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WoW用のBotツール制作者,Blizzardへの600万ドルの支払いに同意
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印刷2008/10/02 16:27

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WoW用のBotツール制作者,Blizzardへの600万ドルの支払いに同意

 「World of Warcraft」用のBotツール「WoW Glider」について,BlizzardとMDYで争われていた訴訟で,MDYはBlizzardに600万ドルの賠償を行うことに同意した。
 WoW Gliderは,WoWの操作を自動化するツールで,プレイヤーがいなくても狩りを続けられ,放置しておくだけで高レベルのキャラクターを育成できる。プレイヤーを退屈な作業から解放する,というのが売り文句だ。商標上の問題もあって,WoW Gliderは現在MMO Gliderに名称を変えている。
 Blizzardは,このツールがWoWの利用規約に違反していることと著作権を侵害していることを問題とした訴訟を起こしていた。これは,MMO Gliderが,キャラクターの自動操作以外にGold Farmingでも使用できるツールであり,利用者が規約違反をするだろうことを看過してツールを販売したこと,ゲーム内のバランスを破壊されたことなどに対しての賠償を求めるものだ。
 元々のWoWの規約ではBotが禁止されていなかったことなどや,ツールの制作でBlizzardの著作権が侵害されたことが証明できないことなどから裁判のなりゆきが注目されていたのだが,著作権侵害については,MMO Gliderがゲームクライアントをメモリ上にロードすることが,著作物の複製に当たるか否かなどが争点となった。なお,実行時のプログラムのメモリへのロードについては,著作権で認められている範囲である(当たり前か)。
 これに対しては,Botプログラムからのゲームクライアント読み込みは,ライセンスの範囲を超える著作権侵害に相当するとの判断が下されており,MDY側はこの判決を受け入れた。
 15ドルで10万本以上販売されたとされるツールなので,売り上げ額は150万ドル以上にはなるのだが,Blizzard側の「損害はその2倍以上」という主張が通った形になる。この件についてBlizzardが要求していた販売禁止命令は却下されているが,Blizzardではこの点についてもまだ争いを続ける模様だ。

 これまでBot問題については,Bot利用者がゲーム内で処罰されることは多く見られるが,ツール作成者に対して賠償が認められたことは画期的なことだろう。アメリカでの裁判なので,日本の法廷での判断ではないこと,損害額の算定にはどれくらいの根拠があるのかなど疑問もないではないが,MMORPGとBotを巡る問題の動向として頭の片隅に入れておきたい。
  • 関連タイトル:

    World of Warcraft

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