幻のゲームボーイカラー向けRPG「Infinity」。約20年ぶりの復活を目指すクラウドファンディングキャンペーンが北米時間8月18日にスタート

　カナダのモントリオールに本拠を置くIncube8 Gamesは，ゲームボーイカラー向けRPG「Infinity」の開発を目的としたクラウドファンディングキャンペーンをKickstarterで開始すると発表し，最新トレイラーを公開した。キャンペーン開始は北米時間の2021年8月18日が予定されており，Kickstarterに登録すれば開始の通知を受け取ることができる。

「Infinity」公式サイト

Kickstarter：「Infinity」キャンペーンページ

　「Infinity」は長い歴史を持ったタイトルだ。開発に着手したのはAffinix Softwareというカリフォルニアの小規模なデベロッパで，ゲームボーイカラーに特化したタイトルを作ることが目的だったという。ゲームは2001年頃にはほぼ完成しており，E3への出展も行われたようだが，当時はゲームボーイカラーからゲームボーイアドバンスへの移行期だったこともあり，パブリッシャが見つからずAffinixは解散。以来，約20年にわたってお蔵入りとなっていた。2016年には，affinixの元スタッフが，90％完成したプレビュー版のファイルを無料配布したことがあるので，名前を聞いたことがある人もいるかもしれない。


　今回のクラウドファンディングキャンペーンは，そんな「Infinity」を20年ぶりに甦らせようというもので，キャンペーンページがオープンして現段階では詳細不明ながら，デジタル配信と物理的なカートリッジでの販売を予定しているという。
　公開されたトレイラーではゲームボーイカラー全盛期を思わせるゲーム画面が確認でき，50を超える探索エリアや100種類を超えるアイテム，40種類以上の武器，20種類の呪文などが登場，テキストは2万語を超え，ユニークな戦術システムが用意されるという。

　開発を行うIncube8 Gamesは，古い携帯ゲーム機の修理や改造に必要なパーツを販売する北米のオンラインストアRetro Moddingが，レトロゲームのカートリッジ販売を目的として2021年に設立した子会社で，今回の「Infinity」の開発にはAffinixのオリジナルメンバーも参加しているとのこと。日本語化も期待しつつ，キャンペーン開始を楽しみにしたい。

Kickstarter：「Infinity」キャンペーンページ