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本作は,一人称視点で進む心理ホラーアドベンチャーだ。物語の主人公は,日本とスペインにルーツを持つ写真学専攻の女子学生,シオミ。両親の離婚をきっかけにヨーロッパを離れ,父親が暮らす日本の田舎町へと引っ越してきた。
ところが,ある夜,不気味に歪んだ鏡のような異次元空間に町が飲み込まれてしまう。
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プレイヤーは「飢えた影(Hungry Shadows)」がうごめく世界を探索し,自分そっくりの少女たちや自分自身の心の断片と向き合っていく。思春期の葛藤,機能不全家族,アイデンティティの揺らぎといったテーマが,静かなホラー演出によって描かれる。
ゲームプレイの核となるのは,カメラを用いた撮影システムだ。プレイヤーは一眼レフカメラを手に,異世界の奇妙な光景や隠されたヒント,迫り来る怪奇現象をフィルムに収めていく。写真を撮るだけでなく,拠点の暗室で薬品を使ってフィルムを現像し,ネガから写真を浮かび上がらせるところまで,ゲームプレイに組み込まれている点が特徴だ。
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現像した写真からインスピレーションを得ると,カメラの強化や,閉ざされた扉を開くための手がかりにつながる。アナログカメラの現像作業をパズルや探索のメカニクスに落とし込んだデザインは,プレイヤーに静かな没入感を与えてくれる。
最新デモでは,町全体を覆う濃密な霧と照明の表現が大幅に強化されていた。2000年代の日本の住宅街や路地裏の懐かしくも寂しげな雰囲気が,霧の演出によって際立つ。
白い霧の向こうから影が近づいてくる臨場感や,懐中電灯の光が霧に反射するライティング効果も,プレッシャーと探究心を同時に刺激してくれる。
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デモでは以前公開された冒頭のエリアに加え,新エリアの探索やパズル,暗室の操作性の向上,収集要素なども確認でき,開発が順調に進んでいることがうかがえた。
ホラー表現は,ジャンプスケア(突然驚かせる演出)に頼ることなく,静けさや音,そして写真を介して,じわじわと不安をあおるタイプだ。どことなく「P.T.」を思わせる。
一方で,町の看板や自動販売機には,ファンディーノ氏が考えた“おかしな日本語”の表記が並ぶ。日本語が分かるなら,思わずクスッとしてしまうはずだ。
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本作のデモは,Steamストアページで配信中だ。2か月前に公開されたトレイラーと比較すると,ビジュアルは大きく洗練されている。気に入った人は,ウィッシュリストに登録してリリースを楽しみにしておこう。
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