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Android 3.0搭載タブレット「Optimas Pad L-06C」は3月下旬発売予定。「Xperia arc SO-01C」「MEDIAS N-04C」も発表された「NTTドコモ 新モデル発表会 2011春」レポート
この発表会では,3月から順次発売されるドコモ スマートフォンの新モデル「MEDIAS N-04C」「Xperia arc SO-01C」およびタブレット端末の「Optimas Pad L-06C」3機種が発表され,同じく3月以降に開始される各種サービスの概要が,NTTドコモ 代表取締役社長 山田隆持氏からアナウンスされた。
NTTドコモ公式サイト 報道発表
MEDIAS N-04C
続けて山田氏は,「おサイフケータイ」「ワンセグ」「赤外線通信」といった,NTTドコモの携帯端末ではおなじみの機能に加え,NECカシオの機種では定番となっている,連写が可能な「クイックショット撮影」機能が搭載されていることなどをアピールした。
また「ソーシャル電話帳」は,通話やSNSなどを介したコミュニケーション履歴を,時系列で確認できるというもの。山田氏は,以上の機能を持つMEDIAS N-04Cを「コンパクトなボディで,日常生活を快適にする端末」と表現した。
MEDIAS N-04Cは2011年3月15日に発売予定で,それに先立つ2011年3月4日より事前予約が開始される。また,2011年夏以降には,OSを現行のAndroid 2.2から2.3にバージョンアップされる予定。さらに,夏モデル以降で防水モデルの発売が予定されているそうだ。
Xperia arc SO-01C
OSにAndroid 2.3を搭載しており,山田氏曰く,とくに画像の処理速度が上がり,操作感が向上しているとのこと。また3GネットワークにHSDPA 14Mbpsを採用したことにより(2011年6月より順次対応開始予定),FOMAの約2倍の通信速度を実現したという。
なおボディは厚さ8.7ミリ(最薄部)/重量118グラムで,弧を描くような「アークフォルム」を採用しており,山田氏は「持ちやすさと優雅さを兼ね備えたデザイン」と説明した。
さらに山田氏は,クリアブラックパネルの4.2インチ液晶に「モバイルブラビアエンジン」で描画される画像を「色鮮やかに浮かび上がるような美しさ」と表現した。加えてHDMIおよびDLNA(Digital Living Network Aliance)に対応しており,テレビなどの家電製品との連携も図れるとのこと。
Xperia arc SO-01Cは2011年3月24日発売予定で,2011年3月4日より事前予約が開始となる。また,2011年夏には,おサイフケータイなどに対応したモデルの発売が予定されているそうだ。
Optimas Pad L-06C
液晶は8.9インチの大型サイズながら重さは620グラムと軽量で,大容量バッテリーを搭載していることと合わせて,山田氏は「片手でどこにでも持ち運べて使用できる」と,携帯性の高さをアピールした。
Optimas Pad L-06Cは,CPUにDual CoreのARMプロセッサTegra 2/1GHzを採用し,視野角の広いIPS高精細液晶,そしてステレオスピーカーを搭載する。山田氏は,動画や電子書籍を存分に楽しめるスペックを備えていると説明した。
Optimas Pad L-06Cは2011年3月下旬発売予定で,2011年3月15日より事前予約が開始される。
なお,このOptimas Pad L-06Cが,Android3.0搭載タブレットで初のTegra 2搭載モデルとなる。本体のHDMI端子とディスプレイ機器を接続すれば,解像度の劣化なしに映像を表示可能で,1080pのHD動画の再生も可能。またTegra 2はFlash10.1に対応しているので,Flashを用いたWebサイトの閲覧も可能だ。
今回発表された3機種には,取扱説明書アプリ「eトリセツ」がプリインストールされると山田氏は述べ,eトリセツは,今後発売されるモデルすべてに標準搭載されるという。
続いては,山田氏から新サービスについての説明がなされた。
まず,spモードを機能拡充し,2011年3月下旬より,NTTドコモのコンテンツ決済サービスがAndroidマーケットに対応予定であることが発表された。これにより,Androidアプリなどの購入代金を,毎月の通信料と合わせて支払うことが可能となる。
また,ユーザーから要望の多かった電話帳のバックアップ(3月中旬予定)と,災害用伝言板(3月下旬予定)も,順次利用可能となるとのこと。
加えて,spモードがデータプランに対応予定であることもアナウンスされた。開始予定日は2011年3月15日以降で,これにより,データプラン利用者も,iモードのメールアドレスが利用可能となる。
そのほか,2011年3月24日からBeeTVがスマートフォンに対応すること,2011年3月15日から開始される新料金プラン「月々サポート」「新パケット定額サービス」について,この場で発表された新モデル3機種でも利用可能だと山田氏は説明した。
山田氏によれば,4月以降に発売するすべての機種が,「SIMロック解除」ソフトを組み込んだ状態で販売されるとのこと。購入者がドコモショップに端末を持っていき,SIMロック解除を希望すれば,説明事項を伝えたうえで処理が行われる,という形が予定されているそうである。
また,SIMロック解除を行うと「月々サポート」での割引は受けられなくなるが,購入後一定期間経過しないと解除できないといった制限をとくに設ける予定はないとのことだ。
続いては,現在放映中の同社のテレビCMに出演している,タレントの石野真子さんと朝倉あきさんが登壇し,山田氏を交えてのトークセッションが行われた。
なおテレビCMは,上京する娘役を朝倉さんが,それを心配しつつ送り出す母親役を石野さんが演じるという内容。“スマートフォン役”は,渡辺 謙さんが演じている。
朝倉さんとの共演について感想を聞かれた石野さんは,「可愛い娘ができて嬉しい。私も16歳で神戸から上京したときのことを思い出しました」とコメント。「当時,スマートフォンがあったら安心だったのに」と付け加えた。
一方の朝倉さんは,出演が決まって緊張していたが,石野さんをはじめとする共演者が優しかったのでリラックスできたと述べ,自らの演技を「期待と不安を表情で出せるよう,注力しました」と説明。
また山田氏は,そうした二人の演技を「親子の絆が感じられる内容に仕上がった」と賞賛した。
発表されたスマートフォンの新モデルについて感想を聞かれた朝倉さんは,Xperia arc SO-01CのSakura Pinkについて,「スマートフォンのイメージを覆す,強い印象の色。鮮やかでスタイリッシュ」と表現。石野さんはMEDIAS N-04Cの薄さについて「薄くて女性らしい。ポケットに入れてもかさばらないし,おサイフケータイとして使うときにもスッと取り出せる」と感想を述べた。
山田氏は,Optimas Pad L-06が持つモバイルシアターの側面をあらためて述べるとともに,「高性能なので,個人のみならず法人でも利用できるのではないか」と可能性に言及した。
トークセッションの最後には,山田氏,石野さん,朝倉さんがそれぞれ,今回発表された新モデルが,機能/デザインの両面において女性をはじめとするさまざまな層にフィットすることをあらためてアピールして,トークセッションを締めくくった。
NTTドコモ公式サイト 報道発表
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