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「ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ」日本語吹替版の制作発表会見レポート。日本版の主題歌はDREAMS COME TRUEの楽曲に
会見には日本語吹替を務めた中川大志さん(ソニック役),山寺宏一さん(ドクター・ロボトニック役),広橋 涼さん(テイルス役),そして日本版の主題歌を担当するDREAMS COME TRUEの中村正人さんが登壇し,吹替や主題歌についてトークを展開した。本稿ではその模様をお届けする。
2020年公開の「ソニック・ザ・ムービー」から2年ぶりの続編となる本作。日本語吹替版は前作に引き続きソニック役に中川さん,ロボトニック役に山寺さんが起用され,さらに新キャラクターのテイルス役に広橋さん,ナックルズ役には木村 昴さんが起用されている。
日本語の収録は既に終わっていて,中川さんは「前回以上に冒険のスケールがアップしていて,終わった後は放心状態でヘトヘトでした」と感想を述べる。前作は“ソニックがソニックになるまでの話”だったが,今回のソニックは自分の本来の能力を使いこなしていて,ロボトニックやナックルズとのアクションが大きな見どころとなっているとのこと。また,ソニックとテイルスが可愛くやりとりするシーンもあり,中川さんもきゅんきゅんしながら映像を見ていたそうだ。
中川さんは中学生の頃に出演していた朝の番組で山寺さんと共演しており,今でも気さくに話す関係だという。山寺さんは,「今回も大志と絡むことができて本当にうれしい」と話していた。
今回担当したロボトニックについては,「とにかくジム・キャリーがやりたい放題で,どこまでが台本でどこまでがアドリブなのかわからない」とのこと。数日前,ジムさんが俳優業からの引退宣言をした話を絡め,「ロボトニック役をやりきったからではないか」と思うほどの演技をしていたという。また,山寺さんもその演技に応えるため,普段の数割増しの勢いで演じ,中川さん同様に収録後はヘトヘトになってしまったそうだ。
そして広橋さんは,前作のラストカットで次回作の布石として登場したテイルスを演じており,本作でも引き続き起用となった。ゲームのテイルスも演じている広橋さんは,「映画の大画面でテイルスとソニックが共に冒険するシーンを見られることが幸せで,こんな機会をいただけたことにただただ感謝しています」と謝辞を述べていた。
ナックルズを演じた木村さんは,スケジュールの都合で映像でのコメント。ナックルズはとにかくストイックで,自身の使命を成し遂げるために一途な格好いいキャラクターだと紹介した。
また,木村さんは,本作の日本版主題歌をDREAMS COME TRUEが担当することを発表し,壇上には中村正人さんが登場した。
日本版主題歌のタイトルは「UP ON THE GREEN HILL from Sonic the Hedgehog Green Hill Zone - MASADO and MIWASCO Version -」。この曲はDREAMS COME TRUEの新曲であり,「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の「Green Hill Zone」をベースにした楽曲「次のせ〜の!で - ON THE GREEN HILL - MASADO and MIWASCO Version」に,吉田美和さんが書き下ろした英語詩を乗せたもので,国内で上映される本作の主題歌として流れることが発表された。なお,「次のせ〜の!で - ON THE GREEN HILL - MASADO and MIWASCO Version」も日本語吹替版のエンドソングとして流れるそうだ。
「ゲームやビジュアルが“ソニックの父”だとすれば,2作目までの音楽を作った私は“ソニックの母”といっても過言ではない」という中村さん。30年以上にもわたるソニックシリーズに負けないように,この楽曲を作ったと述べる。
30年前にドリカムでデビューしたときから,吉田さんの歌声を世界に届けたいと思っていた中村さんは,今回の主題歌の起用で夢が叶った“DREAMS COME TRUE”だと述べると,登壇者全員から拍手が湧いた。
先日ゲームの楽曲がグラミー賞を取ったことを受けて,山寺さんも「来年のグラミー賞,狙えるんじゃないですか!?」と中村さんに尋ねると,「さっき裏でそんな話をしていました(笑)」と答え,「皆さんに協力していただいて,推していただければ(笑)」と続けた。
8月19日の公開に向け中村さんは,「こんなときだからこそエンターテインメントは大切で,映画の2時間は現実を忘れ,ソニックの世界に没頭してほしい。私の夢が叶った作品でもあり,出演者の方も素晴らしい演技をされていますので,ぜひ家族や友達と一緒に楽しんでください」とメッセージを贈った。
「ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ」公式サイト
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