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偽造ゲーム機を扱っていたイタリアの密輸組織を摘発。膨大な数の海賊版がインストールされた約1万2000台を押収
Fake retro video game ring worth €50m smashed in Italy(BBC)
Italy busts ring trafficking retro video games from China(France 24)
同組織が扱っていた偽造ゲーム機は任天堂やセガ,アタリの代表的なゲーム機を模倣しており,1980年代〜1990年代にリリースされたタイトルの海賊版がインストールされていたという。その中には,「スーパーマリオブラザーズ」「ストリートファイター」「スター・ウォーズ」など人気シリーズも含まれていたそうだ。
押収された偽造ゲーム機は約1万2000台,インストールされていたタイトルの総数は4700万本にもおよび,総額は4750万ユーロ(約75億円)超と推計されている。なお,逮捕された容疑者たちは,最長8年の懲役刑を受ける可能性があるという。
トリノ金融警察で経済犯罪課課長を務めるアレッサンドロ・ランジェラ(Alessandro Langella)氏は,レトロゲームブームで1980年代から1990年代のゲーム人気が高まっており,商業的にも大きくなっている段階であるとコメントしている。
余談となるが以前4Gamerに掲載した,レトロゲームの買取/販売店であるBEEP秋葉原店を経営する三月うさぎの森の丸山 満氏のインタビュー記事では,「精巧な偽造品が近年増えている」ことが挙げられていた。
レトロゲームのブームは歓迎したいものの,良からぬ人たちの注目を集めてしまうのは日本も海外も変わらないようだ。今後も当局の継続的な取り締まりを応援したい。
[インタビュー]レトロゲームの将来はどうなるのか? 価格の高騰に流通量の減少,メディア寿命などの問題について,専門店のBEEPに聞いた
ここ数年,レトロゲームの人気が高まっており,秋葉原にあるレトロゲーム取扱店は,どこも国内外からの客でごった返している。だが,それもあって価格は高騰しており,流通量の減少やメディアの寿命といった問題もある。レトロゲームの将来はどうなるのだろうか?
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- ライター:箭本進一
- カメラマン:愛甲武司
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