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VESA,Adaptive-Sync対応ディスプレイ向けの認証ロゴプログラムを策定。対応リフレッシュレートなどを分かりやすく表示
※ VESAのプレスリリースでは,Adaptive-SyncとAdaptiveSyncが混在しているが,ディスプレイ同期技術の名称はAdaptive-Sync,認証プログラム内での表記はAdaptiveSyncと使い分けているようだ。
VRRとは,PCやゲーム機のGPU主導で,GPUの映像送出タイミングとディスプレイの表示タイミングを同期させる技術である。この2つのタイミングがずれると,表示がカクつきや画面の上下で表示がずれるといった問題が生じる。
PCゲームの分野では,NVIDIA独自の「G-SYNC」や,AMD独自の「FreeSync」といったディスプレイ同期技術でこの問題に対処してきた。AMDのFreeSyncを基に,VESAが策定した規格がAdaptive-Syncで,現在はAdaptive-Sync対応を謳うディスプレイやテレビが数多く存在している。
しかし,Adaptive-Sync対応ディスプレイといっても,垂直最大リフレッシュレートや中間調応答速度,ジッターによる表示ノイズなど,製品によって性能はバラバラで一般消費者からは違いがわかりにくかった。
Adaptive-Sync Display CTSの策定は,こうした課題に対する対応策の1つである。Adaptive-Sync Display CTSでは,50以上のテスト方法や基準を定めており,これをクリアした製品に認証ロゴを掲載する資格を与えるという。
認証ロゴはゲーマー向けディスプレイ用の「AdaptiveSync Display」,国際放送ビデオフォーマットに対応する放送用ディスプレイに向けた「MediaSync Display」の2種類を用意しており,このうちAdaptiveSync Displayの認証ロゴは,そのディスプレイが対応する垂直最大リフレッシュレートが記載されるとのことだ。
Adaptive-Sync Display CTSによって,Adaptive-Sync対応ディスプレイの品質や性能が上がることはないが,ゲーマー向けディスプレイを選ぶときの参考にはなりそうだ。
VESAの当該プレスリリース(英語)
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