬のために延々と作業を強いられるようなイベントは廃止し,真にゲーム内で楽しめるイベントを目指していくという。具体的にどのような形になるのかは不明だが,運営側が問題点を認識しての対応なので,これまでとは雰囲気の違ったイベントが展開されるのだろう。実装後の展開に期待してみたい。
さて,このインフィニティアップデートだが,12月4日には第1弾が早くも実装されるのに続き,2014年1月にかけて3回に分けて導入されるという。その内訳は以下のスライドのとおりだ。
中尾氏は,インフィニティは布石にすぎないという。インフィニティの先には新たなシステムによる,さらなるゲーム体験を用意しているとのこと。
また,インフィニティの導入に合わせて,新規&休眠プレイヤーに向けたキャンペーンも行われる。体感できる部分のゲームバランスやプレイヤーが自由に選択できる要素にこだわった今回のアップデート,MMORPG本来の楽しさを取り戻すための施策もいろいろと行われている。その成果はいかほどのものか? 気になる人はお得なキャンペーンを利用して自分の目で確認してみよう。
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