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TOPANGAの「紺綬褒章受賞発表会」をレポート。eスポーツを通じた日本赤十字社東京都支部への継続的な寄付が評価され,受賞の運びに
紺綬褒章は国の褒章制度の一つで,公益のために私財を寄付した個人や法人などに授与される。TOPANGAは,2011年よりほぼ毎年開催している格闘ゲーム大会「TOPANGAチャリティーカップ」の収益金(参加費および協賛金)全額を,日本赤十字社東京都支部に寄付してきたことが評価され,今回の受賞の運びとなった。
日本赤十字社東京都支部の渡邉 格氏は,約10年前,TOPANGA代表の豊田風佑氏がTシャツに短パンという出で立ちで現れ,ほぼ言葉を発さずに寄付だけして帰っていった姿が強く記憶に残っているとのこと。これについて豊田氏によると,TOPANGAチャリティーカップに賛同したゲーマー達の代理人という感覚があったため,「偉そうにしたくない」と,サッと寄付金を渡して帰るようにしていたそうだ。
その後も継続的に豊田氏から寄付を受けたことをきっかけに,日本赤十字社東京都支部の社屋を会場としたTOPANGA主催のゲーム大会などが行われるようになったという。渡邉氏は,「今回の受賞は,eスポーツ界でTOPANGAがやってきた功績を国が認めたということなので,本当に大きなこと」とコメントしていた。
また1月27日に開催される第13回TOPANGAチャリティーカップの収益金全額は,令和6年能登半島地震義援金として,日本赤十字社を通じて被災県が設置する義援金配分委員会へ送付するとのこと。渡邉氏によると,災害義援金は生活支援のために被災者に100%配分されるもので,被災地での医療活動や救援物資の配布などに必要な活動資金とは異なるという。
活動資金は,日本赤十字社のような団体が緊急に必要な活動や物資に割り当てるという意味で極めて有用性が高い一方で,被災地の復興がある程度進んだときには,生活再建のために災害義援金が必要となるため,寄付をする個人や法人などがどのような形で支援をしたいのかを踏まえて使い分けてほしいと話していた。
TOPANGA公式サイト
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