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グリー 田中社長などが登壇した,「一般社団法人ソーシャルゲーム協会(JASGA) 記者発表会」の模様をレポート
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印刷2012/11/08 22:08

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グリー 田中社長などが登壇した,「一般社団法人ソーシャルゲーム協会(JASGA) 記者発表会」の模様をレポート

 本日(2012年11月8日)発足した,一般社団法人ソーシャルゲーム協会(通称:JASGA,関連記事)。その発足にあたり,本日,東京都内にあるミクシィ本社で「一般社団法人ソーシャルゲーム協会 創立記者発表会」が行われた。ソーシャルゲームは,めざましい発展をみせる一方,いわゆる「コンプガチャ」やリアルマネートレード(RMT)など,さまざまな問題点も指摘されている。そうした状況の中,JASGAが発足されるに至った経緯や,今後に向けての方針などが語られた記者発表会の模様をお伝えしよう。

一般社団法人ソーシャルゲーム協会公式サイト



事業者が自主的に対応していくことで
ソーシャルゲーム産業の発展を図る


ソーシャルゲーム協会 準備委員会 座長 堀部政男氏(一橋大学名誉教授)
 JASGAは,ソーシャルゲームのプラットフォームを運営する6社(NHN Japan,グリー,サイバーエージェント,ディー・エヌ・エー,ドワンゴ,ミクシィ)に加え,コンピュータエンターテインメント協会(CESA),日本オンラインゲーム協会(JOGA)といった関連団体や関連事業者約50社の賛同によって設立されたものだ。

 発足にあたっては,各界の有識者や学識経験者の協力を得た準備委員会において議論を重ねてきたとのこと。今回の記者会見は,準備委員会の座長を務めた一橋大学名誉教授,堀部政男氏による挨拶から始まった。

 堀部氏は,50年以上にわたって情報に関する法律的な問題に携わってきた第一人者であり,とくに,インターネットが一般に普及していった1990年代半ばからは,ネットの社会的影響について数多くの研究,発言をしてきたという。

JASGAの組織図
グリー 田中社長などが登壇した,「一般社団法人ソーシャルゲーム協会(JASGA) 記者発表会」の模様をレポート
 2007年頃から「インターネットの情報流通に対して規制をするべき」という声が強くなってきたため,有識者が国会で議論を重ねた末に「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備などに関する法律」が制定されたという。
 ただし,堀部氏によるとこれは「事業者が自主的に対応していく」という前提のもとで作られた法律だったため,法の制定以降は,事業者がどのように環境整備をしていくかという議論に移っていった。その流れの中で堀部氏は,インターネットに関わる産業界や教育関係者による任意団体「安心ネットづくり促進協議会」の設立にも携わってきたという。

 現在,ソーシャルゲームについても国内外でさまざまな議論が交わされているが,堀部氏は「(事業者が)自主的な対応していくことがベストではないか」と述べ,JASGAを中心に情報産業の発展を図っていきたい,と挨拶を締めくくった。

JASGAが取り組む「自主規制」「啓発活動」「CS品質向上」


ソーシャルゲーム協会 事務局長 中村伊知哉氏(慶應義塾大学大学院教授)
 続いて,JASGAの事務局長を務める,慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の中村伊知哉氏によって,設立の経緯や団体の詳しい活動概要などが説明された。

 そもそも,JASGA発足の背景には,2012年3月21日に設立された「6社連絡協議会」関連記事)の存在があるという。6社連絡協議会は,コンプガチャやゲーム内表示,RMTなどに関するガイドラインを策定してきた。だが,今後,業界全体としての自主規制などを行っていくために,7月から新団体設立に向けた準備委員会の会合が行われ,その協議の結果として,本日のJASGA発足に至ったわけだ。

 上に掲載した組織図を見て分かるように,JASGAの主な活動内容は,「ソーシャルゲームに対する自主規制」「青少年等に対する啓発活動」「カスタマーサポート(CS)品質の向上のための活動」の3つとなる。

グリー 田中社長などが登壇した,「一般社団法人ソーシャルゲーム協会(JASGA) 記者発表会」の模様をレポート
これまで,ソーシャルゲーム提供会社(SAP)とプラットフォーム事業者との間で審査が行われてきたが,そこにJASGAが加わることで,プラットフォーム事業者の書類審査も行われることになる
グリー 田中社長などが登壇した,「一般社団法人ソーシャルゲーム協会(JASGA) 記者発表会」の模様をレポート
青少年を含むユーザーに向けて,リーフレット作成,配布や,各種イベントへの参加を行っていく予定。また,SAPに対してもサービスの健全化に向けた勉強会などの開催を予定している

ロードマップ
グリー 田中社長などが登壇した,「一般社団法人ソーシャルゲーム協会(JASGA) 記者発表会」の模様をレポート
 以上のような目的を掲げているJASGAだが,今後のロードマップは以下のようになる。
 団体が発足した11月中に事務所やホームページを開設し,12月にはガイドラインやプラットフォームの審査基準を策定。年明けからプラットフォームの審査やソーシャルゲームのパトロール,啓発活動のリーフレット作成といった具体的な業務を始め,2012年度内には情報提供受付業務も含めて,全体の動きを開始したいとしている。

ソーシャルゲーム協会 共同会長,代表理事 田中良和氏(グリー 代表取締役社長)
 ここで,JASGAの共同会長兼代表理事を務める,グリー 代表取締役社長の田中良和氏が登壇。田中氏は,利用環境の向上のため,「業界一丸となって,こういった問題に継続的に取り組んでいく必要性を感じている」と,今回の団体設立に参画した意図を語った。


 このあと,取材陣による質疑応答が行われたが,ここではとくに,自主規制の基準や審査内容に関する質問が多く出されていた。JASGAの担当者によると,最初は6社協議会が以前に定めたガイドラインを元にした自主審査が行われるが,JASGA内で議論をしながら,さらに規制の枠組みを作っていく可能性があるという。また,審査の結果は,JASGAのサイト上で公開する予定もある。

 また,団体名に「ソーシャルゲーム」と入っているが,この「ソーシャルゲーム」という言葉に厳密な定義は今のところ存在しないと中村氏は述べた。JASGAの理事会でもそれが争点になったそうだが,JASGAの中で厳密に定義していくべきか,あるいは関連団体とも協議していくのか,今後,継続して議論していく必要があるという。

 今回の記者会見では,本日立ち上がったばかりということもあって,大まかな活動の方針こそ決まっているものの,現時点では細かな活動内容まで詰め切れていない……という印象を受けた。ソーシャルゲームは非常に若いジャンルであり,今後もさまざまな変化を遂げていくのは間違いない。JASGAの発足によって,業界がどのように変化していくのか,継続して注目していく必要があるだろう。

一般社団法人ソーシャルゲーム協会公式サイト

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