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サングラス型XRディスプレイ「VITURE One」の先行予約がスタート。視度調整機能で眼鏡なしでも使える
一般販売時の税込予定価格は7万4880円であるが,先行予約で最も安価な24%割り引き価格は5万6880円となっている。
VITUREが「XRグラス」と呼ぶVITURE Oneは,サングラス風の本体に左右独立した小型有機ELパネルを備えて,眼鏡をかけるような装着感で映像を見られるというHMDだ。
多くのVR HMDやXREALの眼鏡型ディスプレイ「XREAL Air」(旧称 Nreal Air)の場合,眼鏡ユーザーは別売りの視度調整レンズをHMDに組み込むか,眼鏡を着用したままHMDを被る必要がある。それに対してVITURE Oneは,本体に視度調整機能を備えており,軽度の近視(※−5.00Dまで)であれば,眼鏡を外しても映像を見られるというのが大きな特徴だ。
VITURE Oneは,グラス本体にバッテリーを搭載しておらず,アプリケーションを動かすためのPCに相当する機能も持たない。そのため,付属のDisplayPort Alternate Mode対応USB Type-Cケーブルを使って,PCやMac,iPadやAndroidスマートフォンなどと接続する必要がある。ただ,バッテリーやPC機能を内蔵しない分だけ軽いのがポイントで,VITURE One本体の公称重量は約78gであるとのことだ。
眼鏡のように着用するだけなので,長時間使用時でも疲れにくいというのもメリットであるという。
ディスプレイの解像度は片眼あたり1920×1080ドットで,60fpsでの表示が可能という。映像のサイズは「3m先に120インチ相当」となっているが,この種の眼鏡型ディスプレイ機器の場合,実際に見る映像サイズが,必ずこのとおりになるわけではない点には注意が必要だろう。
また,VITURE Oneは,着用した状態でも外が見えるシースルー型であるが,外部の透過度を調整する機能があるので,外が見やすい状態とほとんど見えない状態を切り替えられる。外光を遮断する外付けのシェードも別売りで用意するそうだ。
なお,眼鏡のテンプル(つる)に当たる部分には,小型のスピーカーを内蔵しており,イヤフォンやヘッドフォンがなくても音声を出力できる。
VITURE Oneでもうひとつ面白い要素は,豊富なオプションにある。
たとえば,映像出力がHDMIしかないゲーム機との組み合わせを想定して,別売りオプションとして,HDMI映像をUSB Type-Cで出力するモバイルバッテリー「VITURE One モバイルドック」を用意しているのだ。VITURE OneとNintendo Switchをモバイルドックにつなげれば,Switchの映像をグラス側で見ながら,それぞれの機器に電力を供給できる。
この種のXRグラスは,ユーザーの生活にフィットするか否かで評価が分かれるので,誰にでもお勧めできるわけではない。しかし,ベッドに寝転がったままゲームをプレイしたいとか,飛行機や新幹線の座席でも大画面の映像を1人で楽しみたいという願望がある人なら,試してみる価値はあるだろう。
MakuakeのVITURE One先行予約キャンペーンページ
VITURE 日本語公式Webサイト
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